領主さまの誤解
領主さまの誤解----------------
夕餉の時間なので、ダイニングルームに行きます。
いつもの所に立っていると、奥様たちが入ってきます。
パトラが、奥様と、ルビ様を座らせると、私の横に並びます。
奥様がご主人様と話しています。
奥様が、少し驚いた顔をして、こちらを見ます。
明日の古着屋の事でしょうね。
どうせ、この後連行されるんでしょうから。
食事が終わり、奥様がちらりと此方を見ます。私も小さく頭を下げます。
さて、行きますか。お召列車の最後に付きます。
奥様のお部屋に入り、パトラの横に座ると、
『貴方、あした、オクタの街の下着屋の開店の手伝いに行くんですって?
私の肝いりで、』
私が「へ?」と言う顔をしていると、
『違うのかしら?』
「それは御主人様からお聞きになったんですよね、」『そうよ』
「私、もう一度ご主人様にお話に、行ってきま・・・」
『お待ちなさい!』
『本当にあなたは、話を聞かないですぐ
テレポートでどこかに飛んで行くんだから』
『まずは、貴方が主人に何を言ったのか、話して見なさい。』
「はい、以前、前の執事長の襲撃に脅されて加わった者の
家族の関係から古着屋を遣る事にしました、
その開店が明日なのです。」
「その家族の奥さんが、裁縫が旨いので、下着の見本を渡して、
少し縫ってもらう事にしたのです。」
「それがうまくいけば、奥様とお話しした、専門店も見えてくることから、
ご主人様にも少しお話をしたのですが・・」
『元、執事長襲撃の話、その脅された男と、
古着屋の店主の奥さんの話をもう少し聞きたいわ。』
と言う事で、元執事長襲撃の話、サラマンダー編を交えて、
お話させて頂きました。あぁ疲れた。
奥様達は何か演劇を見ていたかの様に、楽しんでおられました。
ノックが来て、『入浴の準備が整いまいた』です。
お風呂に助けられました。結局、ご主人様が下着に意識が行ってしまい、
古着屋が下着屋に成ったと言う事で、納得して頂きました。
ご主人様には奥様から伝えるそうです。
まぁ、女性の下着の事です私からより、奥様からの方が、
旦那様も体裁が良いと思いますしね。
次話:レミ精魔石の中へ




