280話 エンドラとグラディス
エンドラとグラディス---------
『こっち来て、間もない頃、
拠点を作ってダンジョンの周辺を確認していると、
オークに馬車が倒されて、男が一人で
オーク3匹相手に戦ったいたんですわ。
みんなでオーク倒して、けが人治療したんですけど、
奥さんと、息子さんは、駄目でした。
幸い、エンドラは軽いけがでしたが、デイブは足の腱を切られて、
腹も中で癒着しているみたいで、冒険者続けるのは無理でした。
幸い為、俺たちも、ジャルと一緒に
拠点を守る者が欲しかったんで、ここに居てもらってます』
デイブの方を見ると。
<クラージの街の近くで畑造っていたんですが、
ゴーレムが出て、畑めちゃくちゃにされたんです。
岩だらけの穴だらけで農家は無理なんで、こっちに来たんです。、
しかし、オークにやられるとは思いませんでした。
守りながら戦うのは無理でした。>
『姉さん、実はエンドラの姉が居るんですが、
オークが何か毒か痺れ薬を使ったらしく、
眠ったままなんです。』
「どこだい?」
『こっちでさ、』二階の奥の部屋に案内されると。
20歳くらいの綺麗な娘さんが寝ています。
(AIマスター、これは呪いかい?《はい、》
呪いじゃあハイヒールでも駄目だなAIマスター、
これを解除出来るカタルシアある?)
《はい、御座います。中級で問題無いかと》
(送って。)
《承知致しました。》
「エンドラ残って、後はみんな外に出て」
ドアを閉め、カタルシアを飲ませます。
頬に赤みが差し、呼吸も大きく成りました。
心臓も鼓動がしっかりしてきました。
〔ハイヒール〕、もう一回〔ハイヒール〕。
グラディスがゆっくり目を開けます。
<エンドラ?><姉さん、姉さん、うわぁ~~~ん>
バタン、戸が勢い良く開いて、みんな驚いて入ってきます。
デイブが<おおお~~。グラディス、グラディスあああ、神よっ!!>
三人を残して、部屋を出ます。
「さて、みんな、肉食べた?」
『ごっつあんです。一瞬で無くなりました。』
「肉はまだあるから、エンドラに作ってもらうといい。」
「じゃあ、今日来た理由を話そう」取りあえずみんな着席
「神に繋がる者から、聞き出したんだが、
チームサンチェスにここ一週間以内に重大な事が起きるそうだ、
何が起きるか、異変の規模も判らない、
しかし、一名以上の死亡、四肢の欠損程の被害が有るとみている。」
「私は、これは神か悪魔の意志が絡んででいると感じている。
だから、何処に逃げても無駄。」
「ならば万全の準備を整える。まず、人への対応と、魔物への対応。」
「不思議な顔をしているな、」
「一般人がお前達を害する事が出来ないと思っているのかな?。」
「集団で来たら、人質を取られたら、遠くから狙われたら、
罠を仕掛けられたら、ここには人もいるんだぞ。」
「人間相手でも不安要素は一杯ある。
それが、人外を相手にするとなると、判るね。」
「襲われる理由が無い?」
「お前達目立つだろうね、みんな同じフードをかぶって、
軽装で魔物を狩りまくる。」
「もし、あいつらは人間じゃない、と言う噂が出たら、
それだけで、人族が集団で攻撃する理由に成る。」
「人間とは自分と違う者を排斥しようとする生き物だ、
外見であろうが、能力であろうが、精神であろうが、強くても弱くても、
自分たちの心の範疇を超えた者は排斥の対象に成る。」
「では、どうするか、逃げます。できうる限り戦わず、逃げます。」
「魔物の場合も同じ、逃げます。
魔物にはかなわないと思ってください。
戦えば死にます。私でも危ない。」
「私も人の世界では強者かもしれませんが、
魔物の世界では弱者です」
コホン ん?どこかで咳払いが。
次話:デイブの治療
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., ララの魔法 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
魔法は自分の魔力をイメージで変化させるとの概念から、
発動呪文は魔法を確実にイメージできるなら、こだわる必要は無い。
詠唱は魔法を確実にイメージする為に魔力に働きかける言霊です。
一般的では無い魔法の発動をしている所を時々後書きで記入します。
〔ラ〕:ライトアローの無詠唱発動呪文
〔転〕:転移魔法ですが、腕の太さ程のショートカットホールを作ります。
これとライトアローを合わせる事で、間近で撃つと同じ事に成り、
100発100中に成ります。ホールは移動が可能、
〔転〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕:転送ホールを動かす事で100発100中の機関銃と成ります。
〔ラ散Ten〕:ライトアローを散弾の様に一度に10発出す発動呪文です。
ライトアロー一発の10倍の魔力消費。
〔ピチョーン〕:探査魔法。自分の魔力を薄く水面に落とした一滴の様に波紋を広げる。
当たって帰って来た魔力を読む。沢山の人、魔物を一度に探査できる。
慣れれば個人の特定も出来る。




