開店
開店------------------------
店外放送です、メガホンを構えて
「みなさん、朝早くからのご来店、真に有難うございます。」
「入店された方は、ダリンが渡す籠を持って、
その中に買いたい物を入れ、レジ、代金を払う所にお並び下さい。
赤いのぼりが立っている所です。」
「籠は売り物でも、プレゼントでもありません。
持ち帰らないでください。]
「大きな布、風呂敷をおひとり様
1枚小銀貨3枚で購入できます。ご利用下さい。」
「店内、人が多い為、混乱します。入店制限します。
ダリンの指示に従ってください。」
「それでは開店します。」
「熊さんの洋品店へようこそ!」
大きな混乱もなく人が店の中に流れてゆきます。
女性は衣類に、男性は、金物に興味がある様です。
開店から一時間、みんな仕事に慣れてきた頃です。
居ますね、挙動不審者が、ボスに念話、映像を送ります。
ボスがダリンとサンサに念話、映像を転送。
<うぉ、これは、男がバックに包丁入れているのが
見えるぜ。こんなの初めてだ。>
<すごいね、でもわかりやすいよ。>
<あいつは俺が抑える、><補助するよ。>
レジを通らず、外に出た男に、
<旦那さん、そのバックの中、見せてもらえるかな。>
<うるせぇ、お前に見せる義理はねぇ。>
立ち去ろうとするので、肩を掴むと、振向きざまに、
盗った包丁を振るいます。
この程度の事はやると分かって居るので、
簡単にいなして、取り押さえます。
店の裏に連れて行って、馬立に縛っておきます。
「リーラ、お使いお願い。ギルドに度に行って、
泥棒捕まえたから、来てほしいって言って来て。」
<はい、行ってきます。>
次話:スカートの中




