312話 マニとポウのムービング
*****************出て来る魔法の紹介**********
〔ムービング〕:
魔力ハンド。魔力で腕を作って物理的な干渉を行う。念力に近い。
習熟度により、腕の数が増える。現在4本が限界。
ムービングハンドの先から攻撃魔法が出来るか訓練中。
〔ライトアロー〕:
光の魔力が凝縮した矢を飛ばす。込める魔力量や、習熟度により威力が変化。
手数が多く出せる(連続発射)初級魔法
マニとポウのムービング----------
『ララ様、8時です、おはようございます。』
「おあひょ^~。」
「ふひぇ~~。ねみゅ~ぃ~。」
ベットからずるずる落ちて、
四つん這いでお顔を洗いに行きます。
お顔を洗って、歯を磨いて。
服を着て、鏡の前に座ると、
お目目がぼてぼてです。
「金リリ、お願い、手伝ってぇ。」
金髪リリちゃんが転送されました。
「暖かいお湯にタオル浸して
きつく絞って持ってきて。」
温かい きつ絞りタオルを受け取ると目に当て、
上からマッサージしながら、
「今度は冷たいかた絞りタオル。」
これを繰り返して。
「ん、こんなもんかなぁ」
金リリに髪もすいてもらい準備整いました。
ポウの所に行きます。
「おや、まだ寝てますね。」
(『あっ、ご主人しゃまだ。
違った、ららしゃまだ。』)
「マニ、凄いね、すぐ覚えてくれたんだね。」
(『えへへ。ポウねえちゃん、
ララしゃまに褒められちった。』)
(『はい、はい、良かったですね。』)
ポウがマニの頭を撫でているイメージが来ます。
「ポウ、マニのスプーン回しはどうだい。」
(『完全マスターに近い様です。
頭の周りをくるくる回せます。』)
「ポウ、このムービングは戦う時に
すごく有効なんだ、 魔力に応じて重い物、
遠くの物、小さい物までも扱う事が出来る。」
「私は、ムービングで四つの手を出し剣を持たせて
四刀+自分の腕の剣で戦う事が出来る。」
「試した事は無いけど、
相手の体の中に手を発生させれば、
それだけで、倒す事も出来る」
「もし、ムービングの手の先からライトアローが打てたら、
これが相手の体の中なら、おそらく無敵に成る。」
(『うっ、』)
「驚いたようだね。
だから、ポウにもマニにも練習して欲しい。」
「普段は使わない、
必殺の秘密兵器にしても良いよ。」
(AIマスター、お手玉と綾取り、
レイピアの普通サイズと小さいサイズ、
あと、中くらいのボアのはく製。頂戴。)
AIマスターに頼んだ品を、
取り出し、ベットの上に並べます。
「ポウ、今の話を聞いたら、
此方の物をどの様に使うか、判るね。」
(『はい』)
「これらを中に取り込んで、練習できる?」
(『承知致しました。』))
「ポウ、マニは一般常識的な
道徳概念は理解している?」
(『と、申しますと?』)
「人に怪我をさせてはいけない。
怒って剣を振りまわしてはいけない、的な事、」
(『問題ありません。』)
「ごめんね、マニの魔力が強そうなので、
心と力のバランスが取れないと怖いと思ったんだよ。」
(『あの子の精神年齢はかなり高いですし、
現在も急上昇しています。一種の天才です。』)
「ポウ、その子を指導するのも
大変だと思うけど、頼むね。」
(『ララ様、私は苦労だとは思っていません。
楽しいですよ。』)
「そう思ってもらうのが一番うれしいですよ。
欲しい物があったら言ってね。」
「さて、魔力の時間です。」
「そーれ、どんどコドン、どんどコドン、
どんどコドン、どんどコドン、
どどんこドン、どこドンドン、
どんどコドン・・・・・」
マニがいつも通り、きゃっきゃきゃっきゃ言ってます。
「ポウにも行くよ、小さい波、さわわ~~ん。
中くらいの波、ざば~~~ん。
大きい波、どっぱ~~ン・・・・・・・・・」
ララ様の魔力、とっても気持ちがいいんです。
暖かくって、やさしくて。」
「じゃあ、また後でね。」
次話:サンチェスとちゅーのムービング




