サラマンダー
サラマンダー----------
サンチェスびっくりしてます。
<出たり、消えたり、とんでも無い人ですね。>
無視します。
「サンチェス、聞きたい事有ります。
街の警備はどの様なシステムなのですか?」
<本来は、領主が自分の持つ騎士団や、警備隊を作って行うんだろうが、
あの街は冒険者ギルドが、領主の許可を得て、独自に行っている。
警備隊は有るが、名ばかりだな。10名くらい居るみたいだが、
あの街の警備隊、冒険者は、みんな戦闘なんかできないぞ。
まぁ、自分たちの街を守ると言う意識が強いから、ほとんど問題無いが、
サラマンダーみたいな集団の暴力が出ると、対応出来ないな。>
「今回の件はどうなります?」
<まぁ、無理だな、襲って来た奴らは、
犯罪奴隷に出来るとしても、組織に手は及ばない。
トカゲの尻尾だ、テインみたいなのはまた出てくる。>
「私は、あの街が好きです。だから、サラマンダーは完全に潰します。
その為に頭を潰す必要がありますね。」
「今夜は仕込みをやりますから、全員逮捕は明日ですね。」
「サンチェス、明日サラマンダーの連中は全員犯罪奴隷にします。
あなたにも働いてもらいますよ。」
<おおおお!。武者震いが来たーー。
あいつらをふん縛る。俺が、役に立てるんだな。>
<あねさん!、なんでも言ってくれ、何でもやる。一生付いて行くぜ!。>
「あねさん、ですか。11歳の子供ですけど。」
<あねさん、外側じゃねぇ、中身ですぜ、中身。
人の想像もしない事を考えて、人に出来ない事が出来る。
これは絶対、事を成す人だ。
年、外見、性別、関係ねぇ。俺はやっとすごい人に巡り合えた。
ぜてってえ離れねぇ、一生のお願げぇです。手足に使って下せぇ。>
やばいスイッチ入れたみたい。と、取りあえず、今はいいか。
「お、おぅ。取りあえず、明日、な。」
<へい、任せといてくだせぇ。>
「ちょっとテインと話をして来る。」
「ジミー。街道からすこし、事離れたところで、野営の準備しましょう。」
「今日は此処で野宿します。ジミー、サンチェス、野営の準備して。
馬立の垂木はこれね。カケヤはこれっと。
毛布とか、食事や泊まる道具は馬に積んであるのね。」
「逃げた馬探してみましょうか。」〔ピチョーン〕
「ばらけてますね。」〔テレポート〕
「一頭目ね。あなた、こんな所に居たら死んじゃうわよ。」
馬に乗って少し走って、方向を教えると、
「ここまっすぐ走って、仲間がいるわ。さぁ、行って」
お尻をペチンとはたきます。これで、行きつくでしょう。
二頭目も方向を教えて、お尻をペチン
三頭目も方向を教えて、お尻をペチン
「う~~ん、逃げたのは三頭だけかな、近くに反応は無いし。じゃぁ戻ろう。」
「ジミー、もう直ぐ逃げた馬、三頭こっちに着くからお水と飼葉、お願い。
何処に出そうか?馬の傍がいいの?じゃあ、そこに。」
「サンチェス、皆馬車から降ろすから、手伝って。
それが終わったら、焚火の用意と、食事ね。
食事は私がオーク汁持って居るから、それ出すわ。薪ここに置くよ。」
次話:アトルア子爵




