285話 分邸
分邸--------------
念話
(「ロバート今いい?」)
(『何でしょう、大丈夫ですよ』)
(「チームサンチェスに惨劇が起きると言う情報を掴んだんだけど、
もし何かあった時の避難場所として分邸を設定させてほしい。」)
今日、これから皆を連れて、そちらに行きます。」)
(『はい、お待ちしております。』)
みんな元気に成ったので、中庭に出ます。
そこで先ほどの二頭立て幌馬車を出して、
「サンチェス、馬と馬車をマジックバックに仕舞って、」
「今、出したも見てたでしょう。」
『え?、見てないです、何処から来たのか不思議だったんです』
「この馬は特別、魔道人形なの。内緒よ、後から使い方を教えるわ」
「しまって」『はい』
サンチェスが戸惑いながらも、意を決して、馬に触ります。
馬と幌馬車が、サンチェスのマジックボックスに入ります。
「じゃあ、今度は幌馬車だけ出して。」『へい。』
馬も一緒に出て来ました。
「やっぱりそうですか。」サンチェスが首をかしげています。
「さっき、馬と幌馬車を仕舞う時に、馬だけに触って、幌馬車も入ったからね、
まぁ、繋がっているから、そうだろうと思ったんだ。」
そう言いながら馬を、幌馬車から外します。
幌車と、引き綱の付いた馬に分かれました。
「サンチェス、馬をバックに戻して。」『・・・へい。』
何か言いたそうでしたが、言っても無駄だと思ったのでしょうね。
「みんな、二台に乗って。」
馬もいない、幌車に乗って、どうするんだろうと、みんな、不思議そうです。
『ララ様が引っ張るんですかい?』サンチェスが冗談交じりに、言います。
「いや、あんただよ。」『へっ??』
冗談だと分かって居ても、真面目な顔で言われると、ドキリとします。
「んな訳無いでしょう。」(「ロシナンテ、来て。」)
魔力を放出してロシナンテを誘導します。やっぱり、早いね。
運んで欲しい連中が居るんだ馬車に乗せるから、それで運んでね。
ロシナンテが、嬉しそうに、ララに顔を寄せます。
『おわっ!』突然現れた馬に驚き、サンチェスが驚いて、のけぞります。
「この子はロシナンテ、テレポートが使える私の眷属だよ。」
「ロシナンテ、そこを噛んで、分邸の広い所に飛んで」
ララが馬車の御者台の所を示します。
ロシナンテが(『はーい、行きますよぉ』)付きました。
皆、馬車から降りて、『ここどこですか』サンチェスが不思議そうです。
「ここは王都の分邸だよ」今こっちに向っているのがここの執事長、ロバート。
「忙しい所、ごめんね。」
『かまいません。彼らがチームサンチェスですか。なかなか、強そうですね』
「まだできたばっかり、後日、ここに飛んで来た時は
ケガしてるかもしれないから頼むね、すぐ私に連絡して、」
『承知致しました。』ロシナンテ、有難う、本邸に戻っていいよ」
(『ララ様、今度一緒にどこか行きたいですぅ。』)
「そうだね、考えておくよ。」
(『嬉しいですぅ』)そういうと、跳んで行きました。
ロバート、後からロシナンテが運んだ馬車を三台置く所、考えよう。」
『はい承知致しました。』
「私は、また近い内に来るから。その時に決めよう。」
ロバートに客間に案内されました。
「ロバート、基点マークここでいいの?」、
『此方で結構ですよ。』
「客間に通されたけど、ここじゃない方がいいな、ここに飛んで来た時は、
血だらけ、汚れでドロドロの可能性があるから、
水を流せて簡易ベットが有る事、ストレチャーが通れることがいいですね。」
『それではここは?』次に案内されたのは、
「解体小屋ですか。なかなか趣が有りますね。
次話:緊急治療施設
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., あとがき ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
「」の形により、誰が発した言葉なのかをある程度特定出来る様にしました。
下記をご参考にしてください。
-------------------記------------------------
「」 :ルビ・ヴラド(ララ)
《》 :AIマスター
『』 :眷属/身内/アンドロイド
<> :人
() :心の声/念話・
〖〗 :人外/妖精/神
【】 :魔物/悪魔
〔〕 :魔法発動呪文




