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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
161/971

羽扇

羽扇--------


『じゃあ行きますか。』

「ジミー、あんた、留守番ね。出歩いてもいいけど、

 迷子に成っても探さないからね。私一人で帰るわよ。」


<金無いんで、出歩けません。>


「出歩くと言うのは、お金を使うと同じ意味では無いよ。

 ま、いいわ手間が無いから、ここに居なさい。

 メイドさんに悪さしたら奴隷落ち!。」


<何か、俺につらく当たってません?>

「犯罪奴隷から救ってあげて、奥と娘さんも売られるところを

 助けて上げて、あなたはこれ以上私に何を求めるの。」


「見張りを頼めば、酒飲んでへべれけに成ってるし。

 留守番と言えば辛く当たってると のたまうし。


 奥さんが可哀そう。犯罪奴隷にした方が奥さんや娘さんの為に

 成るかもしれないわね。家族の思い出の人に成るのがいいかもね。」

<勘弁してください。何気に俺、殺されてません?>


「だから、死んだ方が益しな奴って、

 居るんだよ、って話しているの。」

ジミー下向いてしまいました。


「自分の行いを反省して、次から同じ失敗をしない様にしなさい。

 そうしないと誰もあんたを使おうとは思わない。

 利用されて、捨てられるだけだよ。」


「女房子供の為にも、自分を変えなさい。おばか!!」


『ララ様、辛辣、でも優しい。

 何だ彼んだ言って、助けてあげているものね。』

「ケティ、行こ!」


「最初は扇子屋さん。」

『どんなおがいいの?』

「フワッフアのホアッホア!!」


『高いわよ。』

「交渉してみる。」

15分ほど話しながら歩いいていると、付きました。


「すごーい、この大き目のがいいなぁ。

 店員さん、BIGモア持って居るんだけど、

 一羽分上げるから、これ作ってくれない?」


<支配人呼んできます。>

中肉中背、年の頃は50歳くらいでしょうか、

キリッとした男性が出て来ました。仕事が出起そう、モテそう。


<お客様、BIGモアの羽をお持ちとか>

「丸ごと一羽持ってるから。羽全部上げるから、

 これ一つ作ってくれない。」


<お持ちの羽を見せて頂きたいのですが、宜しいでしょうか。>

「かまわないよ、何処で出します。

 マジックボックスに入って居るから、他の所で出したんだけど。」


<此方へ、どうぞ。>

案内されたのは、大きな台が有ります、此処でむしるんだ、。

「この台でいいの、少しはみ出るけど」


<はい、此処でお願い致します。>

綺麗な羽を持つのを選んで出します。

「ドン。っと。これのふわふわ、綺麗な所を使って、作って。

 余りは製作代金の代わりに全部上げるからね。」


<これは素晴らしいい、一年に一回出るか出ないかの品物ですよ。>

「羽を全部むしって、羽以外は返してもらう積りだけど、

 いいですか。?」


<羽以外にも、貴重な所が沢山有ります。

 代金を差し上げますので、お譲り頂けませんか?>

「良いよ、まだ持ってるけど、出す?。」


<是非お願い致します。>

「私は、お肉だけもらえばいいから、台が三つあるから、三体だすね。」

「ドン、ドンと」


「お肉の引き取りは、何時頃くればいいですか」

<午後6時には出来ております。>


「お店は何時まで?」

<午後8時でございます。>


「買取金額は、そちらに任せるわ。

 これだけのお店ですから、信用しております。」


<有難うございます、ただ、御注文の扇子は明日に成ります。

 ご了解下さい。>


次話:精霊石

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