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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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◆神界

◆神界------------

ここは何処でしょう。と、お決まりのセリフでした。

 大きな河?違いますね、妖精?蛍玉がいっぱい流れてゆきます。

  どんぶらこドンブラコですね。


私もこの中に入らなければいけないのかな?と思っていると。

 『これこれ、苦労して探して引っ張り上げたのだから、また、

  そこに入ってはいかんぞぉ!。』


何か怒られた。振り返ると神様が居た。そう、白いシーツみたいなのを着て、

 長い杖もっ。あの福禄寿のおじいさんみたいな方。

  定番の受け答えを致しますか。


「あの、失礼ですが、神様でいらっしゃいますか?」

〖そうじゃ、わしは死んでここに戻って来た魂を

  皆つつがなく輪廻転生出来る様に見守る神じゃ〗


ほぅほぅ、少しおだてておくか、平伏して、

 「ははっ!それでは最高神様でいらっしゃいますか!!」


〖あのな、お前口が無いじゃろう。

  意思疎通は音では無く、念話じゃ!お前の考え駄々洩れじゃよ〗


やばい、忘れてた。とにかく無心で、

  いや言葉と思考が念話に変換されるなら全部言葉に出した方がいいゃ。

「失礼いたしました、これから私はどうしたらよいのでしょうか」


〖まぁ、ほとんど全ての者はその河の中に入り、

 この先で選別されて転生するのじゃが、お前の場合、

  嘆願書が来ておる。それも二通!!〗


〖一つの魂に二つの嘆願書などここ2000年程無かったことじゃ〗

もしかして、「その2000年前の者の名前を教えて頂く事は出来ますか?」


〖うむ。ナザレのイエスとか申しておった。まあ復活させろと言っておったが、

 肉体の腐敗が進んで居るし、無理じゃ。短期間の幻影投影で納得させたがの〗

「私の場合も幻影投影ですか?」


〖お前の場合は嘆願を抱いた者がかなり必死での、

 寿命が尽きるまで守れなかったのは、自分のせいじゃから、

  自分を滅しても良いから なぞと言い出しよる〗


「嘆願を出した者たちを教えて頂く事は出来ますか?」

〖狐と蛇じゃ〗


予想はしていたが、聞いた途端、滂沱の涙が出てしまった。

自分の身を犠牲にしてまで願い出るとは・・・・・馬鹿者たちめぇ・・・。


〖それにな、今回の件に付いては神々からも話が来ておる。

  わしが困っておったら、次元神まで出てきて、

   わしの許可が有れば他次元の星で転生させる事が出来ると言う。

    何でお前がと聞いたら豊穣神と雷神には貸しが有るとか申しおってな。〗


〖おまえ、前世で何をしたんじゃ?〗

 狐と蛇を助ける話をすると、『ははぁ!。狐と蛇の位も上がっておるし、

  豊穣神と雷神の夫婦喧嘩のとばっちりも有ったな〗


〖わかった、それではお前の魂は次元神に預けるとしよう。〗

 ひょいと摘まれて、ぽいと捨てられた~~。

  誰か受け止めてくれたらしい。「あなた様は?」


〖じいから話が有ったと思うが、次元神じゃ〗

「わ、私は何処に転生させて頂けるのでしょうか?」

〖どこに転生するかだと?。お前は分っているのだろう?〗


え!!、なぜ、その様な答えが返ってくる?

 此処はAIの中?・・・・。パニックです。

 〖お前、何か混じっているな。じいさんに何も言われなかったのか?〗


「何も・・・」完全に思考停止です。

〖ここは神界だぞ、AIだとかが入り込める訳ないだろう〗

〖いや、違う。じいさん、何か企んでいるな。よかろう、乗ってやる。〗


〖分っていると思うが、お前の行く世界は、

  魔力が存在し、魔物と人が対抗している世界だ。〗


〖しかし、魔力が魔法で消費されずに魔石と成り、

  魔石が魔物を生み、魔物が増えてきている。

   このままでは人は魔物に駆逐されるだろう。〗


〖そこでだ、魔物を狩り、魔石を消費する人が増えれば均衡が保てる訳だ。〗

〖それをお前にやらせようとする訳だ。

   これがじいさんの思惑だろう。方法はお前が考えろ。〗


〖で、だ、お前をご存知の場所に送り出すわけだが、何か希望は有るか?〗

「それは・・・。以前の自分の能力をすべて忘れています。

   以前の私を思い出させて頂けないでしょうか」


〖よかろう、頭の中に送るぞ、ほれ・・〗

 〖以前と少し変わっておるが、ま、良いじゃろう。〗

   どん!ときました。


次話:◆思い出したスキル-------------

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