尋問
尋問-------------------
「ほらほら、大事なお話だから、こっち向いて」〔魔眼〕!
全員魔眼の制圧下に起きます。
「全員、そこに並んで。」
「この中で、脅かされた、人質を取られて脅迫された。
とかの理由で無理やり参加させられた人は一歩下がって」
二人ですか。話を聞いてみましょう。
「一人ずつ話を聞きましょうか。」
「名前と理由を教えて」
<チーノです。冒険者です。基本一人でやってます。
ダンジョンで鉱石を見つけて、思いがけない金を手にしたんで、
飲み食いして金を払おうと思ったら財布が負かったんです。
無銭飲食で突き出されたくなかったら、次の仕事を手伝えと言われました。
本当は、強盗に仕立てられてここで殺される予定だったみたいです。>
念話でAIに問いかけます。
(AIマスター、隷属の腕輪みたいなの無い?」
《敵対しない、裏切らない程度のマスターの魔眼位の強さの腕輪が有ります。》
「それでいいゃ、二つ頂戴」
「じゃあ、腕、治療するよ。〔Hightヒール〕<すごい、治った。>
「これ、はめて。これは隷属の腕輪、私の事を裏切ったら。
まぁ、生きては行けないでしょうね。」
「貴方御者の経験は?」<出来ます。>
「ロバート、来て。この人、チーノ。御者が出来るそうだから、使って。
隷属の腕輪してる、詳しくはAIに聞いて。」
『承知致しました。』「ロバートに付いて行って。」<はい、>
「ロバート、執事長にこの先の街で泊まる予定だったのかな?
そうだったら、先に行ってて。」
『承知致しました。』
「先に着いたら、犯罪奴隷売る所が有るか聞いておいて。」
次に、捕まえた者の中で、冒険者とは違う、
庶民風の格好をした者を連れて来ます。
「名前と理由を教えて」
<ジミーです。農家です。取れた野菜を街で売ったんですが、買いたたかれて、
ほとんど金に成らなくて、パンも買えない始末。
どうしょうかとたたずんでいると。
後ろから肩をたたかれ、その金何倍にもしてやると言われ
付いて行った所が博打場で、あれよあれよという間に
借金が膨らんで気が付いた時には、
女房子供を売る羽目に成っていました。
そこへあの頭目が顔を出し、
この仕事が上手く行ったら借金帳消しにすると言われました。
逃げたら女房子供は売られると言われ、従いいました。>
「あんたみたいなのを、馬鹿を絵に描いた様なのを、
飛んで火に入る夏の虫、
鴨がネギ背負ってやって来た、
自みずから墓穴ぼけつを掘ほる、
雪仏の水遊みずあそび」
「と言うんだよ。お嫁さん可哀そう、お子さんは何歳、」
<12歳を頭に10歳と8歳、女ばかり3人です。>
「あんた、一生恨まれるよ。」
と言ったら、おいおい泣き出しました。しょうがない、助けますか。
「じゃあ、腕、治療するよ。〔Hightヒール〕」
「これ、はめて。これは隷属の腕輪、私の事を裏切ったら。
まぁ、生きては行けないでしょうね。」
「私に従いなさい。報酬はあなたの家族の安全です。どうですか?」
<お願いします、お願いします、なんでもします、助けてください。>
自分で何とかしろー、命かけて家族守れーとか言いたいけど、
これじゃあ無理だね。卑屈な男は殴りたくなる、ほんと。
「あんたの家と、博打場。出来れは胴元の名前。教えて。」
<はい、私の家はここ、博打場は此処で、胴元はバレンと言ってました。>
(「カポネ、お願い、この家人が居るか調べて(念話で地図を送ります)」)
(『承知致しゃした。』)
全く、三下言葉だよ。親分なんだからもう少しねぇ。
「ジミー、馬車は扱えるね。」<はい、大丈夫です。>
あの荷馬車扱ってもらうよ、私は後ろから馬に乗っていくから。
馬に水やらなきゃ。水を入れた桶を、馬の前に出していく、
後は、放り投げた御者と巻き添えの盗賊回収しなきゃ。
追う間に乗って行こ、どの子がいいかな?
「うん、君が一番優しい目をしてるね。」〔魔眼〕
「私を落とさないでね。言う事聞いてね。イヤな時は教えてね。」
さて、行ってみましょう。「ぱっかぱっかぱっか」これ気持ちい~~。
さて、あ~死んでますね。
マジックポシェットに入れておきましょう。
ぽい、ぽい、ぽ・・・。まだ生きてます。
〔Hightヒール〕
「此方を見てください〔魔眼〕」
「さて、私の質問に答えてください。」
「あなたは盗賊ですね。」
<ち、違う。>
次話:サンチェス




