ちゅーのライトアロ
ちゅーのライトアロー-----------
「みんな集まった様だね。」
「皆に紹介します。ここに居るネズミ達、
ずいぶん前から働いてもらってますが、みんなに紹介します。」
「情報ちゅー隊の皆です。
みんなの目に触れる事は少ないと思いますが、
食べようとすると痛い目に遭いますよ。」
「今回、ちゅー隊の訓練を行うにあたって、
邪魔が入らない様に、みんなに警備をお願いします。
熊部隊は、ベリア、私を乗せてね。」
「狼隊はボス、マチ・クロス・モス・クスの5体。
カラス隊はカポネ、5体選びなさい。
小熊の警護はパニエル・ケン・リキお願いね。」
「私とベリアは司令塔。
カラスは上空から監視、敵が侵入したら報告する事、
狼はカラスの情報をもとに敵を排除します。」
「ちゅー達、バックに入って」
「北500m先に進行」ララはベリアに乗って、ゆっくり進みます。
「ここでいいよ、狼、カラスは散会」
私はベリアの上で立ち上がります。
「ちゅー達みんな出て私の上に登って。
頭、肩、腕、ポケット、おなか、色んな所に潜り込んで顔を出します。
「お前達に攻撃魔法を教えます。
<ライトアロー>と言います。見ていてください。」
20m位先の朽木に向って〔ライトアロー〕光の矢が吸い込まれました。
ボスに見に行ってもらいます。ボス、どうですか?『貫通です。』
「攻撃魔法だから、当たり所が悪ければ死にますね。」
皆が驚いています。
「皆の魔力がどれくらいあるか、判らないから、
どれ位の威力が出るか判らないけどね。」
「取りあえずやってみようか、口がいいかも、
ライトアローって言えなくてもいいから、自分の中で言って、
最後の発動呪文は「チッ!」だよ、これは言ってね。」
「みんな、光の矢をイメージして、詠唱して!〔ライトアロー〕、チッ!」
出ました、小さな光が沢山出て木に吸い込まれました。
(「ボス、どんなん?。」)(『小さな穴が沢山開いてます」)
「いいわ、そんな感じ、今度は自分だけで出してみて。」
(『〔〔・・・〔〔ライトアロー〕〕・・・〕〕』)
『〔〔・・・〔〔チッ!〕〕・・・〕〕』
同じ様な光が出て、木に吸込まれます。
拡大して見てみると、小さな穴が空いています。
「初めてでこれはすごいわね、
練習すれば、猫や蛇は一発で仕留められるね。」
「これは光の魔法だから、
魔物や闇に関係した者を相手にした時は威力あがるよ。」
「ただし、みんな、お前達は力を得た、しかしこの力を、
仲間や自分を守る為以外は使ってはいけません。」
「自分の力を誇示する為や、いたずらに人、動物に危害を加えた場合は。
私が与えた能力の全てを失います。
その様な事の無い様に、気を付けなさい。」
「次は、無詠唱の練習しようか、つまり。〔ライトアロー〕」は言わないで、
チッ!だけで打てる様にするんだよ。」
(『出来るんですか』)ちゅーパパが、驚いた様に聞いて来ます。
「出来るよ、見てて、ライトアローのイメージを強く持って、
あそこに連続で打ちたいと思い、〔ラ〕、〔ラ〕、〔ラ〕、〔ラ〕、〔ラ〕」
連続で光の矢が飛び、朽木を破壊しました。
皆ががまじまじと私を見ます。
(『・・・・』)
「二発ぐらい連続で出してみようか、
さぁ、みんな一緒に〔〔・・・〔〔チッ!〕〕・・・〕〕〔〔・・・〔〔チッ!〕〕・・・〕〕」
光の矢が二発ずつ飛びます。
「ほら、出来た。魔法はイメージだから、
見た事の有る物であれば再現しやすいんだよ」
「今は、威力はともかく、連続で出せた事が大切なんだよ。
連続発射は魔力も使います。」
「この為の魔力タンクでもあるんだよ」
「魔力を空にすると、次の日は、わずかだけど、
自分の魔力の総量が増えるんだよ。
だから、二重、三重の意味で魔力タンクは有効なんだ。」
次話:チューのテレポート




