王都
王都------
お日様が昇りかけ、明るく成ったので、
馬車の所に戻り、皆を起こします。
「みんな起きなさい!。
出立です。ゆっくり1時間ほど歩いてから食事にします。」
私は馬に乗り、後ろから付いて行きます。
乗り手の居ない馬は馬車の後ろに繋いでいきます。
ゆっくり歩いて、一時間。昨日の残りで食事をして。出立。
馬車馬に負担が掛からない程度の速度で、走ります。
遠くの方に王城の城壁が見えてきました。
(「フランクとトリオ、どこかに隠れてて。
帰り、明日か明後日呼ぶから。何か有ったら念話頂戴」)
(『了解です。』)
念話でラグジュと話します。
(「ラグジュ、私の事情どこまでわかってます。?」)
(『未来から、幼少期のご自分と、ご両親を守る、
あるいは不幸の原因などの情報を得るため、此処に居る事。』)
(「ラグジュは私の考えが判るのですか。」)
(『はい、話そうと、伝えようとしている事の内容は理解できます。』)
(「じゃあ、考えを読んでね。」)今までの事を回想する。
ラグジュの驚愕の意識が帰って来た。
(「疑問点、質問点も判ったと思う、検討しておいて。」)
王都に入る為に並んでいる人たちの最後に付きます。
私だけ馬に乗って、警備の人たちの所に行き、盗賊を捕まえて来たので、
引き渡したい旨を伝える。
警備隊が引き取るので。警備隊の門前主張所に来るように指示された。
警備に引き渡し、死体の処分もお願いして、書類を書かされ、
人数分の代金をもらって、オシマイ。
「さて、ジミー王都に入って、仕入れしましょう」
何を言っているのか判らないと言った顔をしています。
「あんた、空の馬車で帰るの?
王都で仕入れて、街に持って行って売ればもうかるでしょうが。」
納得した、と言う顔をしています。
この男本当にバカ、奥さんや子供がかわいそう。
王都と街を往復する事で、稼げるようにしようと思いましたが、
悩みどころです。
念話
(「ロバートお願い、今大丈夫?」)
(『何でしょう、ララ様。』)
(「王都に着いたんだけど、宿屋と仕入れ、布、生活金物、薬材料、
調味料の仕入れ先、紹介してくれる人紹介して。」)
(『承知しました。今どちらですか?』)
(「大通りのギルド前、荷馬車引いてる。」)
(『若い女の人が向かいます。』)
(「もしかして、アンドロイド?」)
(『はい』)(「了解」)
暫くすると。メイド服のお姉さんが声をかけてきました。
『ララ様ですか?』
「はい、ロバートか指示された方ですね。今日はよろしくお願いします。」
『はい、ケティと言います。此方こそ、よろしくお願いします。』
「最初に宿を決めたいな」
『ヴラド子爵の王都別邸にいらしてください。』
「そこは、執事長がいらっしゃるんでしょう。」
『いいえ、ロバートと出歩いて、帰って来ませんわ。』
「馬の世話も有るし、ちょこちょこ王都には来たいし。うん、行く!」
「ジミー、馬置いてから、買い物に見くよ。
ねぇ、ケティ、別邸に解体のできるひと居る?」
『料理長が出来るわ、』
「もしかして、サンダース料理長の親戚とか・・・。」
『あら、良く知って居るわね。』
「冗談で言ったのに、本当なんだ・・・。蛇嫌いの虫好きとかは?」
『え~。何でそこまで知っているの?。あなたも料理長の親戚?』
「まさか~。あははは。」
「もしかして、サンダース料理長のネタ使えるかな。
蛇姫の出番が有りそうね。」
『ララ様、悪い顔、してますよ。うふふふふ。』
「別邸にお部屋は沢山有ります。?」
『結構有りますよ、ロバートが了承すれば、一つ使えますよ。』
「いや、メイド部屋でいいんです。けど、一部屋ほしいなぁ。」
『メイド部屋で宜しければ、開いている所、ご自由に使ってください。』
「助かります。所で、ロバートはそんなに偉いの。」
『別邸の執事長です。』
「えっ?いつから?」
『もう何年にもなります。』
「アンドロイドのメイドが居る事自体おかしいと思ったんだ。」
(AIマスター、マスター、どういう事ですか?)
(「なぜ、私が来る前からAIがヴラド家を監視対象にしていたんですか?」)
(「それに、ロバートは私のマジックポチェットにも入って居たし、
どういう事ですか?」)
(《最初にロバートに付いて説明します。
以前から分邸の執事にはアンドロイドを配置しておりました。》)
(《また、ララ様のマジックポシェットに入って居たのは、
分邸のロバートのコピーです。 今は、一体は回収してあります。》)
(《二つ目の答えは、最初にルビ様を私のご主人と
認めるために行った質問に有ります。覚えていらっしゃいますか。》)
(「ヴぅ!。やはり神たちが関わっていますか。
予定された未来と大きくかけ離れる事が無い様に、
私に援助もするが、監視もするのですね。」)
(「この先は聞かない方が良いですね。」
「向こうの領主の館にもアンドロイドは居るのですね。
いや、答えなくていいです」)
「今は知る必要が有りません。
向こうの執事長が交代してからにしましょう。」
『あれが、別邸に成ります。』
「本邸の半分くらいでしょうか、以前は本邸よりも大きいと
聞いていましたが、あの事務長が買い替えて
差額を懐にぽっぽしたのですね、でもまぁ、今でも十分広いです。」
「ジミー馬を休ませてください。私は料理長に会って、
ケティと打ち合わせをします。」
「ケティ、料理長の所へお願い。」
次話:分邸の料理ちょー




