生地屋
生地屋---------------
なんやかんや話しているうちに生地屋さんです。
此処で縫製資材も買えるそうです。
「こんにちわー。おー、結構品物がそろってますねぇ。
下着用の生地と、針、糸、が欲しいんだけど。」
<いらっしゃいまっせ。かしこまりました。
生地の色と量は如何程でしょうか。>
「白を五反、赤、青、黄色を各ひと巻きで幾ら?」
<色物はかなり高くなりますが、宜しいですか?
金貨を頂く事に成りますが。>
しまった、こっちはまだ合成着色料は無かったんだ。
「すいません、注文の仕方が悪かったです。普段着の下着用の生地、
安いのと高い物の違いとよく売れる物を教えてください。」
<はい、夏は薄手、冬は厚て、春夏は中間で大体3種類。
色は漂白していない物が安く、漂白した白は5割増しです。
色物は総じて高いですが、茶と黒は割安ですが、倍額に成ります。>
<漂白していない物、ロールですと、
幅は110cm、長さは夏は50m、冬は30、春夏は40m。各小金貨3枚>
「有難うございます。では、漂白していない物、夏用、冬用、春秋用を
各2巻き。 白と茶と黒、春秋用を1巻きずつお願いします。」
「針と糸は、購入した生地を縫うのに必要な物、
量より少し多めでお願い致します。」
<はい、只今揃えますので、少々お待ちください。>
「ねぇ、ケティ、お針子さんの賃金て安の?。」
『一日朝から晩まで縫物をして、一人がやっと食べていけるくらい。』
「沢山、雇えるの?」
『腕のいい人は、賃金も高いし、結構引っ張りだこ。
普通の人はいっぱいいるわ。』
「お屋敷の部屋、空き部屋多いよね。」
『ララ様、また、大変な事考えてません?』
「大した事考えていないよ。」
「ケテイ、こっちにミシンある?」
『何ですか、それ。ララ様は時々不思議な事をおっしゃります。』
(AIマスターこっちにミシンは無いの?
《ミシンは存在しておりません。》
頼んだら何台かもらえる?外には出さないから。)
(《かしこまりました、まだ、この世界に無い物です。
扱いに注意してください。》有難う、欲しく成ったら、頼むよ。)
「ケティ、此処終わったら、洋服や下着を売っっている所、案内して。」
『えっ!ブティック連れて行ってくれるんですか?』
「うん、王都のファッションセンスが如何程の物か見てみたい。」
<お待たせいたしました。揃いました。金貨3枚と小金貨9枚に成ります。>
「思ったより高くはないね。」金貨4枚渡して
「おつりはいらない、代わりにここだけの話でいいから情報を頂戴。」
「王都で評判のブティックと、女性の下着を扱っているお店教えて。」
「そてから、今お店に無い商品でも取り寄せ可能?」
<ブティック ニシマとランジェリー セシルですね。
取り寄せは、一般的な物は可能ですが、レースの様な物は難しいかと。>
「今ここにあるレースでお買い得は有る?有れば見せてもらえる?」
<はい、少々お待ちください>
待つ事数分
<お待たせいたしました。此方は1m銀貨1枚に成ります。>
幅2cmのレースのヒモですね。
「有難う。シルクの扱いは有る」
<はい御座います。>
「有難う、参考になったわ、これから、また来ると思う。宜しくお願いね。」
<こちらこそ、有難うございます。またのご来店お待ちしております。>
「ジミー。お屋敷の戻っていて。それから、
あんたこれからお屋敷で働くようになるからね。」
ジミーがびっくりした顔をしています。
「ケティ、行こうか。まずはブティック ニシマね。ここから遠いの?」
『そんなに遠く有りませんよ。』
「じゃあ、行きましょう。
ケティ、ブティックって貴族の方が利用するんでしょ。」
『そうですね、貴族とか、お金持ちの方の奥様とかですね。』
「ドレス系が多いの?」
『そうですね、パーティ用、フォーマル用、
きらびやかな物がおおいですね。』
「着きましたね。」
きらびやかな、見せるためのものが殆どです。
「ケティ、こういうドレスを購入する方たちは、普段着はどうしいるの?」
『この様なドレスで過ごす方も居れば、
もっとふわっとした楽な格好を好む方も居ます。』
「ふ~ん。ここはあまり参考に成らないわね。
ランジェリーの方に行きましょう。」
『もっと見たいのに・・・』
ぶちぶち言ってますけど無視。
ランジェリーセシルに行ってみましたが、だめだこりゃ~。
ドロワーズとコルセットばかりじゃお話にも成りません。
「ケティ。お茶しよう」
『賛成です。あそこのお菓子屋さんがいいですね。』
クッキーと紅茶です。
「やっぱり、やるなら下着屋さんね。
私が言うのもなんだけど、朝の気分は下着で決まる!。
可愛い下着、綺麗な下着を着けるとその日一日快調に成るのよね。」
「時間が無いけど、やってみようかな~。」
「いや、今は出来ないわ、少し落ち着いたら、やってみます。」
「ケティ。もうすぐお昼ご飯?」
『そうですね、帰りましょうか』
「ただいまー。レットいる~。」
『はい、ララ様。』
「ロバートから連絡入った?ジミーの事、」
『はい、伺っております。』
「使ってやって。善悪の区別はつくし、馬鹿じゃないんだけど
、意思が弱く、人に騙され易いのよね。」
「まぁ、うまく使ってやって。」
「それから、ご主人様や奥様達が来た時に止まる部屋は別として、
空き部屋いくつあるの?」
『10部屋程御座います。』
「先々、3っつほど借りるかもしれません。」
「あと、表通りでは無くて、
治安のよい所にお店を構えると家賃は幾らぐらいかしら。」
「前は狭くても、後ろが広ければいいわ。60㎡位」
「急がないわ、調べておいて。契約はしなくていいわよ」
次話:調理




