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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
285/971

285話 分邸

分邸--------------


念話

(「ロバート今いい?」)

(『何でしょう、大丈夫ですよ』)

(「チームサンチェスに惨劇が起きると言う情報を掴んだんだけど、


 もし何かあった時の避難場所として分邸を設定させてほしい。」)

 今日、これから皆を連れて、そちらに行きます。」)

(『はい、お待ちしております。』)


みんな元気に成ったので、中庭に出ます。

そこで先ほどの二頭立て幌馬車を出して、


「サンチェス、馬と馬車をマジックバックに仕舞って、」

「今、出したも見てたでしょう。」


『え?、見てないです、何処から来たのか不思議だったんです』

「この馬は特別、魔道人形なの。内緒よ、後から使い方を教えるわ」

「しまって」『はい』


サンチェスが戸惑いながらも、意を決して、馬に触ります。

馬と幌馬車が、サンチェスのマジックボックスに入ります。


「じゃあ、今度は幌馬車だけ出して。」『へい。』

馬も一緒に出て来ました。

「やっぱりそうですか。」サンチェスが首をかしげています。


「さっき、馬と幌馬車を仕舞う時に、馬だけに触って、幌馬車も入ったからね、

 まぁ、繋がっているから、そうだろうと思ったんだ。」

そう言いながら馬を、幌馬車から外します。


幌車と、引き綱の付いた馬に分かれました。

「サンチェス、馬をバックに戻して。」『・・・へい。』

何か言いたそうでしたが、言っても無駄だと思ったのでしょうね。


「みんな、二台に乗って。」

馬もいない、幌車に乗って、どうするんだろうと、みんな、不思議そうです。

『ララ様が引っ張るんですかい?』サンチェスが冗談交じりに、言います。


「いや、あんただよ。」『へっ??』

冗談だと分かって居ても、真面目な顔で言われると、ドキリとします。

「んな訳無いでしょう。」(「ロシナンテ、来て。」)


魔力を放出してロシナンテを誘導します。やっぱり、早いね。

運んで欲しい連中が居るんだ馬車に乗せるから、それで運んでね。


ロシナンテが、嬉しそうに、ララに顔を寄せます。

『おわっ!』突然現れた馬に驚き、サンチェスが驚いて、のけぞります。

「この子はロシナンテ、テレポートが使える私の眷属だよ。」


「ロシナンテ、そこを噛んで、分邸の広い所に飛んで」

ララが馬車の御者台の所を示します。

ロシナンテが(『はーい、行きますよぉ』)付きました。


皆、馬車から降りて、『ここどこですか』サンチェスが不思議そうです。

「ここは王都の分邸だよ」今こっちに向っているのがここの執事長、ロバート。

「忙しい所、ごめんね。」


『かまいません。彼らがチームサンチェスですか。なかなか、強そうですね』

「まだできたばっかり、後日、ここに飛んで来た時は

 ケガしてるかもしれないから頼むね、すぐ私に連絡して、」


『承知致しました。』ロシナンテ、有難う、本邸に戻っていいよ」

(『ララ様、今度一緒にどこか行きたいですぅ。』)


「そうだね、考えておくよ。」

(『嬉しいですぅ』)そういうと、跳んで行きました。


ロバート、後からロシナンテが運んだ馬車を三台置く所、考えよう。」

『はい承知致しました。』

「私は、また近い内に来るから。その時に決めよう。」


ロバートに客間に案内されました。

「ロバート、基点マークここでいいの?」、

『此方で結構ですよ。』


「客間に通されたけど、ここじゃない方がいいな、ここに飛んで来た時は、

血だらけ、汚れでドロドロの可能性があるから、

水を流せて簡易ベットが有る事、ストレチャーが通れることがいいですね。」


『それではここは?』次に案内されたのは、

「解体小屋ですか。なかなかおもむきが有りますね。


次話:緊急治療施設

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., あとがき ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


「」の形により、誰が発した言葉なのかをある程度特定出来る様にしました。

下記をご参考にしてください。


-------------------記------------------------


「」  :ルビ・ヴラド(ララ)

《》  :AIマスター

『』  :眷属/身内/アンドロイド

<>  :人

()  :心の声/念話・

〖〗 :人外/妖精/神

【】  :魔物/悪魔

〔〕  :魔法発動呪文

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