表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
188/968

プリンとルビちゃん

プリンとルビちゃん-----


ご飯の用意が出来たそうです。

皆で食堂に行きます。奥様が来て、ルビ様を見て少し驚いた様に、

私を見ます。小さく頭を下げます。


にこりと笑って席に着きます。全て理解しましたの合図ですね。

食事が終わり、奥様のお部屋にお召列車です。

私はプリンを作りに厨房に。「料理長、場所借りるよ~~。」


『俺の背中のうえで何言ってるかな』

「あら、白い踏み台かと思ったわ、おほほほ。」


「これ、」牛刀を差し出し、

 料理チョーが柄を握ると刃先が此方を見きます。


「きゃ~~。もう何も持ってません。

 私の体はあげませんよ~~~。」

『馬鹿め、俺に小女趣味はねぇ』


「あなたの方がお馬鹿よ、2.3年すれば私も立派な女、」

「その時、貴方後悔するわよ~~。」


『てやんでぃ、芋虫が急に蝶々に成る訳ねえだろ。

 蛹にも成ってない奴が何言ってるか。』


「あっ、今日は分が悪いわ、虫の話は相手が一枚上ね、

 この辺で打ち切るのが得策」

「今日はおやつ作るから、場所かしてね~」


『おっ、今日はやけにあっさり引いたな。

 さては・・・くっくっくっくっく』

「私、虫嫌いなの、この娘の方がずぅ~っと可愛いわ。ほれっ。」


蛇娘下出ました。顔を向けて屈んでいたので料理長の顔にちゅ。

『ぐわぁわぁ~~ッ』『油断したぁ~』


「料理長、遊んでないで手伝って。」

『お前だろうが、で、何造るんだ?』

「プリンだよ。20人分作ろうか」


『プリン???』

「良いから、ほれ、大きいいボールに卵20個割って。良くかき回して。」

「私は、牛乳1L温めると」


「卵どうなった?おー綺麗に混ざったね、

 じゃあ、温めた牛乳を入れて砂糖も250gどさっと入れます。」


「砂糖が融けるまでかき回して。とけたら、茶こし網でこします。

 卵の殻、融けてない物、を取って卵を細かく切る為ね。」


「ここに王都で買ったバニラビーンズを入れて。

 ゆっくりかき回して、泡立てないでね。」


「小さい器20個に入れて。次は、底の平たい鍋にタオルを敷いて

 水を2cm位入れる。ここに20個並べて。小皿で一つずつ蓋してね。」


「火にかけて、沸騰したら火を小さくして15分、

 火から降ろして10分さあ出来ました。」

「荒熱取って、冷やします。」


「さて、次はカラメル作ります。」

「砂糖250g鍋に入れてとろ火でかき回す。慌てない、あわてない。

 色が点いたら火からおろしてに水150gを入れてかき回す」


「カラメルも冷やすよ~。お鍋の底を水に着けると、すぐですね。」

小皿の蓋を取って、カラメル少しずつ掛ける。

「冷えたのを確認したら、出来上がり。さぁ、召し上がれ。」


「行っただきまーす。おいちー。」

みんな、一口目でお目目まん丸です。

美味しい物を食べると女の子は皆みんな同じ顔に成りますね。


いつの間にか、料理長が食べてます。うなってます

『この香り、甘い香りは何だ?』

「バニラだよ。今回はビーンズを直接いれたんだよ。」


「後で、みんなで食べてね、私は奥様とルビ様、

 パトラとリリ姉に持っていくから。」


「ご主人様、甘い物食べるかな?」

『結構好きだぞ。』

「じゃあ、お茶の時にでもお持ちして。濃い目のお茶にしてね。」


プリンを持って、奥様の部屋に向います。

ノックをして、「ララ、です」お部屋の中に入ると、ルビ様が居ません。

奥様のベットで、枕を抱えてうつぶせで足をバタバタしています。


ベリアン所に行きたい、駄目です。で、足バタバタ。さて、どうなりますか。

「奥様、遅れて申し訳ありません。昨日お約束を致しました、プリンです。

 スプーンでお召仕上がり下さい。」


「パトラさん、少し濃い目の紅茶が良いと思います。」

奥様が一口口に入れて、目を丸くします。

プリンを見て、私を見ます。私はにこりと笑って胡麻化します。


奥様はまた、一口口に入れて目をつぶり、

上あごと、舌で押しつぶす様にして口の中に広げ、味わい、

呑み込んだ後『ふおぅ~ぅ、』とため息を一つ。


紅茶を一口。紅茶はお砂糖なしで頂いております。

喜んでもらえた様です。


「ルビ様、今まで食べた事の無いおいし~ぃお菓子ですよ。」

「食べないと無くなりますよ。」


ガバット起きててててっと来て、ドスンと座ります。

口をとがらせて、一口食べると。お目目がまん丸。

良いお顔です。可愛いですね。


次話:プリンのお店

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ