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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
279/969

チームサンチェス

チームサンチェス---------


(AIマスター、チームサンチェス全員の革鎧作って。

 マジックバック一辺50m付き、魔力タンク大付、


 ポーション類回復薬各種50本、

 エリクサーやアンチドートカタルシア、も有れば入れといて。)


(ちゅー達の鎧に付けた緊急避難用の転移装置も付けて。

 革鎧に付けたマジックバックは私のポシェットとつなげて。)


(それから、擬装用に使うから、

二頭立て幌馬車1台とアンドロイドの馬2頭お願い。)

《承知致しました》


さて、サンチェスの所に行きますか。〔テレポート〕

キロの街ですけど、みんなは何処でしょう〔ピチョーン〕

街はずれですね。〔テレポート〕


ほほぉ、お屋敷程では無いですけど、そこそこ大きな家ですね。

小さめの庭もあり、手入れもされています。

誰か雇いましたね。お邪魔しましょ。


門を入って、ドア、大きいですね。ドアノッカー付いてますよ、

コンコン「こんにちわー」

<だれでぃー。今日は大事なお客さんが来るから遊べねーぞ。>


野太い声だけど、優しそうな感じがします。

<ん?見た事ない子だな、メイドさん?どこのお屋敷の子だ、>

少し会話を楽しみましょう。


「はい、ヴラド家のメイドララと申します。

いつもくる子は来てないんですか?」


<おう、今日は大事なお客さんが来るとかで、

大将たちは買い物いったし、子供たちは昨日のうちに今日はくんな、

と言っといたからな。>


「アラ~、残念です。いつもはどんな遊びをしているんですか?」

<男は剣の練習、女は料理と、裁縫だな。>

男の指を見ながら、「え?おっちゃん、裁縫出来るの?」


<あははは、さすがに無理だな。>

<裁縫と料理は娘がやってる。><おーい、エンドラ>

<この子見てやってくれ。>


<なーにぃ。忙しいのにぃ。>15,6の娘が出て来ました。

「こんにちは、手伝いま~す。」<わぉ!。助かる!。こっち来て。>

「ほいほいっとい。」


<昨日大将が飛び込んで来て、今日親分が、来るから、

 もてなしの用意をしろ。とか言って、騒ぎだして、もぅ大変。>


<普段やった事無いのに、動き回るから、

 私が片付けた端から散らかしていくのよね。>


<今日は、みんな買い物に追い出したわ。>

「あははははは!!」


「見えた、エンドラに怒られているのが目に浮かぶ。」

「手伝う、何する。」


<貴方何が出来るか判らないわ、>

「メイドだから一通りできるよ」

<私が片付けるから、料理、何でもいいわ、スープでも作って。>


「了解。大き目の鍋に、魔法で水を入れて、

 野菜浮かせて〔エアーカッター〕みじん切り。

 シーサーペントが沢山あるから、3cm角に切って、

 

 ガショウの根と酒と砂糖少々、塩コショウで味を調えて完成。」

「出来たよ~味見て~。」


<何でもいいわよ、どうせあの人たち、

 お湯に塩入れただけでスープだと思っているんだから。>

 ぶちぶち言いながら、一口飲むと。お目目がまん丸結構可愛いですよ。


コップによそって、<とーちゃん、とーちゃん、すごい物が出来た。>

騒ぎながら走っていきました。


後は、あいつらは肉だな、

ヌームの塊をステーキ用に切って、果物は、棚の上の籠を覗くと、

キウイが入ってます。


「やったね、キウイ潰して塩コショウ入れて、

ステーキの大きさに切った肉と混ぜて15分漬け込む。

試しに一枚取り出して、フライパンにバターを入れて焼く。


白ワインでフランベで完成。

「こっちも味見して~」<<う、うめ~~!!>>

<これ、肉よね、どうしてこんなにやわらかいの。>


「簡単だよ、キウイの身を潰して、

 肉にもみ込んで、15分くらい漬け込むだけだよ」


<私にも出来るね>「誰でも出来るよ。」

なんて言うやり取りをしていると。


カランコロン!ドアベルのいい音がして、帰って来たようです。

エンドラがあわてて、お皿を片付けます。

デイブが慌てて私を背中に隠します。


なんだか、ナマハゲから子供を守るお父ちゃん見たい。

サンチェスが不機嫌そうな顔をしています。

サンチェスの見えない様にデイブが私を裏口に誘導します。


「ねぇ、あんたの親分子供嫌いなの?」

<ああ、うるさいとか言って、睨むから、子供も逃げるんだ。>

「手を出したり、怒鳴ったりは?」<それはない。>


「あんまり気にしなくていいよ、疲れんだろうから。」

そういうと、デイブの手を引いて、サンチェスの前に、

嫌そうな感じで、横目で此方を見ると。


弾かれたように立ち上がって直立不動。

他のメンバーも荷物を取り落として、直立不動姿勢。

デイブは口を開けてます。


しょうがないね。私はデイブの後ろに回って声色で

「ご苦労、やすめぃ。日々の務め大儀である」

デイブが振り向き膝を付いて拝んでます


<勘弁してください。>ありゃ、やり過ぎたかしら。

サンチェスが顔を押さえて笑ってます。

良し、これで緊張がほぐれたね。


「おまえら、飯作ったぞ、食え。」

「サンドラ、ジャル、給仕だよ」


「ディブ、テーブル出そうか。」

『<<はい~~ぃ!!>>』ハモリました。


デイブが大きいテーブルを出そうとしています。手こずってますね。

〔ムービング〕〔ムービング〕〔ムービング〕〔ムービング〕

四つのお手手でスイスイとね。


「デイブ、ここで良い?」<はい、お願いします。>

「フラン、スタン、何買ってきたの?」

 ごそごそ。「すごい、果物が一杯、」


「サングリア作ろう。」

大きいボールにワイン3本ドボドボ入れて、


オレンジ、ブルーベリー 、ラズベリー 、イチゴ、

ポシェットから砂糖とシナモンだして、かき混ぜます。

味見をちょっとします。


「うめぇ~~~。エンドラ、飲も~~!」

<これ焼いてから、>

「良いよ、そんなのジャルの方が上手だから任せなよ。」


サンチェスがスープズビズビ飲んで、

『あねさん、このスープ、この肉、何ですか?

 俺でも食ったことないんですけど。』


「そりゃそうだろう、王様でも食べた事ないと思うよ。

 シーサーペントだから。」


みんな手が止まってます。サンチェスが確認する様に

『海のシーサーペントですよね、』

「陸のシーサーペントや空のシーサーペントが居たら見たいもんだわ。」


「島にシーサーペントがはびこって、

 大海王様が困っているみたいなので、

 全部狩って来た。600匹以上居たな。」


「この時はさすがに疲れたよ。」チャリーン、

誰かがスプーン落としたようです。


「お前達だって出来るよ、

 テレポートで飛んでライトアロー打ち込むだけだから。」


「少し置いて行くかじゃなくて、今日来たのは、

 チームサンチェスに危機が訪れるからなんだよ。」


みんな、肉を食べる手が止まってます。

「話はご飯食べてからにしょう。

 所で、デイブとエンドラ、ここに住み込み?」


サンチェスが答えます。


次話:エンドラとグラディス

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