起きろー
起きろー----3/19----
おはよう、朝です。
さて、野郎どもの所へ行きますか。〔テレポート〕
みんなまだ寝てます。そろそろ起こしてもいい時間ですね。
朝ご飯の用意をしておきますか、昨日のオーク汁の残りに、
BIGモアの肉と根菜類を切って入れて、少し水を足します。
生活魔法で、少し煮込んでおきます。
「サンチェス、」呼ぶと、目を赤くして、
目の下に隈を作ったサンチェスが、
のそりと立ち上がって、来ます。
近づいてもお酒の匂いはしません。
お酒を飲まず、夜通し番をしていたのですね。
見どころ有ります。
もう少し、様子をみて、仕事はきっちりこなす様なら眷属化も考えましょう。
「しっかり番をしていてくれた様ですね。これを飲みなさい。ポーションです。」
何か、嫌そうな雰囲気を醸し出します。
「これは私の作ったポーションです。美味しいですよ。」
<ポーションが旨い訳無いでしょ>
苦い顔をして半分程一気に飲みます。
あれ?と言った感じで瓶を見ると、残りをゆっくり飲みました。
<あねさん、これポーションじゃあねぇでしょう。
いや、ポーションだ。それも高級な奴>
<あねさん、これ、あねさんが作ったって・・・>
「私は本来は薬師だからね。
落ち着いたら、またポーションでも作るよ。」
<とんでもない魔法がバンバン使えて。
メイドで、薬師。こりゃぁ、リッチか神様だ。>
「ん?、神か悪魔か、と言う意味かな。どっちも嫌いだよ。」
着機嫌斜めに成りました。サンチェス、が慌てて、
<あねさん、すまねぇ、悪気はねぇ、勘弁してくれ。>
直ぐ詫びの言葉を入れます。こういう所はうまいですね。
「ジミーは?」
<あそこで酔っぱらってねてまさぁ。>
おでこに手をあて、
「あちゃー、やっぱりあいつ馬鹿だね。」
「まぁ、酒を与えた私が言うのも何ですがね。」
さて、「みんな、おきてー。」ジミー以外は起きました。
「ご飯だよー」
「残りのオーク汁とパンだよー。お椀持っといでー。」
一口食べて、みんなびっくりしています。そりゃ美味しいでしょう。
BIGモアや根菜入れたんだから、隠し味でガショウや薬味も少々ね。
ふと、思います。こいつら、奴隷にするより、
サンチェス、の部下にして、使った方が良いかも。
普段は冒険者のパーティとして、ダンジョンで稼ぐとして、
私がダンジョンに入る時も、一緒なら怪しまれないな。
これで行こう。
サンチェスをちょっと離れた所に呼びだし、
「サンチェス、この中で、使えそうな奴選んでよ。」
<あねさん、何考えてんです?>
「こいつら、奴隷にするより、サンチェス、の部下にして、
普段は冒険者のパーティとして、ダンジョンに入る。
私の指令が有った時は私の指示に従ってもらう。」
「どうですかね、」
サンチェスがあきれた顔をして、
<どうしてそういう悪い事思い付くんですか、でも大賛成です。>
「ちょっと、待ってね、
テインに信頼できる部下の名前を聞いて来るから。」
「そいつらは、奴隷落ちね。」
<ぶっ。あねさんに悪だくみさせたら、この国盗れますぜ。>
「テイン、ちょっと来て。」〔魔眼〕
「あなたの信頼している部下、貴方を絶対裏切らない、
貴方に恩義を感じている部下は誰?」
<ゴロンとシンでさぁ。あの二人は餓鬼の頃から、
つるんで悪さをした仲だ。>
「そのほかの奴らの事聞かせて。」
<サルバとルドは臆病者だ、荒事の時は真っ先に逃げるぞ。
シュバは頭が悪い、 使い物に成らん。アルバとバドルはお調子者だ、
信用できん。 フラン、スタン、オスト、ジャル、バルドは使える、
特にフランとスタンは肝っ玉が太いし 俺が目を掛けようと思っていた奴だ>
「判った。戻っていい。」
「サンチェス、ちょっと来て。
フラン、スタン、オスト、ジャル、バルド以外は
お勧めできないみたいだね。サンチェスの視点で選んでみて頂戴。」
<悪党でも頭を張るだけの事は有るな、俺と同じ意見だわ。>
「私はシュバもいいと思う。料理のスキルを持って居るし、
拠点で家を構えるなら、必要に成る。」
<姉さんが、そうい言う.なら。>
「ジミー!、こりゃ駄目ね。縛って馬車に転がして置いて。
フラン、貴方馬車の御者出来る?はい、出来ます。」
「みんな、集まって。」〔魔眼〕
次話:サラマンダー解体




