プリンとルビちゃん
プリンとルビちゃん-----
ご飯の用意が出来たそうです。
皆で食堂に行きます。奥様が来て、ルビ様を見て少し驚いた様に、
私を見ます。小さく頭を下げます。
にこりと笑って席に着きます。全て理解しましたの合図ですね。
食事が終わり、奥様のお部屋にお召列車です。
私はプリンを作りに厨房に。「料理長、場所借りるよ~~。」
『俺の背中のうえで何言ってるかな』
「あら、白い踏み台かと思ったわ、おほほほ。」
「これ、」牛刀を差し出し、
料理チョーが柄を握ると刃先が此方を見きます。
「きゃ~~。もう何も持ってません。
私の体はあげませんよ~~~。」
『馬鹿め、俺に小女趣味はねぇ』
「あなたの方がお馬鹿よ、2.3年すれば私も立派な女、」
「その時、貴方後悔するわよ~~。」
『てやんでぃ、芋虫が急に蝶々に成る訳ねえだろ。
蛹にも成ってない奴が何言ってるか。』
「あっ、今日は分が悪いわ、虫の話は相手が一枚上ね、
この辺で打ち切るのが得策」
「今日はおやつ作るから、場所かしてね~」
『おっ、今日はやけにあっさり引いたな。
さては・・・くっくっくっくっく』
「私、虫嫌いなの、この娘の方がずぅ~っと可愛いわ。ほれっ。」
蛇娘下出ました。顔を向けて屈んでいたので料理長の顔にちゅ。
『ぐわぁわぁ~~ッ』『油断したぁ~』
「料理長、遊んでないで手伝って。」
『お前だろうが、で、何造るんだ?』
「プリンだよ。20人分作ろうか」
『プリン???』
「良いから、ほれ、大きいいボールに卵20個割って。良くかき回して。」
「私は、牛乳1L温めると」
「卵どうなった?おー綺麗に混ざったね、
じゃあ、温めた牛乳を入れて砂糖も250gどさっと入れます。」
「砂糖が融けるまでかき回して。とけたら、茶こし網でこします。
卵の殻、融けてない物、を取って卵を細かく切る為ね。」
「ここに王都で買ったバニラビーンズを入れて。
ゆっくりかき回して、泡立てないでね。」
「小さい器20個に入れて。次は、底の平たい鍋にタオルを敷いて
水を2cm位入れる。ここに20個並べて。小皿で一つずつ蓋してね。」
「火にかけて、沸騰したら火を小さくして15分、
火から降ろして10分さあ出来ました。」
「荒熱取って、冷やします。」
「さて、次はカラメル作ります。」
「砂糖250g鍋に入れてとろ火でかき回す。慌てない、あわてない。
色が点いたら火からおろしてに水150gを入れてかき回す」
「カラメルも冷やすよ~。お鍋の底を水に着けると、すぐですね。」
小皿の蓋を取って、カラメル少しずつ掛ける。
「冷えたのを確認したら、出来上がり。さぁ、召し上がれ。」
「行っただきまーす。おいちー。」
みんな、一口目でお目目まん丸です。
美味しい物を食べると女の子は皆みんな同じ顔に成りますね。
いつの間にか、料理長が食べてます。うなってます
『この香り、甘い香りは何だ?』
「バニラだよ。今回はビーンズを直接いれたんだよ。」
「後で、みんなで食べてね、私は奥様とルビ様、
パトラとリリ姉に持っていくから。」
「ご主人様、甘い物食べるかな?」
『結構好きだぞ。』
「じゃあ、お茶の時にでもお持ちして。濃い目のお茶にしてね。」
プリンを持って、奥様の部屋に向います。
ノックをして、「ララ、です」お部屋の中に入ると、ルビ様が居ません。
奥様のベットで、枕を抱えてうつぶせで足をバタバタしています。
ベリアン所に行きたい、駄目です。で、足バタバタ。さて、どうなりますか。
「奥様、遅れて申し訳ありません。昨日お約束を致しました、プリンです。
スプーンでお召仕上がり下さい。」
「パトラさん、少し濃い目の紅茶が良いと思います。」
奥様が一口口に入れて、目を丸くします。
プリンを見て、私を見ます。私はにこりと笑って胡麻化します。
奥様はまた、一口口に入れて目をつぶり、
上あごと、舌で押しつぶす様にして口の中に広げ、味わい、
呑み込んだ後『ふおぅ~ぅ、』とため息を一つ。
紅茶を一口。紅茶はお砂糖なしで頂いております。
喜んでもらえた様です。
「ルビ様、今まで食べた事の無いおいし~ぃお菓子ですよ。」
「食べないと無くなりますよ。」
ガバット起きててててっと来て、ドスンと座ります。
口をとがらせて、一口食べると。お目目がまん丸。
良いお顔です。可愛いですね。
次話:プリンのお店




