レミの紹介
『8時だよ、ララ様、起きて。』「ちゅーママ有難う」
「昨夜何時に寝たんだろう。頭が重い、寝不足で有ります。」
「リリはこの時間にはご飯に行くんだよね。私いらない。もう少し、寝せて。」
束の間の夢の中、何と心地よい事でしょう、天上の国とはこの事でしょうか。
『8時半だよ、ララ様、起きて。』
ちゅーママが少しじれて来たようです。
「夢の時間は淡雪の様に消えてしまいます。」
『ほらほら、寝ぼけてないで、ルビ様起こしに行くんでしょう。』
「ほんと、ルビ様の事言えないわ。」
「おはよ~~~。」
〔クリーン〕
「顔洗って、歯磨いて、お着換えして。髪整えて。いざ、出陣。」
「お化粧なんて、いらないですよ。すっぴん命です。」
「っと、リリが帰ってきました。」
「おはよ~、じゃあ行こうか。」
ノックをして「ララです」『リリです。入ります。』
「昨夜のままですね。レミ、起きて。」
レミはまだ眠そうです。
「何であんたが眠いの。ん?」
「私と同じ・・・
「その先は言わないの、分かって居るわね。」
指先に魔力を集めて威嚇します。
レミは首を縦にぶんぶん振って飛び起きて最敬礼します。
「ほれ、ルビ様、起こすよ。あんた、頑張んな。」
頷いて、ルビ様をゆすりますが、抱き着かれて、じたじたしています。
「指が無いから、くすぐる事も出来ませんね、指作りますが、
その丸っこい手の先をナイフで切って・・・」
自分の手を見て後ろに隠し、いやいやをします。
『ララ、遊んでないで、早く、ルビ様おこして。』
「怒られちった。」リリ姉が御冠です。
「ルビ様、起きてくんろ~~~。
このままだとレミは役立たずで雑巾にされてしまいますだぁ。」
腹話術が功を奏したようです。
ルビ様が片目を開けて、起きます。
これは、まだ半分寝ているよ、の合図でしょうか。
とにかく、お顔を洗って、歯磨きです。ルウとユリが入ってきました。
それ!、お着換え。トップス スカートと薄いブラウス、リボンがいい感じです。
髪はセミロングなので、そのまま流しておきます。
おゃ、両端を少し編み込んで、リボンで止めましたか。
今日は黙ってスカートをはきましたね。
お出かけしないつもりの様です。レミと遊びますか。
そんなこんなで、お食事TIMAEです。食堂へ行きます。
ルビ様はレミを抱いてます。
ルビ様を座らせて、パトラの横に。小声で
「パトラ、私、午前中奥様の所にいけないわ、
昨夜の盗賊を町まで連れて行かなければ成らないから。」
パトラがびっくりして、『昨夜?盗賊?』「ご主人様からお話があると思う。」
次話:賊とチャックの搬送




