ピクニックの準備
ピクニックの準備--------
「おはよー。わたしゃまだ眠いょ。
なんて言ってられないですね。
ルビ様起こしに行かなければ。」
リリと一緒にルビ様の所へ、
「おはようございまーす。」
「えっ??」ジジが居ます。ルルも居ます。
ルルをちらりと見ると、ぷぃと横を向きました。
私は優しい女の子です。察しましたので、何も言いません。
さて、「ルビ様、おはようございます。
早く起きないと奥様に置いて行かれますよ。
外ではロシナンテが待っています。」
ルビ様がばっと起きて、お顔を洗いに行きます。
今日はルウとユリがお着換え、リリがベットメイキング担当ですか。
たっぷりした紺のサロペットパンツ。
薄い水色のブラウスは、袖と襟に大きなフリル。
髪のカチューシャは大きなリボンが素敵です。
今日は奥様とロシナンテに乗って、お散歩です。
私はお昼のお弁当を頼みに厨房に行きます。
「料理長いる~?。居ませんね、それでは帰ります・・・・」
ぱこん。
やわらかい物で頭をはたかれた様です。
『ここに居るだろうが、何たくらんでんだぁ?』
「あらま、白熊の置物かと思いましたわぁ。」
『食事の支度で忙しいだから、あとあと。』
「ちぇ。」
「今日は奥様とルビ様が御散歩いくから、
お昼はサンドイッチの様なお弁当にして欲しいんだけど。」
『分った、お前なら、此処まで飛んで来れるから、急がないな。』
「良いけど何時頃ならいいの。」
『12時には出来ているぞ。』
「アイヨ、また来る」
『おーいお土産。』
「餞別くれなかった人にはお土産有りません。」
ぷいぷい。あからさまにお土産を要求する人は嫌いです。
みんな食堂に入ってきました。
私も「パトラ」の横に並びます。
小声で「食事の後すぐ出るの?」
『お茶してからよ』
私からOKの合図を送ります。
食事が終わって、奥様の部屋で、王都、分邸での様子を聞かれたので、
向うの料理ちょー、こっちの料理長とそっくりだった事や
お菓子を作った話をした所、食いつかれました。お菓子だけに。
次話:ロシナンテとピクニック--------




