四柱の精霊神
四柱の精霊神-------------
『ララ、首に掛かっているのはなあに?
この前のとは、違うようだけど。』
「これには、龍が封じられております。ドラゴンでは無いですよ。」
「悪い魔物に騙されて、滅しようとしていたので、
私が一時避難的に私が作った精魔石の中に入って頂いております。」
「いま、私の魔力を使って安定させておりますので、
外せませんが、ご覧ください」
『あなた、今、龍を封じたと言ったわね、あなた、龍より強いの?』
「違います。此方の龍とお話しし、どうせ滅する身なのだから、
任せる、と協力して頂いたから出来た事です。」
「それでも3回くらい魔力無くなりました。
ポーションがぶ飲みで頑張ったんです。」
と、ルビ様のロザリオが光りだしました。四つの光が宙を舞います。
〖ララ、わしじゃ。〗「あ!ノーム様。」
〖他の者たちも来ておる。〗
〖その龍、ポウと言ったか、龍王様からの事ずてじゃ。
わしら4柱の加護を与える様にとな。勿論わしらも大賛成じゃ。
わしらの最大級の加護を与えるぞ、気をしっかり持てよ。
〖〖〖そーれ〗〗〗〗
「うわぁ!ググッ。」引っ張られ、中に取り込まれそうに成るのをこらえます。
ポウが『おじじ様』と言ったのが判りました。
〖ララ、よくやった、その子を頼むぞ。〗
〖ララ、ウインディーネよ。マニを宜しくね。〗
〖風のシルフだ、レミはしっかり修行させておくぞ。〗
〖炎のサラマンダーだ。イフリートから話は聞いている。〗
「ギンと契約を結んだイフリート様ですね。言伝を。
私は大丈夫、近い将来会える。修行を怠るなと。お願い致します。」
〖分かった、伝えておこう。〗
〖では、ララ、わしらも見ているぞ、またな。〗
「みんな心配しているだろうから、よかった。」
はっと、気が付くと奥様に抱きしめられています。
思わず小さく「おかあさん」と言ってしまいました。
「あ、有難うございます。もう大丈夫です」
奥様が、放してくれましたけど、まだ、肩を掴まれております。
『ビックリしたわよ。ルビのロザリオが光ったと思ったら、
光の乱舞が始まって、それが四色、四つになると、
貴方のロザリオに吸込まれたのよ』
『そうしたら貴方が気を失ったの。何が有ったの』
「今、四大精霊神様がいらっして、このロザリオに
加護を与えてくださいました。 ここに封じられた龍、
ポウのおじい様、龍王様、海の大王様のご指示だそうです。」
『話が大きくて、なのを言っているのかよくわからないけど、』
『ここに。出たあの光が精霊神様たち、だったと言う事ね。』
「その解釈で間違いないかと」
『神様に会えるなんて』
『貴方神様の使いなの?』
「まさか、そんな事は有りません、
奥様が一番分かって居らっしゃると思いますよ」
「今回の事は、私ではなく、ここに居るポウがすごかったのです。
海の大王様の孫ですから。」
パトラが納得できない様に、
『その龍王様の孫を首にぶら下げているあなたは何者よ。』
「私はルビ様のメイドに間違い御座いませんが、何か?」
少しイラついてしまいました。
「トントン」ノックです。お風呂の時間ですね。
「奥様、有難うございました。危なく、この中に取り込まれる所でした。」
『え?そんなに危ない物なの、このロザリオは?』
「いいえ、今回は精霊神の四柱が一斉に力を注いだので、
引っ張られそうになったのです。」
『気を付けて頂戴、』もう一度ハグして頂けました。
「有難うございます、嬉しいです。」少し涙目です。
『じゃあ、お休みね。』
「はい、おやすみなさいませ。」
退室して、自分の部屋に戻ります。
次話:ポウとマニ




