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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
293/969

293話 分邸で一騒動

分邸で一騒動----------


外に出て。馬車を出して、みんなを乗せて。

ダリンが<馬居ないのに、どーすんだこれ>

騒いでますが、取りあえず押し込みます。


(「ロシナンテお願い」)

パッと出ます。待ってたね、この子、可愛いですね。


私がロシナンテに乗ります。鞍なんていりません。

「ロシナンテ、王都に。」

(『はーい、行きますよぉ』)


心なしかいつもより、声が大きい様です。

ハムっと噛んで。〔テレポート〕到着です。

背から下りて、顔を撫でます。嬉しそうです。


「また呼ぶから、おねがいね」

「本邸に戻っていて。」

『はーいですぅ』少し不満そうです。


さて、みんなを降ろしてっと。

あれ?正面入り口にメイド達並んでますけど。


「ロバート、誰か来るの?」

『ララ様達だけです。』


「ロバート、やりすぎ、本邸に知れたら、私困るよ。」

『その辺はご安心ください。』


きっと、メイド達に乗せられましたね。

いいですけど。

古着屋の皆は固まっておびえてますよ。


「みんな、中に入って、お茶しよぅ」

メイド達に向って、分かったから、何か作るから、みんな中に入って。

メイド達がキャーキャー言ってます。


(AIマスター、自転車を応用して、遠心分離器作って。

 牛乳から生クリーム作りたいんだ。)

《承知致しました》


(後、ベーキングパウダー少し、

 グラニュー糖とパウダーシュガー。お願い。)

《承知致しました。》


「さぁ、入ろう。」

馬車を置いて、中に入ると、

ロバートが、ダイニングルームへ行こうとするので、


私たちを使用人と同じ待遇にしなさい。

と言うと、しぶしぶ、厨房の横の食堂に案内されました。


料理チョーに手を上げると。頭下げられました。

我慢の限界です「バン」テーブルたたいて、

「ロバート、話がある。」


ロバートを引っ張って、部屋の隅に行きます。

「異常です。何が有ったか話てください。」


『AIマスター、から、チームサンチェスに

 敵対する相手の予想をお聞きした時に、

 心を折られたそうです。』


『ララ様には最上級のおもてなしで対応する様にと。

 指示が有りました。』

「おバカ!」


(AIマスター、あなた、思考経路と情報の統合による推論、推理が甘い、

 さらに人間の感情、思考の流れが理解出来ていない。

 あなたのプログラムを設定したのはあの爺さん当たりね。)


(悪巧みは出来ても。部下を信じない、

 専門家に仕事を任せられないと、

 足元すくわれるよ。本当に。)


(AIマスター、貴方のプログラムに穴が有ります。

 私の言葉を爺さんに・・・・・。止めましょう、

 あの爺さんでは何を言っても駄目ですね。)


(AIマスター今まで通りで結構です。

 分からない事が有ったら、私に聞きなさい。)


(今回の様に私の事に関する事は先走ってはいけません。

 私に相談しなさい。良かれと思った事が迷惑に成ります。)


《申し訳ありませんでした。以後、ご指示通りに致します。》


<ララ様、あなた本当は領主さまの隠し子とか・・>

コン、そばに在ったほうきの柄でダリンの頭を小突きます。

「それ以上言ってはいけません。判りましたね。」


さて、冗談に成るでしょうか、当たらずとも遠からず。怖いです。

「ちょっと、料理長のとこへ、行って来る。」


「料理ちょー」御土産持って来たヨー。

『ララ様』つま先で軽く蹴ります。

「ララ様、じゃねぇ~。ルビ様のメイド、ララだ。」


料理長の顔が崩れます。『助かるよぉ。』

「ねぇ。お肉いっぱいあるけど、

 何処に置こうか?その辺でいいよ、」


ヌームとワイバーンとグリホン、シーサーペント全部小さめの奴。

ドサッと置いて、出て行きます。

『た、頼む、一つにしてくれ。おねかいだ~』


泣きが入ったので、一旦全部仕舞って、

シーサーペント解体済みを出して、


「今夜はこれで何か作って。

 メイド達もみ~んなで食べよう。」


料理長がほっとした顔をして、

『まかせとけぃ』頼もしいね。


みんなの所に戻って、

「少し早いけどごご飯にする?」

と聞いたけど、引きつったまんまなので、


「ケティ、付き合って。」

『は~い』「みんな、外行くよ。」

邸宅の外に出る事にしました。


「ケティ、この辺で、軽く食べれる所無い?」

『タコス屋が有るから、行ってみましょう。』


みんなで、タコスとドリンク両手に持って。

前の公園で食べる事にしました。


<ララ様、本当にあんた何者だい?

 さっきも厨房ですごいもん出していただろう>


「私、魔法攻撃出来るから、上手に組み合わせると、

 強く成るんだよ。 みんな魔法の事よく知らないから

 無駄に魔力を使っているんだよね。」


<どう答えていいか分からんが、ま、いいか。

 ララ様はララ様だし、俺たちを雇ってくれる雇主様だからな。>

ダリンが自己完結したようです。


次話:古着の買い出し

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