表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
171/968

古着屋

古着屋-------------


王都の観光案内を兼ねて、ケティに案内してもらいました。

ここは、都市設計が上手にできている様です。

城門を入ると見える綺麗なお城、街並みも整然として整っています。


建物の規制も有るのかな。スラム街は有る様ですが、

食べるに困る事は無く、治安もそんなに、悪くないみたいです。

ただ、城壁内に新たに住むには難しい様です。需要と供給の問題ですね。


ケティの説明を聞きながら、考えながら歩いていると、着きました。

大きなお店です。裏の倉庫も大きいです。


『国中から中古服が集まって、クリーニング、修理、

 再利用、ぼろなどに分類さて、また国中に流れていきます。』

「すごいです。リサイクルが完全にできています。」


(「産業革命をなぞるのも有りですね。

 綿花の栽培、紡績機、蒸気機関。蒸気機関の代わりに水車、

 川が有れば水田!。 検討の余地ありですね。」)


(「すべての問題が片付いたら、産業革命から向こうの人類の歴史を

 なぞるのも面白いですね。勿論、失敗の部分は修正しますよ。」)


と、考えを巡らせていると、ケティが得意げです。

わたしゃ、あんたの思っている事と別の事を考えているんだけどね。


さて、お店に入りましょう。

「これは、すごい、」


「前の方は、綺麗にリサイクルされたほとんど新品の品物。」

「中間はパッチワークみたいな創作品。その後ろが山積の古着」


「山積の古着は重量販売ですね。

 おや、補修用の生地、これもリサイクル品ですね。」


「大人用は男女共に250Kg、子供用は男女共に200Kg。

 補修用の生地は100Kg、これでいくらですか?」


<金貨1枚に成ります。>

1kg小銀貨1枚ですか。安いですね、でもこれが仕入れ値で、

この後輸送費やらで、何倍にも成るんでしょうね。


馬車に積みましたが、はみ出てしまいます。馬車の改造が必要せすね。

衣類も畳んでおきたいです。購入品は一旦マジックBOXに入れておきます。

「さて、次は下着用の生地と裁縫道具ですね。」


『ララ様、馬車をお使いに成る必要は有るのですか?

すべてマジックBOXに入れてしまえば良いのでは。』


「うん、少し悩んでます。最初はジミーの仕事の選択肢として、王都で仕入れて、

 他の街で売る行商の様な事を考えたのですが、この男、仕入れが出来ない。

 日銭を稼ぐとすぐ使ってしまう。駄目男。とても商売は出来ない。」


「とすると、今やっている事は無駄に成る、しかし、私がお金を出して、

 私がマジックBOXに入れて運ぶとこの品物は誰の物ですか?」

「あの男は本当に要らない存在に成ってしまいます。」


「ここで、御者の助手も考えましたが、

 向こうに家族が居るので、一緒に居させたい。」


「向こうに土地が有るので、農業を一から教えてもらって

 やらせようかと考えたいるけど、果たして務まるのか、

 わかりません。困った男です。」


「ご主人様に頼んで、向こうのお屋敷で馬丁でもやらせて頂きますか。

 それが一番の様な気がしてきました。」


『ララ様、おやさしい、本当にジミーの事、考えていらっしゃるのですね。

 余計な事を言いました。申し訳ありません。』


「いいや、私はあいつがどうなろうと、関心はありません。

 あいつの家族が不憫なだけです。


 ん・・?。生きていればいいのか。

 離れて暮らした方があの親子の為に成る!」

「ケティ、有難う、回答が見つかった。」


(AIマスター、ジミーの農業指導の話、保留にして。もし、

 オルタがすでに働いている場合はそのままにして、

 ジミーの土地を管理してもらうかもしれないから。《承知致しました。》)


念話

(「ロバート、今忙しい?」)

(『ララ様、大丈夫ですよ。』)


(「一人、此方で雇って欲しい男が居るんだけど、

 馬が扱えるから、御者の助手か馬丁。外回りの使用人でいいわ。

 あの時の盗賊の一人でジミーと言う男。」)


『大丈夫ですよ、

 ちょうど御者一人でどうしようかと思っていた所ですから。』


「良かった、こっちの分邸では、ロバートの下は誰?」

『私が居ない時の代行はレットが行っております。』

「じゃあ、レットが副執事長でいいね。はい、結構でございいます。」


「ありがと、そっちも頑張ってね、落ち着いたら経過報告を聞くわ。」

『承知致しました』


次話:生地屋

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ