表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
173/968

調理

調理-----------

「さて、ご飯食べて、ケーキ作りね。」

「料理チョー。お昼ご飯な~に?」

『これからだ、今日はやたらと早いじゃないか。』


「おなかへったんだも~~ん」

「自分で作って、いい?」

『何作るんだ?』


「見てのお楽しみ」

料理ちょーがこちらを見ています。何を作るか観察する様です。

「見てんだったら手伝ってよ。ほら、オーク肉薄切にして。」


「キャベツ無いのぉ」

『そこ下の籠だ』

「キャベツざく切りにしといて」


「豆板醤は無いわね、唐辛子位はああ、有ったわ。」

「味噌と、しょうゆと唐辛子、砂糖に出汁粉入れて。

 お酒を入れて。お酒ない。」


「料理チョー料理に使うお酒ないのぉ。」

『これでいいのか』


「くんくん、これワインじゃん。

 焼酎か日本酒、紹興酒、有る訳ないか。」


「ワイン入れてみるか。少し加減してっと。

 グニグニグニかき混ぜて。水足して」

「フライパン、わっと。大きいけどいいっか。」


「油を少々、ニクニン入れて香りを移して、

 豚肉炒める。火が通ったら、キャベツを入れてかき回し、

 キャベツが少し焦げたら、さっきの合わせ調味料を入れる。」


”じゅわ~~!”


サッとかき回して、蓋を締める。音が静かに成って、一分」

「出来上がり」

「さぁ、食べましょう」


みんなが厨房覗いてます。料理長がつまみ食い

「わははは、これ旨えや」

大皿に盛って。食堂に持っていくと、みんな待ち構えています。


『『『『『いただきまース』』』』』

「わぁ」一瞬で無くなりました。みんなリス見たいなほっぺしています。

「わだひがづぐっだきゃべづいだめ、なぐなっだわぁわぁん~~。」


一瞬、厨房の片づけに行こうか迷って

後ろを向いた隙に全部食べられて、しまいました。


頭を垂れて、厨房に戻ります。キッと顔を上げて作り直します。

同じものは作りません。

皆に見せびらかしながら食べてやります。


「料理チョー、オーク肉1cmの厚さに切って。」

果物無いの?

『右の棚の下、ポムの実(林檎)とキウイが有る』


ボールに味噌、、しょうゆ、出汁粉、ニクニン、ポムの実をすりおろし、

キウイは皮をむいて細かく切って潰します、砂糖少し。


ワインをドバドバ。混ぜます。肉を漬け込んで、

「料理チョー、きゃべつ千切り、糸みたいに細く切って。」


フライパンに油を薄く引いて、たれを絡めて、肉を焼きます。

じゅわー。美味しそ~。片面焼いて、ひっくり返して蓋してとろ火。


小さいボールにオリーブオイル、酢、塩、胡椒、レモン汁入れて

「料理チョー泡立て器でかき混ぜて」

、お肉をお皿に移してバターひと欠け乗せて出来上がり。


キャベツにドレッシングかけて、いただきまーす。うまうまです。

カップに注いだミルクが美味しーぃ

二枚焼いたから、一枚は料理長食べていいよ。


『旨いな、これ。お前、俺の弟子に成らんか?』

「何を一丁目。私は本宅のメイド、ルビ様をお守りするのがお仕事、

 この仕事にプライドを持って行っております。」


メイドの皆がうらやましそうに見ています。

「食べたかったら料理チョーに言ってね」

「料理チョー、跡片付けお願いね。」と言って背を向けると、


厨房担当の娘がお皿のソースを指で舐めると、

目を丸くして、料理長を見ています。


料理チョー、がにたりと笑って頷いています。

全部見えてるんですけど。いいですけどね。


次話:ケーキ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ