魔法薬店
魔法薬店-----------
「魔法薬店に行きます。」
「こんにちわ~。ポーションの材料見せて下さーい」
奥から、のっそりと黒い塊が・・・。
魔法使いの御婆さんでした~。期待が膨らみます。
<何が欲しいんだい。>
クラーケンの身
タバコの葉
ヒコの実
メロの実
キトウの葉
毒蛇ムシマの乾燥
シルバーワーム
ニクニンの実
ジンニンの根
ヤクシャクの根
キョウキの根
ウキトの根
キュウセンの根茎
ヤクサン
リョウブク
オウジ
ニンフマッシュ
ナリアプラ
魔食草
地竜の血
カカンサイト
ララカイト
クラーケンの身は多めに欲しいです。
<あんたが作るんかい?>
「はい、薬師持ってますから。」
<薬師だけじゃあ、いい薬は出来ないよ>
「これが私の作ったポーションです。」
御婆さんが受け取り、何かやってます。鑑定でしょうか?
<本当にこれを作ったのはあんたかい。>
「はい、私です」
<ここ、王都にもこれだけの薬を造れる奴はもういないょ。
30年前にファイの奴が死んでからポーションの質は悪く成る一方さ。>
<分かった、売ってあげるよ、但し、条件が一つ、
作った物、半分はここ.に卸しておくれ、相応な値段で買うよ。>
「わかったわ、そのファイと言う人が作ったポーション、飲んでみたかったな。」
<あるよ、あんたが持って来たこれと交換するかい?>
「良いんですか、嬉しいです。」
<待ってな、材料とポーション持ってくるから。>
暫くすると、大きなお盆に入れて持って来ました。それも二つ。
この御婆さん力持ち?と思ったら、重量軽減の魔法使ってます。
お盆の中を見てみると、採取方法も、乾燥状態もいい物ばかりです。
「すごです。いい物ばかりです。いくらですか。」
<少し高いけど、許しておくれ、小金貨8枚だよ。>
「安い!!。金貨1枚にしてください。お願いします。」
<何か勘違いしてやしないかい、私は小金貨8と言ったんだよ。>
「はい、ですから、金貨1枚でお願いしますと、
この品物はそれでも安いです。」
「これからも購入する事を考え、
この品質を維持してもらう事を考えると金貨1枚でも安いです。」
<そう言う事かい、商人より商売がうまいよ。
昔、そんな奴が居たね、一代で成りあがったやつが。>
<わかったよ、有難く頂いておくよ、あんたの名前を聞いても良いかね、>
「はい、私はヴラド邸のメイド、ララと申します。」
<覚えておくよ。>
「はい、今日は本当に良い日です。これからも宜しくお願い致します。」
「それでは、しつれ・・・」
<ちょっとお待ち、首から下げている物、ちょっと見せて遅れでないかい>
<ああ、取りはしないよ、ちょっと出してくれるだけでいいよ。>
ドキリとしましたが、ラグジュが、
ぜってぇ見破られないと言ったのを思い出して、
引っ張り出して見せました。
<面白い子だと思ったら、面白い物持ってるねぇ>
<あんた、まだお尻が出ているよ。ちゃんと隠しな。
ララちゃん、そいつはお調子者だ、ちゃんと躾無いと駄目だよ。>
「はい、有難うございます。」
「それでは、また近いうちにまいります。今日はありがとうございました。」
<ああ、またおいで、待ってるよ。>
一礼して店を出ました。びっくりです。ちょっと休みたい。
「ケティ、休みたい、お茶出来る所有る?」
『私もお茶したいです。そこ、入りましょう』
「緊張した~。何か全部見透かされている様で怖かった。」
『え~。ララ様、全然そうは見えなかったですけど。』
「気取られない様にしたから、疲れたんじゃない。」
『私、そんな気を使わなかったけど疲れました。』
次話:魔女




