羽扇
羽扇--------
『じゃあ行きますか。』
「ジミー、あんた、留守番ね。出歩いてもいいけど、
迷子に成っても探さないからね。私一人で帰るわよ。」
<金無いんで、出歩けません。>
「出歩くと言うのは、お金を使うと同じ意味では無いよ。
ま、いいわ手間が無いから、ここに居なさい。
メイドさんに悪さしたら奴隷落ち!。」
<何か、俺につらく当たってません?>
「犯罪奴隷から救ってあげて、奥と娘さんも売られるところを
助けて上げて、あなたはこれ以上私に何を求めるの。」
「見張りを頼めば、酒飲んでへべれけに成ってるし。
留守番と言えば辛く当たってると のたまうし。
奥さんが可哀そう。犯罪奴隷にした方が奥さんや娘さんの為に
成るかもしれないわね。家族の思い出の人に成るのがいいかもね。」
<勘弁してください。何気に俺、殺されてません?>
「だから、死んだ方が益しな奴って、
居るんだよ、って話しているの。」
ジミー下向いてしまいました。
「自分の行いを反省して、次から同じ失敗をしない様にしなさい。
そうしないと誰もあんたを使おうとは思わない。
利用されて、捨てられるだけだよ。」
「女房子供の為にも、自分を変えなさい。おばか!!」
『ララ様、辛辣、でも優しい。
何だ彼んだ言って、助けてあげているものね。』
「ケティ、行こ!」
「最初は扇子屋さん。」
『どんなおがいいの?』
「フワッフアのホアッホア!!」
『高いわよ。』
「交渉してみる。」
15分ほど話しながら歩いいていると、付きました。
「すごーい、この大き目のがいいなぁ。
店員さん、BIGモア持って居るんだけど、
一羽分上げるから、これ作ってくれない?」
<支配人呼んできます。>
中肉中背、年の頃は50歳くらいでしょうか、
キリッとした男性が出て来ました。仕事が出起そう、モテそう。
<お客様、BIGモアの羽をお持ちとか>
「丸ごと一羽持ってるから。羽全部上げるから、
これ一つ作ってくれない。」
<お持ちの羽を見せて頂きたいのですが、宜しいでしょうか。>
「かまわないよ、何処で出します。
マジックボックスに入って居るから、他の所で出したんだけど。」
<此方へ、どうぞ。>
案内されたのは、大きな台が有ります、此処でむしるんだ、。
「この台でいいの、少しはみ出るけど」
<はい、此処でお願い致します。>
綺麗な羽を持つのを選んで出します。
「ドン。っと。これのふわふわ、綺麗な所を使って、作って。
余りは製作代金の代わりに全部上げるからね。」
<これは素晴らしいい、一年に一回出るか出ないかの品物ですよ。>
「羽を全部むしって、羽以外は返してもらう積りだけど、
いいですか。?」
<羽以外にも、貴重な所が沢山有ります。
代金を差し上げますので、お譲り頂けませんか?>
「良いよ、まだ持ってるけど、出す?。」
<是非お願い致します。>
「私は、お肉だけもらえばいいから、台が三つあるから、三体だすね。」
「ドン、ドンと」
「お肉の引き取りは、何時頃くればいいですか」
<午後6時には出来ております。>
「お店は何時まで?」
<午後8時でございます。>
「買取金額は、そちらに任せるわ。
これだけのお店ですから、信用しております。」
<有難うございます、ただ、御注文の扇子は明日に成ります。
ご了解下さい。>
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