精魔石作り
精魔石作り-------3/31------
「おはよう。今日は一日頑張らなくてはいけないのです。精魔石作ります。」
「リリ姉、今日は一日、精魔石作らなければ成らないから、
ご容赦くださいとみんなに言っておいて。」
『ん、了解』
「始めます。」
「一つ目お化けは唐傘お化け、二つ目人間一番怖い、
三つ目見上げた大入道。と、お手手が二つあるんだから、
二ついっぺんに出来ないかな。やってみましょう。」
左右に一つずつ持って、浮かせて、回しながら、
崩して真ん中に綺麗な物を集めてまとめて固めて行きます。出来ますね。
これで速度が二倍。どんどん行きます。
一時間で30個位出来ました。
ふと、気が付いたので、試してみます。
六個の魔石を宙に浮かせます。
個々を回転させ、全体も回転させます。
それぞれから精製した魔石を中心に集め固めます。
この時上から私の魔力を注ぎます。
私の魔力で固める様に圧縮していきます、おにぎり!
ポウ気に入るかな。
ポウとマニに魔力上げに行かなくてはと、
立ち上がった時にバケツが目に入ります。
バケツに残ったかすも、見せましょうか。
おや、御寝坊さんかな、
ぽぅ~わ、ぽぅ~わ、とゆっくり呼吸する様に光ります。
起こさない様に少しずつ、ゆっくりと魔力で包むように注いでいきます。
魔力の布団をだんだん厚くするイメージです。
卵が、パパッと光ります。寝返りでも打つたんでしょうか、
またゆ~くり魔力を注ぎます。
今朝は、見つから無い様にどれ位魔力を注げるか試してみましょう。
昨夜はきっと大海龍王様からの贈り物で、興奮して、
寝付けなったのでしょうね。
ゆりかごの様に優しく揺れて、注ぎます。結構注ぎましたね、
では、少しづつ魔力を落としていきましょう。
「ふう、じゃぁゆっくりお休み。」立ち去ろうとすると。
(『ララ様、おはようございます。あらっ?魔力いっぱい。』)
(「起こしちゃったね、起こさない様にしたんだけど、」)
(『ごめんなさい、昨夜は嬉しくて、マニも喜んでくれて、
興奮して、眠れませんでした。』)
(「そんな事だろうと思ったから、大丈夫だよ、
じゃあ。精魔石おいておくね。」)
30個の精魔石を卵の周りに置きます。
(「魔石6個でこんなの作ったんだけど。どうかな?」)
精魔石の倍以上の大きさの精製魔石を渡します。
(『ララ様、これ、すごいです。
普通の精魔石の10倍くらいの力が有ります。
これを作るのは大変だと思います。』)
(「いや、逆に早いし、楽なんだ。」)
(『じゃあ、これからは、これでお願い致します。』)
(「わかった、それから、もう一つ見て欲しい物が有るんだけど。
これ使える?」)
バケツの中身を手ですくって見せます。
(『少し、ここに置いてください。』)
卵の横に置くと、パカパカと卵が光ったと思うと、
(『ララ様、これ凄い物です。魔力に変換出来ます。
しかも、相手を選びません。超特級のマナポーションに成ります。』)
何か、チッと舌打ちが聞こえたような??。
(「魔力に変換する方法は?」)
(『方法と言う程の事は無いです。これに触れて、吸収と念じるだけです。
ただし、必要以上。には取り込めません、霧散します。
かなり密度が高いので効率よく使うには訓練が必要です』)
(「有難う、ここにある分は、ポウが使って。」)
(『ララ様は?』)
(「これからも沢山出るから大丈夫だよ。」)
(『有難うございます。これだけで、100回以上は魔力満タンに出来有ます』)
(「じゃあ、また。後で来るよ。」)
部屋に戻って、そうだ、古着屋に行って、
料理長の所にも行かなくては。
次話:塩の販売




