298話 ケーキ作り
☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,読み飛ばしてもいいよ。☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
ケーキ作りです。読み飛ばしても大筋に問題ありません。
チョコレートを作った事だけ覚えて頂ければ結構です。
適当に読み飛ばしてください。
ケーキ作り-----------
ケティ、何人か、手の空いたメイド厨房に集めて。
『大丈夫です。何人か集まっているはずです。』
行ってみると、本当に4人ほど来ています。
「料理ちょー、
なんちゃって、カステラでスポンジ作って。5個」
料理長がにたりと笑って、『おう。』
「後、牛乳沢山頂戴。」
(AIマスター、壊れない様に先を薄いミスリルで覆った
ガラス温度計もらえます? 50℃、26℃、31℃を
正確に測りたいんだ。チョコレートのテンパリングやるんだ。)
《温度計は、この世界ではまだ、有りません、
ガラス式は精密ガラスの化工術が有りません。》
(一点物で、名の有る職人が作った事にすれば、いいよ。
2~3年で壊れる様にしても良いよ。)
《承知致しました》
足踏み式(自転車)遠心分離機を出して。
(ごっついなこれ、高速回転するから、
壊れたら危ないからね。
(試しに少し動かしてみます。ペダルが空回り出来ます。
競輪自転車とは違いますね、良かった。
変速機も付いてますね、上々です。)
「ケティ、男の人何人か欲しいんだけど。」
『わかったわ、ちょっと、まってて。』
「メイド達、こっち。料理長、お湯もらうよ。
ボールにお湯入れて、かきまわしながら、寒天粉入れて溶かす。
解けたらバットに移して、これ固まったら、1㎝角に切って。」
「あなたは此方の黒い塊を包丁で、削って、お湯で溶かすの。
冷えてもとろりと流れるくらい」『ララ様、連れて来たヨ。』
ケティが庭師や馬丁らしき男4人を連れて来ました。
遠心機に牛乳をセットして、4人で5分交代で、回します。
まずあなた乗って、足を固定して。
少しまわしてもらって、変速機の使い方も教えます。
ブレーキはゆっくり掛ける様に指示して。
砂時計を出して、任せます。
さて、私は、チョコレートのテンパリングをします。
革の先が付いたへら(この時代のゴンベラですね)と
湯煎、水煎等のボールとそれに入れる
少し小さいかき混ぜ用のボール。
粉状態で砂糖と混ぜて、湯煎で温度を上げていきます。
ず~と混ぜてるんですよ。
50℃でよく混ぜて。26℃まで、温度計を使って、
下げていきます。ゆっくりとね。重労働なんですよ、これ。
次は温度を31℃までゆっくり上げます。
さっき、金貨の形に作って置いた型に流します。
疲れた。
牛乳の一回目が出来上がった様です。
細い管を底まで入れて、
サイフォンの原理で下層から吸い出します。
出て来る牛乳の雰囲気が変わったら、
すぐに容器を買えます。
また様子が少し変わったら、容器を買えます。
三種類取れました・
生クリーム、コーヒー紅茶用のポーション、
最後はダイエット用低脂肪牛乳。
少し休んで、もう一回やってもらいます。
チョコレート、もう一回、料理長とやります。
料理チョー覚えてね。
テンパリングは温度管理が命、
一度違ったら別物だからね。
空いているメイドにボールと泡立て器、
グラニュー糖と生クリームを渡して、
ホイップクリームを作ります。
寒天組が終わった様です。
出来た寒天を大き目のボールに移して、
水に浸しておきます。
黒蜜は注げる容器に入れて置きます。
なんちゃってカステラも出来た様です。
ケーキ台の乗せて。周りにホイップクリームを塗り、
ベリーの汁をホイップクリームと混ぜて、
絞り出しに入れて、模様を付けます。
絞り出しでバラの花を作ると、
皆から、歓声が聞こえます。
ベリーや果物を乗せて完成です。
器に寒天盛り付けて、黒蜜は食べる時に。
ハーブティーを作ります。
プリムローズ・ラベンダー・リンデン・
カモミールとリンデン+カモミールの5種類。
シナモンスティックを添えた物で6種類。
チョコレートは籠に入れて、
ケーキを切り分けて、
「みんな、席に付いてー!男の人も座ってー。」
黒蜜は、食べる時のかけてね。
紅茶はそれぞれの香りを楽しんでね。
チョコは一人2枚まで、もっと食べたければ、
後で料理長に作ってもらって。
『『・・・『『「いただきまーす」』』・・・』』
わ~!!なにこれ??
ケーキ今までと違う!?
黒い金貨?美味しいです~・・・・・。
歓声で溢れました。
古着屋メンバーはただ茫然。
<こんな食べ物、私知らない。聞いた事も無い。>
誰かがぼそりと言った事は、
みんなの気持ちを代弁していた様です。
ロバートが、ぶつぶつ言ってます。
ヴラド家の家紋が御菓子の名門の印として
名を馳せるのはもう少し後のお話。
次話:古着屋支店の相談




