301話 ポウの珠と神具
ポウの珠と神具----4/4---
(『ララ様、8時です。』)
「ちゅー子Cありがと~???ここどこ?
あぁ、ちゅー子C念話で教えてくれたんだ、
ありがと~~~。」
お目目が開きません。
「おはよ~~~う、
むにゅ、むにゅ、みにゅ。にぇむぃ~~。」
(AIマスター、この体、
アンドロイドだよね、何で眠いの・・・。)
《ララ様の精神が眠り、休憩を欲しているのです。》
分かった様な、分からない様な・・・。
でも起きなきゃ。
まずは、ポウの所へ。
おや、まだ寝てますね。私もまだ眠いです。
あっ、睡魔が・・・。
(『主様、ぬししゃま。ララ様、ららしゃま。』)
可愛い声が聞こえます。
(「ああ、少しうとうとした様です。」)
(『ぬししゃまおきたぁ。』)
(『おはようございます。』)
「ああ、おはよう。」
「お前達のぽわぽわ見ていたら、
眠ってしまったみたいだね。」
「さて、ポウ、これでいいのかな。」
玉と勾玉を卵の横に置きます。
二つが卵に吸込まれていきます。
(『ああ、有難うございます。この二つは大王様より、
指定された地を治める時に 渡される、神器です。)
(珠はそこに湖を作り私たちが居を構えるために使います。
勾玉は剣と成り、邪を払い、流し清める。水流の神剣です。』)
(『どちらも、持てる魔力によって出る力が異なりますが、
この二つは大王様に御返し しなければ成りません。
有難うございました。』)
(『ららしゃま、ららしゃま。あたち、
もう直ぐここから出れそうでしゅ。』)
「えっ?」
ポウが説明してくれます。
(『月が満ちて、体も出来あがってきました。
後一週間ほどで殻を割る事が出来そうです。』)
「そうか、一週間か、楽しみだね。」
(『は~い、うれちいでちゅ、たのちみでちゅ』)
「はいはい、いい子だ、いい子だね。」
さて、魔力だ、
「そーれ、わっしょい、わっしょい、
わっしょい、せいや、せいや、
そいや、そいや・・・・・」
マニがきゃっきゃきゃっきゃ言ってます。
「ポウにも行くよ、小さい波、さわわ~~ん。
中くらいの波、ざば~~~ん。
大きい波、どっぱ~~ン・・・・・・・・・」
(『ご主人様の魔力、とっても気持ちがいいんです。』)
「じゃあ、またね。」
(『いってらっしゃいませ~』)
次話:王都の冒険者ギルド




