ラグジュ眷属に
ラグジュ眷属に------------
「夜明けまでもう少しあるわね、」
みんなの寝ている間に馬車から少し離れます。
(「ラグジュ、」)
(【はい、】)
(「私の眷属に成らない」)
(「不老や超回復は持って居ると思うけど、
私の権能の一部を使える様に成るわ。」)
(【宜しいのですか?私は悪魔ですよ。】)
(「悪魔がみんな、悪い訳では無いでしょう。
それに私自身がそっちに近いわ。」)
(「私は、貴方が眷属に成った方が、
双方にとって有益だと思うから、聞いたのよ。」)
(【有難うございます。是非にお願い致します。】)
(「じゃあそこから出て来て。」)
ポン、と言う感じで、目玉蝙蝠が出て来ました。
(「あらま、貴方目玉蝙蝠だったの、此処に来る前の所で、
何体か目玉蝙蝠を眷属にしたわ、もしかしたら、知り合いかもね。
向こうに帰ったら貴方の手下にして頂戴。」)
(【それは是非お会いしたいですね。】)
(「我が名はルビ・ヴラド、友愛の証として汝ラグジュを眷属とし、
わが権能の一部を与える。」)
(「生涯、お前と共に生き、お前にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」)
(『我名はラグジュ、私は授けられた名を使い、
ご主人様の親愛の情を裏切らない事を誓います。』)
(「私の眷属になったから、光属性の魔法も使えるよ。
これは、悪魔や魔物にはかなり有効だよ。」)
(『ルビ様は光と闇の力を持つダンピーラでしたか。』)
(「私の事はララと呼んで頂戴、事情があって、こちらでは、
ルビと言う名は封印しているんだよ。まぁ、追々話してあげるよ」)
(『承知致しましたララ様、宜しくお願い致します。』)
次話:王都




