297話 金物屋さんと雑貨屋さん
金物屋さんと雑貨屋さん-----------
「さて、後は、金物屋と雑貨屋さんだね。」
「それが終わったら、
アクセサリーのお店でも行ってみましょうか。」
『『<<<はーい!>>>』』お子様たちは元気が良いです。
さて、行きましょう。
金物屋さんに着いて、
「モリエール、何か注文されて物が
有ると言っていたけど、?」
<はい、鍋と、包丁と、そこの深いフライパン、
中華鍋、スプーンにホーク。>
「大丈夫、不良在庫には成らないから持ってきて。」
『もう、台に乗りません、』
「じゃあ一回会計ね。」
<小金貨3枚です。>
「マジックBOXに全部入れるよ。ホイホイッと」
「はい次持ってきて」
さっきより多いようですが、
『今回はこんなところで、』
店の御主人が、<小金貨4枚です>
「はいはい、全部仕舞ったよ。」
次は雑貨屋さん。
今回もいい物が有るかなぁ
「こんにちわぁ~、
ご主人、何かいいもの有ります?」
<うちのは全部いい物ですょ、>
「分かってますって。」
<珍しい物なら、こちらで>
<ご婦人が虜になる程美味しいと言われて、
沢山買ったんだけど、全然美味しくないんですょ。>
これ、ココアですよ、
このまま食べても苦いだけですからね。
これどれ位有るの?」<樽に三つ程>
「勉強するなら全部もらうよ、」
<ひと樽小金貨1枚で・・・>
「三つで幾ら?」
<うう、小金貨2枚と銀貨5枚で。>
にたりと笑って、
「小金貨3枚だね。じゃあ全部買うよ。
また入る様だったら、取って置いて。」
<有難うございます。助かります。>
「ん?これは?」
黒い塊、見た事が有ります。
<けずって食べると、甘いんですが、少々癖があって>
「どれ位有るの?」<100Kg程>
「いいねぇ、そういう冒険者好きだよ」
「いくらだい?」
<銀貨6枚で・・・>
「ん?聞こえないなぁ、
ああ、小金貨一枚ね。買った。」
「ん?こっちの粉は?」
<固くしたり、固めたりする粉と聞いたんですけど>
これ、寒天粉、「どれ位有るの?」
<安かったんで、樽6個>
「いくら」
<全部買ってって頂けたら銀貨6枚でいいです。>
「はい、小金貨1枚ね。」
「おーいみんな、決まったかい?」
<ララ様、これ、いい匂いがするんですけど。>
「マミー、何か見つけたの。おっ、これはシナモン、」
「ご主人、これの値段と量は?」
<樽1つ、小金貨1枚です。>「購入!」
ロザリが、
<お花の香りが、とてもいいんですけど>
と言って持って来たのがラベンダー。
「ハーブティーか、ご主人、
プリムローズ・ラベンダー・リンデン・カモミール
を1Kgづつ下さい。」
いくらですが?全部で、銀貨一枚です。
「今回はこんなものでいいね。」
ちょっぴりおまけで小金貨6枚の買い物でした。
さて、少し時間が有るから、
アクセサリー、小物のお店に行こうか、
皆大喜びです、
デルシーとプリシーケは手を取り合って跳ねてます。
ケティ、お願い。
『承知致しました。』
「皆、一時間位ね。
ほら、サンサとケティ、おかあさんたちも行っといで、
予算は一人銀貨一枚だよ。」
ササンが<私は先ほど頂きましたので>
と殊勝な事を言ってます。
「さっきはダリンとの分、今回はご褒美、行っといで」
「ほれ、ケティも。」
『私も良いんですか。』
「良いよ、行っといで。」
スカートの裾を持ち上突撃します。
それは、ヴラド家のメイドとしては
どうなんでしょうね。
「私もちょっと、見てみようかな。」
デザインのお勉強と思いましたが、
あまりぱっとした物は無いですね。
因みにシーサーペントの
青い精魔石と地竜の赤い精魔石の鑑定をしてもらうと。
<見た事が無い石なので、評価は出来ない>
と言われました。
<私の好みでは無いので、二つで銀貨一枚で宜しければ
買い取らせて頂きますが如何でしょう。>
との事、丁重にお断り致しました。
普通、精魔石なんて見た事ないか。
皆、一時間ほどで、
お気に入りを見つけた様です。
会計して。
お屋敷にかえって、ケーキ作らねば。
「ケティ、ケーキ作るよ、帰ろう」
ケティの目が光ります。
『さぁ、皆さんお屋敷にかえりますよ~」
何故か号令かけてます。
お屋敷に帰り、ケティがメイド仲間に耳打ちすると
メイドがちらりと此方を見て走り去って行きます。
うちのメイド、みんなよく走るなぁ。
次話:ケーキ作り




