メイド服の危機
メイド服の危機-------
『ララ様8時です。』
「お、みゃ~。」「おはよー!」「ちゅー子C有難う」
「さて、今日も元気にやりますか、」
「リリ姉、ポウの所行くから、ルビ様お願い、
もう、朝は私が居なくても、いいね。」
『駄目です、ララの御役目はルビ様のメイドです。
出れる時は、ちゃんとお役目を果たしましょう。』
おこらりちった「は~い」でも今日はパス。
今朝も、早起き、起きてますね。
(「ポウ、マニ、おはよう、」)
(『ララ様、おはようございます』)
(『おはようごじゃーまし』)
(「はーい、マニ、ずいぶんしゃべれるようになったね」)
(『はい、マニいっぱいお話しできゅまし。』)
(『ララ様、昨日いただきました精製魔石のおかげで、
成長が少し早まりました。』)
(「早くなくていい、じっくり体、心を、力を培って欲しい、
卵の中、今でしか出来ない事がいっぱいあるはず。
そこで培った物が外に出て、大きな力に成るはずだから。」)
じゃあ、朝ごはん、魔力行くよー(『はい』)(『わ~い』)
(「どんぶらこ、どんぶらこ、どんぶらこ、」)
(「どんどコドン、どこドンドン、」)・・・・・・
今朝は、これ位でね。自室に〔テレポート〕。
さて。そろそろ、朝ごはんですね。
ダイニングルームへ行くともうパトラが並んでます。
横に並んで、小声で、「おはよー」
「パトラ、どうしたの、お疲れ気味?」『ちょっとね。』
「ドリンク上げるね、疲労回復とマナポーション」
パトラのポケットに入れます。
と、見回せば、みんなお疲れ気味です。ピーンと来ました。
これ、上手に使えば奥様から逃げられますね。
「パトラ、スプーン回しの練習し過ぎね。」
『うっ。』「対策するから、細かい事リリ姉に聞いて」
念話
(「リリ姉。みんなスプーン回しの練習しすぎ、
ポーション用意するから、奥様の所は今日パスね」)
(『うっ、それを私が言うの・・・』)
(「ごめん、お願い。」)
食事が終わるとすぐにメイド長の所へ行きます。
「メイド長様、申し訳ありません、
みんなスプーン回しの練習し過ぎで寝不足の様です。
食堂にポーション用意いたしますので。
飲むように言って頂けないでしょうか。」
「勿論、一言付け加えて頂ければ、有難いです。」
『やっぱり、そうだったのね、仕方がないわね、
このままじゃ仕事に支障が出そうですからね。』
「有難うございます。」一礼して食堂へ。
「料理長いる~?。」
『馬鹿野郎、肩車してんじゃねぇや。さっさとおりろ』
「おうおう、乙女の小股に首突っ込んでおいて、
その言い草はないんじゃねぇ?」
『誤解される言い方すんな』
『がきんちょ肩車せて喜ばせてる様なもんだろが』
「言って暮れるねぇそれがどれだけ罪な事か判ってない様だねぇ」
「天にまします我らが神よ、この哀れな男に神罰をお与えください」
『馬鹿野郎、髪をぼうとく・・・』
「もう、神罰は下っている?おお、頭から髪が離れて行くぅ」
『てめぇ~。』
「大丈夫、前と変わってないよ。」
笑劇場終了です。何人か被害者がいる様ですが。
「料理長。ここに、
マナポーションとファテポーションおいておくから、
来た人に渡して。」
「人数分しかないからね、余分に持っていくと足りない人が出るよ。」
ご主人様の部屋の前に行って、ノック「コンコン」「ララです。」
『入りなさい』「失礼いたします」一礼して入室します。
「お忙しい所、申し訳ありません、
明日、古着の仕入れに王都に行って宜しいでしょうか。」
「一泊に成ると思います。泊りは分邸で、
帰りは明後日の午前中に戻る予定です。」
『ララ、』「はい」
『古着屋は順調かね、』
「はい、在庫ほとんど売りつくしました。その件ですが、
店を領主さま直営にしては外聞が良くないと思いますので、
このまま、街の者に運営させ、税を納めたいと思います。」
「どの様にしたら、良いでしょうか」
『ふ~ん。そうだね、その件はセバスチャンに相談しなさい。』
『それから、屋敷の仕事以外で出歩く時は
メイド服じゃない方がいいと思うが?』
「私はメイドに誇りを持って居ますし、
ご主人様をないがしろにする様な行動はしていないつもりです。」
「しかし、ご主人様が、仰るので有りましたら、
執事長様と相談したいと思います。」
『ああ、そうしてくれ、王都に行く件は分ったよ、
ロバートに宜しく言ってくれ。』
「有難うございます。ロバートさんへの言伝、かしこまりました。」
次話:チームサンチェス




