使い魔のレミ
使い魔のレミ---------
これで、一件落着。寝る前にもう一仕事。
ルビ様の部屋に行きます。
「レミ、起きてる。」レミが起きて来ます。
「あなたはルビ様の魔力で命をもらいました。
しかし、ルビ様が幼い為、貴方に力を与える事が出来ませんでした。」
「今のままでは役に立ちません。あなたを改造しようかと思いましたが、
それも無理の様です。あなたを役に立つ様にする方法はただ一つです。
私の使い魔とする事です。」
「驚いてますね、ルビ様の使い魔の様な存在のあなたが
私の使い魔に成れる訳がない。ですか?」
首を縦にぶんぶん振ります。
「出来るんですよ。私の真名はルビ・ヴラド」
「驚いてますね。私は未来から来たのです。
そこに寝ている私自身を助けるために。
人の世界を守るために。」
「用意はいいですか。」
「えっ、何?今じゃなくてもいい?」
「明日に成れば、恐れく奥様は自分の知らない所でルビ様を
教育する事は許さないでしょう。」
「もし、貴方が急に能力が上がったら、絶対に怪しみます。
ですから、後からは出来ません。」
「もし、嫌だと言うなら、この場であなたの存在を消します。
あなたの存在は、それほどに危険なのです。
三つ数えるうちに決めなさい。」
指先に魔力を集めます。
「1・2・」頭を床にこすりつけてごめんなさいをしています。
「手まで擦り合わせるな!」
「承知するのですね。」ぶんぶん首を縦に振ります。
「では始めます。」
「我が名はルビ・ヴラド、友愛の証として汝レミを使い魔とし、
わが権能の一部を与える。」
「対価は貴方の創造主たるルビ様のお傍に居る事を許可する。」
「了承しなさい」
首を縦にぶんぶん振ります。体かひかり、
その光が胸に巣込まれると、少し大きく成った様です。
(「念話は可能ですか」)(『はい』)
(「体の大きさは変えられますか?、少し小さく成れますか?」)
目をつむって集中している様です。
少し小さく成りました。最初の時と同じ位の大きさです。
(「それを維持する事は可能ですか?」)(『はい』)
(「今、分かって居る能力は他に有りますか?」
(『変身、〔魔眼〕が有ります。』)
(「変身は何に成れます?」)
(『同じ位の大きさならば出来る様です。』)
(「ルビ様に成れますか。」)(「はい」)
ルビ様に成りました。ただし、裸
(「戻りなさい。」)
(「魔眼はどの程度?。」)
(『自分より弱い者に対し、嫌われないと言う暗示に掛ける事です』)
〔魔眼〕
(「その二つの能力、及び、魔法は私が許可するまで封印します。
判りましたね」)(『はい』)
(「それから、念話も緊急時以外は使わない事、
貴方がある事無い事念話で発信すると皆が混乱しそうです。
しばらく様子を見ます。)
(「今言った、あなたの能力は使い所を考えないと、危険です。
私の許可が有るまで、使える事を忘れていなさい。」)
(「では、ルビ様の所に戻って寝てください。」)
自室に戻ります。〔テレポート〕
「〔クリーン〕して、着替えて、顔洗って、歯も磨いて、
おやすみなさい。疲れました。」
次話:レミの紹介




