ベリアの魔法
ベリアの魔法------
(「次は、お前達に攻撃魔法を教えます。
<ライトアロー>と言います。見ていてください。」)
近くに有った朽木に向って〔ライトアロー〕光の矢が吸い込まれました。
近寄って見ると小指の先ほどの小さな丸い穴が空いてます。貫通です。
(「攻撃魔法だから、当たり所が悪ければ死にますね。」)
みんな驚いています。
(「お前達の魔力がどれくらいあるか、判らないから、
どれ位の威力が出るか判らないけどね。」)
(「取りあえずやってみようか、口がいいかも、
口の大きさで威力が合わるんじゃないかな」)
(「首の所に触れるよ、光の矢をイメージして、
詠唱して!〔〔ライトアロー〕〕、ガッ!」)
出ました、直径5cm位の太い光が木に吸い込まれました。
近寄ってみてみると、こぶし大の穴が空いてます。
(「すごいな、そんな感じ、今度は自分だけで出してみて。」)
(『〔〔ライトアロー〕〕、ガッ!』)
同じ様な光が出て、木に穴をあけた様です。
見てみると、先ほどと同、じこぶし大の穴が空いてます。
(「初めてでこれはすごいわね、
大砲だよこれ、練習すればドラゴンと戦えるよ。」)
(「これは光の魔法だから、
魔物や闇に関係した者には威力がでるよ。」)
(「ただし、お前は力を得た、しかしこの力を、
仲間を守る為や飢えた仲間の為に狩りをする時以外は
使ってはいけません。」)
(「自分の力を誇示する為や、いたずらに人、動物に危害を加えた場合は。
私が与えた能力の全てを失います。
その様な事の無い様に、気を付けなさい。」)
(「次は、無詠唱の練習しようか、つまり。
〔ライトアロー〕」は言わないで、
ガッ!だけで打てる様にするんだよ。」)
(『出来るんですか』)
(「出来るよ、見てて、ライトアローのイメージを強く持って、
あそこに連続で打ちたいと思い、〔ら〕、〔ら〕、〔ら〕、」)
連続で光の矢が飛び、朽木を破壊しました。
べリアがまじまじと私を見ます。
(『・・・・』)
(「二発ぐらい連続で出してみようか、
さぁ、一緒に〔ガッ!〕〔ガッ!〕」)
(「ほら、出来た。魔法はイメージだから、
見た事の有る物であれば再現しやすいんだよ」)
(「今は、威力はともかく、連続で出せた事が大切なんだよ。
連続発射は魔力も使います。」)
(「この為の魔力タンクでもあるんだよ」)
(「魔力を空にすると、次の日は、わずかだけど、魔力の量が増えるんだ。
だから、二重、三重の意味で魔力タンクは有効なんだ。」)
(「練習して走りながら連続発射出来る様に成ってね。」)
(「子供たちに教えるのはお前が判断していいよ。
喧嘩の時や悪戯に使うととても危険な物だから、
自制できるまで、教えない方がいいと思う。」)
(「ところで、ベリア、お前何か魔法を使えるみたいだね。
ちょっと見せて。」)
吠える:威嚇効果、委縮させ、行動不能にする。
自分より強い相手には効果が薄い。
スラッシュクロー:爪を立てて手を振る事で10m以内の相手に
4本の爪でえぐった様な傷を与える。
(「凄い最強の戦闘獣だね。みんなを守るため、頑張ろうね。」)
(『はい、ご主人様』)
(「それじゃあ、みんなの所に戻ろうか。
ベリア、私を背中に乗せて。」)
(『はい、嬉しいです。ご主人様』)
(「ベリア、お前誰にやられたの。」)
(『オーガです。50匹ぐらいで村を作ってました。』)
(「まずいね、近い内に狩りに行きましょう。」)
皆の所に近づくと狼達も、カラス達も驚いています。
私が背中に乗って居るので、安心しています。
一番喜んだのは、もちろんルビ様です。
『おっきい、すごい、強そう。小熊可愛い。』
子犬も興奮状態です。
(「ベリア、この娘がルビ様、
私がここに居るのは、ルビ様を守るため。
お前もルビ様を守る事を一番に考えておくれ。」)
(『はい、ルビ様・・・・。』)
(「そうか、同じ名前だね。そこに秘密が有るんだよ。」)
(「狼達、カラス達、集まって。」)
みんな集まってきました。全員揃うと壮観ですね。
(「今日から仲間に成った、熊、ベリアとタロン、ジロン、ハンナだよ。
みんなで協力して屋敷の警護を頼むよ。」)
(「それから、私の事はララと呼んでね。」)
(「ハンナ、お腹減っているでしょう。これ食べてて。」)
BIGモアの残りを全部出しました。
家は後から作るから。そうだ、トイレ作らなきゃ。
水洗トイレがいいよね、汚物は一か所に集る。
溜まったら水を分離して、循環。固形物は一か所に集めて、
干し草と混ぜて発酵させて、肥料にする。
良し、作るか、と思ったら。帰る時間だわ。
「ルビ様~。帰る時間で~す。」
『え~。もうそんな時間?』
「みんなは何処にも行きません。約束を守ればまた来れますよ。」
『わかった、帰る。』
さすがに今日は素直です。
ロシナンテに乗って、テレポートです。〔テレポート〕
次話:新し仲間




