ペンダントの改造
トントン「ララです」パトラが開けてくれました
『お入りなさい。』はい、部屋に入って礼。
『こっちへ来て』いつもの責に座るように促されます。
『色々聞きたい事はあるけれど、
賊が侵入したって、どう言う事?あの人何も言わないのよ。
「奥様、ご主人様がお話に成らない事を
私が奥様にお伝えして良いのでしょうか。」
『大丈夫よ、あの人の口からは言えないと言う事だから、
他の人が話したり、話した人を罰する事はないわ。
あの人、変に義理堅い所があるから。』
「判りました、昨夜の事を話す前に、
チャックの事を話さなければ成りませんね。」
「昨夜チャックに聞いたのですが、執事長が金貨を輸送中襲われたのは、
チャックが盗賊にリークしたせいだと言っておりました。」
「確かに、昨夜、チャックを襲った男は
執事長を襲った襲撃犯の中に居ました。
その時、取り逃がした男に間違いありません。」
「取り逃がした男が、証拠隠滅の為、
チャックを亡き者にしようとしたと言うのが、
昨夜の事の顛末の様です。」
「昨夜、賊に気が付いたのは、カラスの警備隊が
私に不審視野が居ると、報告が有った為です。」
『そういい場合は、貴方が動くのではなく、
主人に連絡するのが本当では無いですか?』
「はい、状況を簡単に確認してから報告するつもりでしたが、
男がチャックを呼び出したので、少し様子を見た方が、
良いと判断いたしました。」
「そこでチャックが刺されたので。飛び出して。
男を拘束し、チャックを治療致しました。」
『話の筋は通っているのだけれど、何か腑に落ちないのよね。
何か筋書きの有るお芝居を見ている様で、』
チロリと私を見ます。怖いです。何かに睨まれたカエルさんでは無いですが、
料理長の気持ちが少しわかります。でも自重はしませんけどね。
だって、楽しいんですもの。料理長可愛いし。
話を変えなくてはなりません。
「奥様ルビ様の事ですが、聞いてくださいますか、」
『何か方法が見つかったの?』
「急場の対応かもしれませんが今の時点で最善だと思う方法が有ります」
『どんな事かしら』
「魔法を発動しなくするには、
魔法がそこに届かなくすればよい事に成ります。」
「しかし、魔力や魔法を抑えてたり、
魔力を出なくするのはルビ様に負担が掛かり、
成長に良いとは思えません。」
「したがって、外に出た魔力を吸収する事を考えました。
日お渡しいたしましたネックレスを少し改造し、ルビ様の外に出た魔力を
溜める様に致します。数日分なら問題無く溜めれます」
「溜めた魔力は夜、レミにこれから持たせる魔力タンクに溜めます。
レミはその魔力を使い、ルビ様を守る訓練を行う事で消費します。」
「宜しいでしょうか?」
『その改造は時間が掛かるの?』
「いいえ、今ここで行います。」
『そう、では始めてみて頂戴。』
「ルビ様、ネックレス、ペンダントをお貸しください。」
『はい。』
「こ、これは。」ペンダントをじっと見て、
「ルビ様との親和性がかなり上がっており、
他の者が触れるのを嫌がっております。」
「でも、私なら大丈夫、でも、ちょっと時間が掛かります。」
「失礼致します」と言ってポーション飲みます。
それでも魔力が足りないかもしれないですね。
魔力タンクの用意も必要ですかね。準備はしましょう。
「奥様、少し時間が掛かると思います、
お食事までには終わらせる積りですが、
もしお食事から帰っても終わていなければ、
明日に致しますので、起こしてください。
リリ姉、頼むね。」
次話:神域




