286話 緊急治療施設
緊急治療施設--------------
「けが人が沢山来ると、
屋敷の中が剣呑な雰囲気に成るので避けたいですね。
出入りは隠しドア一つ。「実際の移動はテレポートにしましょう。」
(AIマスター、ここの地下に医療施設作って、
移動は基本テレポート、通常の通路は執務室の隠しドア一つだけ。)
(あと、そこにナースとドクターの派遣がすぐ出来る様にして。)
《承知致しました》
ん?「さすがに少し揺れたかな?」
「そこで全てが完結する異空間、宇宙船型の施設だと思う、ロバート」
お願いね、『承知致しました』
「みんな来て、移動します。」
手を繋いで、私の同調して、〔テレポート〕」
地下空間の発着場に到着しました。
みんな、緊張の面持ちで周りを見回しています。そこは、
広い部屋に仕切りが付いて、ストレチャーが並んでます。
廊下は無いようですが、
手術室やICU機器が並んでいる部屋も複数見られます。
「ここでトリアージを行なうのですね。手術室やICUも沢山あります。
なる程、緊急ボタンを押すと空いている所に、
任意に転送されて、必要な処置をされると言う事ですか。」
「みんな、緊急ボタン、押してみて、」
みんな、ボタンを押すと、ストレチャーの上に寝ころんでいます。
『おっ』とか『うわぁ』とかの声が聞こえます。
「そのボタンを押すと、こんな感じで、そこに運ばれます。
ここで必要な治療を受ける事に成ります。」
「解ったら、みんな、此処に集合。」
サンチェスが
『ララ様、此処は一体、何処ですか?』
「分邸の近くだよ、気にしなくていいよ。」
『気にしなくていいと言われましても・・・・』
何かぶつぶつ言ってますけど、無視します。
「分って居ると思いますけど、此処の事は絶対秘密ね。」
皆、首を縦にブンブン振ってます。
「じゃあ、拠点の自分の部屋に一旦戻って、居間に集合。」
「グラディスとエンドラは手を繋いで、エンドラの部屋に行って。
そこで待っていて。」
(AIマスター、緊急で飛んで来た者は即〔麻酔〕で眠らせてね。)
《承知致しました。》
(「狼、カラス、ちゅー達、各3匹一週間の見張り勤務。選抜しておいて」)
(『『『承知致しました。』』』)
本邸、自分の部屋に〔テレポート〕
「そうか、テレポート出来る者同士の移動の場合は一人が
明確なイメージを送れば、同時に飛べるんだ。良し。」
「ちゅー達、決まった?」(『ちゅー太D、ちゅー太E、ちゅー子Eです』)
「みんな、バックに入って、手を入れるから、それに触って。
イメージ送るから、一緒に飛ぶよ、1.2.3〔テレポート〕」
カラスの所に付きました。
「カラス達、決まった~?」『はい、ルチア・ニト・リオです。』
「三羽、私の頭と肩に止まって。狼たちの所に一緒に飛ぶよ、
イメージ受取ってね。1.2.3〔テレポート〕」「狼達、誰が行くの?」
『カイ・マチ・クロスです。』
「女の子のマチ私の足の間に入って後二匹は左右の足に体を付けて。」
「ほら、狼達、ちゃんとふっ付いて、これからみんなで遠くに一緒に飛ぶよ、
私のイメージを受け取って、1.2.3〔テレポート〕」拠点の居間に着きました。
『『『『うわぁー。!』』』』みんなひっくり返ってます。
「ほらほら、ふざけてないで、驚かないの!」
「この子達はみんな私の眷属、貴方達の先輩よ」
『すいません、このパーティのリーダー、サンチェスと言います。』
『カァー』サンチェスがカラスに最敬礼で挨拶してるよ。
「カラスは空から、狼はカラスと協力して離れた所から、ここの周辺警護、
異常が有れば、私とサンチェス、に報告。」
「ちゅー達は家の中、転移してくる者が居るかもしれない。
同じように私とサンチェスに報告。」
「確認しにいく時は二頭で、一頭は残るように。
カラスも同じ。体調が悪く成った時も報告。」
「ちゅー達の緊急避難用の転移装置の基点は本邸の巣だね、
カラスと狼には付いていないか。」
(AIマスター、カラスと狼に緊急避難用の転移装置付けれない。
基点は分邸の医療センターにして。)《承知致しました》
「狼とカラス、この赤いボタンを押すと王都の医療センターに飛びます。」
「緊急避難用の転移装置です。罠にはまった、切られた、食われる、
と言った時に押して。助かる確率が上がるから」
「狼、カラス、ちゅー、今回は攻撃しなくていい。
見つかったら逃げる、やばいと思ったら逃げる。
攻撃は自分と仲間の命を守る時。じゃあ、警備に入って。」
次話:推理




