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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
164/971

魔法薬店

魔法薬店-----------


「魔法薬店に行きます。」

「こんにちわ~。ポーションの材料見せて下さーい」


奥から、のっそりと黒い塊が・・・。

魔法使いの御婆さんでした~。期待が膨らみます。

<何が欲しいんだい。>


クラーケンの身

タバコの葉

ヒコの実

メロの実

キトウの葉

毒蛇ムシマの乾燥

シルバーワーム

ニクニンの実

ジンニンの根

ヤクシャクの根

キョウキの根

ウキトの根

キュウセンの根茎

ヤクサン

リョウブク

オウジ

ニンフマッシュ

ナリアプラ

魔食草

地竜の血

カカンサイト

ララカイト

クラーケンの身は多めに欲しいです。


<あんたが作るんかい?>

「はい、薬師持ってますから。」

<薬師だけじゃあ、いい薬は出来ないよ>


「これが私の作ったポーションです。」

御婆さんが受け取り、何かやってます。鑑定でしょうか?

<本当にこれを作ったのはあんたかい。>


「はい、私です」

<ここ、王都にもこれだけの薬を造れる奴はもういないょ。

 30年前にファイの奴が死んでからポーションの質は悪く成る一方さ。>


<分かった、売ってあげるよ、但し、条件が一つ、

作った物、半分はここ.に卸しておくれ、相応な値段で買うよ。>

「わかったわ、そのファイと言う人が作ったポーション、飲んでみたかったな。」


<あるよ、あんたが持って来たこれと交換するかい?>

「良いんですか、嬉しいです。」

<待ってな、材料とポーション持ってくるから。>


暫くすると、大きなお盆に入れて持って来ました。それも二つ。

この御婆さん力持ち?と思ったら、重量軽減の魔法使ってます。

お盆の中を見てみると、採取方法も、乾燥状態もいい物ばかりです。


「すごです。いい物ばかりです。いくらですか。」

<少し高いけど、許しておくれ、小金貨8枚だよ。>

「安い!!。金貨1枚にしてください。お願いします。」


<何か勘違いしてやしないかい、私は小金貨8と言ったんだよ。>

「はい、ですから、金貨1枚でお願いしますと、

 この品物はそれでも安いです。」


「これからも購入する事を考え、

 この品質を維持してもらう事を考えると金貨1枚でも安いです。」


<そう言う事かい、商人より商売がうまいよ。

 昔、そんな奴が居たね、一代で成りあがったやつが。>

<わかったよ、有難く頂いておくよ、あんたの名前を聞いても良いかね、>


「はい、私はヴラド邸のメイド、ララと申します。」

<覚えておくよ。>

「はい、今日は本当に良い日です。これからも宜しくお願い致します。」


「それでは、しつれ・・・」

<ちょっとお待ち、首から下げている物、ちょっと見せて遅れでないかい>

<ああ、取りはしないよ、ちょっと出してくれるだけでいいよ。>


ドキリとしましたが、ラグジュが、

ぜってぇ見破られないと言ったのを思い出して、

引っ張り出して見せました。


<面白い子だと思ったら、面白い物持ってるねぇ>

<あんた、まだお尻が出ているよ。ちゃんと隠しな。

 ララちゃん、そいつはお調子者だ、ちゃんとしつけ無いと駄目だよ。>


「はい、有難うございます。」

「それでは、また近いうちにまいります。今日はありがとうございました。」

<ああ、またおいで、待ってるよ。>


一礼して店を出ました。びっくりです。ちょっと休みたい。

「ケティ、休みたい、お茶出来る所有る?」

『私もお茶したいです。そこ、入りましょう』


「緊張した~。何か全部見透かされている様で怖かった。」

『え~。ララ様、全然そうは見えなかったですけど。』


「気取られない様にしたから、疲れたんじゃない。」

『私、そんな気を使わなかったけど疲れました。』


次話:魔女


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