ポウとマニ
ポウとマニ---------
「ええと、明日は・・・」
「ちゅー達、明日、テレポートの確認と、訓練場の設置をします。」
「ちゅーパパは残って、子供を見ていてね。」
「ちゅーママは調子はどう?」
『問題ありません』
「ちゅーママとちゅー子Cちゅー子Aには
テレポートと〔ライトアロー〕は教えてないけど、出来る?」
『三匹とも出来ます。』
『ロシナンテに頼んで、訓練場にも行きましたから、皆と同じに出来ます。』
「すごいな、革鎧の装備に付いてはどうだい?」
『煙玉、地雷矢、バリアはまだ使っていません。』
「これからは使っていいよ。
地雷矢は夜使うと目立つから昼間使って、煙玉は逆に夜練習ね。」
「昼間に煙玉使いたい時は言ってね、
領主さまに確認取るから、火事と間違えると困るから。」
「ん?お屋敷で火災訓練した方がいいよね。
消化弾、冷凍弾、水。ん。後で考えよ。」
「訓練場に行く中継場は狼の家の屋根裏がいいかな。
沢山の目が有るのは、お互いに良いと思うし。」
「そうだ、ロシナンテの馬車引き実験。
馬車に狼達乗せて飛んだらどうなるか。」
「飛べる距離は命の数ではなく、重さだと言っていた事の
検証もしなくてはいけないね。」
「ベリアのテレポート、オーガ対策」
「マニとポウの誕生、赤子、幼児、子供、大人。
誕生してどのレベルなのかで、手間が全く異なる。」
「よし、ちゅーとロシナンテは明日午前中、
マニとポウは午後から、」
「ベリアは明日以降で、仕方がないね。御免ねベリア。」
マニの所に行ってみます。
「おや、寝ているみたいです。少し大きく成りましたね。
後どれくらいで、孵るのかな?」
魔力をゆ~くり流します。ふわ~んふわ~んふわ~ん。
点滅に合わせて、ふわ~ん、ふわ~ん。
おや、気が付いた様です。
ぱっ!ぱっ!ぱっ!と光ります。
何か反しているのでしょうか念話を送ってみます。
(「お話出来る。」)
(『ああ~。ご主さま。ごしゅさま』)
(「はい、はい、少しお話で来るね。」)
(『ごしゅさま、それ、おねえさん。おねえさん、会いたい。』)
あっ、ロザリオ下げたまんまだったわ。でも、会いたいって、
嫌ってはいない、むしろその逆か、ならば、
(「ポウ、マニがポウに会いたいって、横に置いていい?」)
(『私もお話がしたいです。』)
(「おぅ、ロザリオから念話が来たのは初めてですね」)
(「じゃあ、ここに置くよ」)
卵の横にロザリオを置きました。
(「ええっ?」)
ロザリオが、卵の中に入りました。
(「鎖は置いて有りますね。」)
(「二人とも大丈夫?」)
(『この子、可愛いですね。』)
(「マニの魔力大丈夫?」)
(『大丈夫ですけど、有ると嬉しいです。』)
(「そのまま流すよ。」)(『はい』)
(「そーれ、どんどコドン、どんどコドン、どんどコドン、どんどコドン、
どどんこドン、どこドンドン、どんどコドン・・・・・」)
(『あっ、おなか一杯に成ったみたいです。』)
(「ポウ、君は大丈夫?」)
(『ん~、少し下さい』)
(「はいよ、よいこらしょ~、どっこいしょ~。
ざばざば流すよ~、ざば~~~ん。ざば~~~ん。
波が寄せるイメージです・・・・。」)
(『私もいっぱいに成ってきました。』)じゃあ、この辺で、
(「ポウ、このままでいいの?」)
(『はい、有難うございます。』)
(「じゃあ、おやすみなさい。」)
お部屋に帰って、〔クリーン〕〔クリーン〕、
お顔洗って、歯を磨いて、着替えて、髪をとかして、・・・・
女の子はやる事が沢山あるのです。
お休みなさい。
次話:マニとポウ




