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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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デモンストレーション

デモンストレーション--------


「おはよー、料理長、場所貸してね~。」

『皆来るんだろう、真ん中でやれ。』

「は~~い」


みんな集まって来ましたね。

8:35に成りましたので、開始します。


「おはよーございます。まず模範演技ね。

 左右の手、どちらでも構わないよ、

 スプーンを手の平に乗せて、その上30cm位に浮かせます。」


「そこで回してね、ゆっくり回3回転。早すぎても駄目だよ、

 早く回して、飛んで行ったら失格。」


「誰か怪我したり、何か壊したら、競技会は中止、

 今後の開催も出来ないかもしれない、注意してね。」


「あまり早く回すと失格に成るかもね。

 回すのは横でも、こんな風に縦でもいいよ。」


「三回転したらゆっくり手の上に戻します。

 ここまでが、参加条件と思ったけど、難しい?」

『3回じゃなくて、1回に出来ない』


クレオから、要望です。

「分かったわ、1回、回して戻す事が参加条件ね。」


「競技種目だけど、一回戦は3回、回しね。

 出来た子は二回戦、横3回、縦3回、回し。


 残った子は3回戦横3回、縦3回、回して

 回転を止めて、 首を回って手のひらに戻します。


「この先は頭の周りを3回回ってもとに戻す。ここまで出来たら、

左右の手で一つづつ、スプーン二つ同時操作です。

これ以上出る人はいないと思うけど、もう一度模範演技するよ」


スプーン一つで、頭の周りを回します。

続けて2つのスプーンで、頭の周りを回して、手に戻します。

「最期に、スプーン回し競技の最終形態、」


スプーン4っつを頭の周りで回しながら、二つづつ、ペアにして。鳴らします。

チャン!チャン!チャン、チャン、チャン。

チャンチャカチャン。チャンチャカチャン。チャンチャンチャン。


「こんな所ね。」みんな唖然としてます。

「さて、今回の商品だけど、

 優勝はこのスプーンとフォークのセット準優勝はスプーン。」


「二位決定戦で技量が近い場合は審査の結果、二人にスプーン。

 このスプーン奥様に見せたら目を丸くされていたわ、

 私が作ったんだけど、金貨位の価値は有るかも?」


みんな、がぜんやる気が起きてます。

「最期に、スプーンを浮かせる事が出来なかった子は、居る?」

三人手を上げました。


「こっちおいでー、出来る様に成るかもしれないよ。」

食堂の時と同じ様に手を繋いで〔ムービング〕、


二人へ出来ましたが、一人が出来ません。悔しそうです。

こんな子が伸びるんですよね。

出来なかった子と両手を繋いで、詠唱します。出来ました。


「さぁ、今度は一人でやってみよう。

『見えなき手よ我が意のままに動け〔ムービング〕』

スプーンが少し浮いて床に落ちます。


スプーンを拾って手に持たせます。

「後は沢山練習すればいいんだよ」

「下手な子は沢山練習すれば上手な子に追いつけるのだからね。」


スプーンを握りしめ、お目目にいっぱい涙をためて、

『はい、有難うございます。』


料理長が出て来て、

『ララよう、最近スプーンが無くなってるんだ、原因はこれだよな。』

「あ、しまった。」


『良いけど、メイド長にスプーンの注文出したら、

 ため息つかれてな、一言、言っておけや。』

「忘れてた、ありがと。」


メイド長を探していると、廊下を歩いています、食堂に向う様です。

「メイド長様、」

『ん?どうしたのララ、』


「スプーンの件、申し訳ありません、

 料理長に言われるまで、気が付きませんでした。」


『大した金額じゃないし、みんなの楽しみ、余興だと思えば、安い物よ、

 それより、賞品は貴方が用意するのでしょう?、

 珍しくて高額な物と聞いているけど、大丈夫?』


「はい、問題ありません、以前、錬金術の練習に作った物ですから。」

『そんな事すると、これから賞品は貴方が用意する事に成るわよ。』

「構いません、また錬金術の練習をすれば良いのですから。」


『そう言われると、何も言えないわね。』

「それでは、失礼いたします。」

礼をして、その場を後にします。


『相変わらず、忙しい子ね。』


次話:古着屋開店準備 2

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