古着屋
古着屋-------------
王都の観光案内を兼ねて、ケティに案内してもらいました。
ここは、都市設計が上手にできている様です。
城門を入ると見える綺麗なお城、街並みも整然として整っています。
建物の規制も有るのかな。スラム街は有る様ですが、
食べるに困る事は無く、治安もそんなに、悪くないみたいです。
ただ、城壁内に新たに住むには難しい様です。需要と供給の問題ですね。
ケティの説明を聞きながら、考えながら歩いていると、着きました。
大きなお店です。裏の倉庫も大きいです。
『国中から中古服が集まって、クリーニング、修理、
再利用、ぼろなどに分類さて、また国中に流れていきます。』
「すごいです。リサイクルが完全にできています。」
(「産業革命をなぞるのも有りですね。
綿花の栽培、紡績機、蒸気機関。蒸気機関の代わりに水車、
川が有れば水田!。 検討の余地ありですね。」)
(「すべての問題が片付いたら、産業革命から向こうの人類の歴史を
なぞるのも面白いですね。勿論、失敗の部分は修正しますよ。」)
と、考えを巡らせていると、ケティが得意げです。
わたしゃ、あんたの思っている事と別の事を考えているんだけどね。
さて、お店に入りましょう。
「これは、すごい、」
「前の方は、綺麗にリサイクルされたほとんど新品の品物。」
「中間はパッチワークみたいな創作品。その後ろが山積の古着」
「山積の古着は重量販売ですね。
おや、補修用の生地、これもリサイクル品ですね。」
「大人用は男女共に250Kg、子供用は男女共に200Kg。
補修用の生地は100Kg、これでいくらですか?」
<金貨1枚に成ります。>
1kg小銀貨1枚ですか。安いですね、でもこれが仕入れ値で、
この後輸送費やらで、何倍にも成るんでしょうね。
馬車に積みましたが、はみ出てしまいます。馬車の改造が必要せすね。
衣類も畳んでおきたいです。購入品は一旦マジックBOXに入れておきます。
「さて、次は下着用の生地と裁縫道具ですね。」
『ララ様、馬車をお使いに成る必要は有るのですか?
すべてマジックBOXに入れてしまえば良いのでは。』
「うん、少し悩んでます。最初はジミーの仕事の選択肢として、王都で仕入れて、
他の街で売る行商の様な事を考えたのですが、この男、仕入れが出来ない。
日銭を稼ぐとすぐ使ってしまう。駄目男。とても商売は出来ない。」
「とすると、今やっている事は無駄に成る、しかし、私がお金を出して、
私がマジックBOXに入れて運ぶとこの品物は誰の物ですか?」
「あの男は本当に要らない存在に成ってしまいます。」
「ここで、御者の助手も考えましたが、
向こうに家族が居るので、一緒に居させたい。」
「向こうに土地が有るので、農業を一から教えてもらって
やらせようかと考えたいるけど、果たして務まるのか、
わかりません。困った男です。」
「ご主人様に頼んで、向こうのお屋敷で馬丁でもやらせて頂きますか。
それが一番の様な気がしてきました。」
『ララ様、おやさしい、本当にジミーの事、考えていらっしゃるのですね。
余計な事を言いました。申し訳ありません。』
「いいや、私はあいつがどうなろうと、関心はありません。
あいつの家族が不憫なだけです。
ん・・?。生きていればいいのか。
離れて暮らした方があの親子の為に成る!」
「ケティ、有難う、回答が見つかった。」
(AIマスター、ジミーの農業指導の話、保留にして。もし、
オルタがすでに働いている場合はそのままにして、
ジミーの土地を管理してもらうかもしれないから。《承知致しました。》)
念話
(「ロバート、今忙しい?」)
(『ララ様、大丈夫ですよ。』)
(「一人、此方で雇って欲しい男が居るんだけど、
馬が扱えるから、御者の助手か馬丁。外回りの使用人でいいわ。
あの時の盗賊の一人でジミーと言う男。」)
『大丈夫ですよ、
ちょうど御者一人でどうしようかと思っていた所ですから。』
「良かった、こっちの分邸では、ロバートの下は誰?」
『私が居ない時の代行はレットが行っております。』
「じゃあ、レットが副執事長でいいね。はい、結構でございいます。」
「ありがと、そっちも頑張ってね、落ち着いたら経過報告を聞くわ。」
『承知致しました』
次話:生地屋




