魔法の教授
魔法の教授------------
サンチェス、フラン、スタン、街の外に出ます。私の魔法を教えます。
残りの皆は(クリーン)魔法の練習。この魔法は生活魔法です。
他に生活魔法を使える人は居ますか?
「居ませんか。」
(クリーン)が使えた事は、他の魔法も使える可能性が有ります。
火魔法は指先にろうそくの灯がともる程度。
水魔法は指先から水が落ちる程度。
風魔法はそよ風、が出来るかもしれません。
使えると便利です、練習してみてください。
四人で馬を使い街の外に出て少し離れます。
「次は、お前達に攻撃魔法を教えます。
<ライトアロー>と言います。見ていてください。」
近くに有った朽木に向って〔ライトアロー〕光の矢が吸い込まれました。
近寄って見ると小指の先ほどの小さな丸い穴が空いてます。貫通です。
「攻撃魔法だから、当たり所が悪ければ死にますね。」
皆が驚いています。
「皆の魔力がどれくらいあるか、判らないから、
どれ位の威力が出るか判らないけどね。」
「取りあえずやってみようか、指先でいいかな、
目からも出せるけど、必要と思うなら練習してみて」
「最初にフランとスタンね、首の所に触れるよ、
光の矢をイメージして、詠唱して!〔〔〔ライトアロー〕〕〕、ドッ!」
出ました、小さな光が木.に吸い込まれました。
近寄ってみてみると、鉛筆位の穴が空いてます。
「いいわ、そんな感じ、今度は自分だけで出してみて。」
『〔〔ライトアロー〕〕ドッ!』
同じ様な光が出て、木に穴をあけた様です。見てみると、
小指の先程の穴が空いている様です。
「初めてでこれはすごいわね。」
「これは光の魔法だから、魔物や闇に関係した者には威力がでるよ。」
「次はサンチェスね、光の矢をイメージして、
詠唱して!〔〔ライトアロー〕〕、ドッ!」
出ました、小さな光が木.に吸い込まれました。
近寄ってみてみると、鉛筆位の穴が空いてます。
「いいわ、そんな感じ、今度は自分だけで出してみて。」
『〔ライトアロー〕ドッ!』
「あなたも初めてでこれはすごいわね。」
「次は、無詠唱の練習しようか、つまり。〔ライトアロー〕」
は言わないで、ドッ!だけで打てる様にするんだよ。」
『出来るんですか』
「出来るよ、見てて、ライトアローのイメージを強く持って、
あそこに連続で打ちたいと思い、
〔ら〕、〔ら〕、〔ら〕、〔ら〕、〔ら〕、」連続で光の矢が飛び、
朽木を破壊しました。三人ががまじまじと私を見ます。
『・・・・』
「二発ぐらい連続で出してみようか、私のやった事を再現する様に、
三人一緒に〔〔〔ドッ!〕〕〕〔〔〔ドッ!〕〕〕」
「ほら、出来た。魔法はイメージだから、
見た事の有る物であれば再現しやすいんだよ」
「今は、威力はともかく、連続で出せた事が大切なんだよ。
連続発射は魔力も使います。」
「この為の魔力タンクでもあるんだよ」
「魔力を空にすると、次の日は、わずかだけど、魔力の量が増えるんだよ。
だから、二重、三重の意味で魔力タンクは有効なんだ。」
「小さな努力の積み重ねが、自分を助けると思って。」
「この魔法は、使い方で、周りの人に感づかれない様に発射出来るからね。
使い方も工夫するといいよ。」
「面白いでしょ、お酒なんか飲んでる時間は勿体ないわよ。」
「最後は(テレポート)危険だけどとっても便利な魔法。
使い方によっては無敵ね。」
「10M先に飛ぶよ、私がやるの見ていて、イメージを覚えて。〔テレポート〕」
「では、(テレポート)の特性を説明します。
(テレポート)を行うと、行う前の運動エネルギーが消滅します。」
「つまり、走っている途中で(テレポート)を行うと、
停止状態で目的の場所に出ます。 ですから、空に飛んで、墜落する前に
地上10cm位に降りれば、ケガしないと言う事です。
「何回か練習するといいですね、
私と一緒なら、骨折位は治せますから、やってみましょう。」
「最初はゆっくり歩いて、20m位先に出る練習してみましょう」
「フランとスタン、フランは右20m、スタンは左20ⅿ先にね。
首に触るよ。1,2の3、はい」『『〔テレポート〕』』」
「うん、上手です。最初は自分が動いている意識が有るので
瞬時に停止状態に成ると転びます。気を付けてください。」
「何回かテレポートを繰り返して、遣ってみて。」
「次はサンチェス。首に触るよ。1,2の3、はい」『〔テレポート〕』」
「次は上空から地上への(テレポート)です。
止まった状態で、この先10mの上空10cmに出てください。」
『『『〔テレポート〕』』』
「今のイメージ、上空10cmのイメージを忘れないでください。」
何回か繰り返して、イメージを固定します。
「次は上空200mに飛んで、すぐに、10㎝上空に出てみましょう。
大丈夫、私も一緒です。」
深呼吸をして、落ち着かせます。「さぁ、行きましょう。」
『『『〔テレポート〕』』』。『『『〔テレポート〕』』』
「上空から、地上に降りる時、一番大切な事は、慌てない事です。
風の抵抗で体が横に成ったり、回転したりする事が有りますが。
地上10cmに出れば問題ありません。
「最後に、飛んだ先がこの中。岩の中見たいに障害物が有った場合。
弾かれて、元の場所に戻ります。
骨折はしませんがかなりのショックが来ます。
でも、戦闘中に敵の前で寝転がったら、死にますね。
そのために、確認出来ない所に出る時は上空に出てから
地上に降りる必要が有るのです。」
「貴方達のテレポートは便利ですが、生き物を同時に運ぶことは出来ません。
子犬を抱えて飛ぶこともできません。死体ならokです。」
「でもかなり危険な技で有る事も認識して下さい。
特に夜は地上が見えませんからね。」
「他の皆と生活魔法も練習してくださいね。
魔法を使っている時など、他の人に見られた時の
言い訳も考えておくのも大切です。」
「以上で、終了ですが、魔法を使いこなすのはとにかく練習です。
練習に終わりは有りません。練習すればするほど、
死から遠ざかると思ってください。」
「どんな魔法を使えても練習を怠れば死にます。
私に用事が有る時は念話で連絡下さい。リーダーが交代する時もね。」
サンチェスが目をまん丸にしています。
リーダーは全員の相違によって決まります。
あたり前です。自分の命を預ける人です。
信頼できない人に命を預ける事は出来ません。
サンチェス、フラン、スタン、リーダーはどの様な人が良いのか、
自分がリーダーになった場合も考えて三人で意見交換、考えてください。
「リーダーは決して孤独ではいけません。孤独にさせてはいけません。
三人は他の者たちの命も預かっている事、
努々忘れない様にしてください。」
『ララ様、それは我々3人がリーダーと言う事ですか。』
「もう少し具体的な話をしましょう。
最終的な決定、号令をかけるのは現状ではサンチェスです。」
「進むか引くかの三人の話し合いで、二人が行く、一人が引くと、
意見が割れた場合。単純にでは行こう。ではなく。
じゃあ、何処で、どんな時に引くかを決めておく、と言う事です。」
「三人が合意する事が大切です。意見を言い合い、
自分は何が納得できないかを説明できるようにしないといけません。」
「冒険者で有り続けつ為には死なない事が一番大切です。」
「貴方達は、残りの者たちの心も体も鍛えてください。
使い魔の能力を与えても良いと思ったら、私を呼んでください。」
「しばらくは、特に大きな指示は出さないと思います。しかし、数年後に、
私も命を懸けて戦う事が有ると予想されます。
その時までに、少しでも力を蓄えてください。」
「さぁ、明日にでもキロの街に向ってください。
ほかの者たちを使い魔にする為に私を呼ぶのを楽しみにしています。
四人一度でなくても良いですよ。」
「ジャルも使い魔に成れば、料理の腕も上がりますよ、
頭も良くなると思います。彼を侮らない方が良いですよ、
私が何故彼をメンバーにしたかを考えてください。」
「では、頑張ってね」〔テレポート〕
お屋敷に戻りました。午後4時ですか。狼たちの所へ行ってみましょう。
〔テレポート〕
次話:狼小屋




