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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
135/967

独り

独り----------------


外に出ると自分の部屋へ〔テレポート〕

何で急に悲しくなったんだろう。


ああ何か嬉しかったんだ、

少し優しくされて、娘みたいに思ってくれるって、勘違いして。


オーク上げるって、言ったのも、何の見返りもいらない、

家族ならって思って思ってしまったんだ、

だから、(幾らだ)って聞かれた時、突然、他人で有る事を突き付けられて・・、


訳が判らなくなったんだ。ばかみたい私。

うぅ、涙が止まらない。体が震える、怖い怖い、前も有った、こんな事、

あの時はギンが居た、もう。誰も居ない、独りだ。怖い、寒い、・・・。


何処かに落ちていく、暗い、寒い・・・。

どれ位経ったのだろう、温かい、誰かが抱いてくれている。

温かい、嬉しい、また、涙が出る。「かあざん・・・。」「かあさん・・。」


『やっと体の力が抜けたわ。もう少し、こうして居てあげるわね。』

『誰も出来ない事を、誰にも言えない事を、独りで必死にやって、・・・

 でも、この子は10歳の女の子なのよ。』


『わたしをお母さんって何度も呼んだわ。

 この子に何をさせようと言うの、この子の秘密は何なの。誰か教えて。』

奥様も大粒の涙を流して、悲しんで、いや悔しがっています。


ルルが傍に来て、頭を垂れています。

『ジジ、助けて。奥様に伝えたい、ララの秘密、真名を。』

ジジが何処からともなく現れて、ララの横に座ります。


『ルル、それはララが言う事だ。俺たちに出来るのは傍に居る事だけだ。』


コンコン、ドアがノックされ、『私だ』ご主人様が来ました。

ドアを開けて入ってきました。

『ララの様子は?』


『やっと落ち着いたわ、もう大丈夫だと思うわ。』

『あなた、教えて、この子の秘密を、

 こんなに成るまで一人で頑張って、この子は一体・・・』


『私も詳しくは知らない、だが、この子は眷属を従える事が出来る、

 しかもほとんど無尽蔵かもしれない。』


『この事からも、我らの眷属で、とても高位の者だと推測される。

 その様な方、ララがルビを守らなければ成らないと東奔西走している。』


『しかし、何を成そうとしているのか、何が起きるのか、教えてはもらえない、

 何か約定が有るのかもしれない。』


『想像出来るのは、この子は、ララは本来ここに、

 この世界に居てはいけない存在かもしれない。一人ぽっちでな。』


『だから、この子がここに、私達の前にいる時だけでいい、

 ナナ、この子の母親に成ってやってくれ。』


『もちろん、そのつもりで、居るわ。だから、リリ、パトラ、今日みたいに、

 この子の様子がおかしい時はすぐ呼んで、

 きっと、寂しくて、心が泣いているせいだから。』


『『はい、奥様』』。『ルル、ジジもお願いね。』『『にゃぁ』』。

『疲れて、ぐっすり寝ているみたい、

 リリ、今日はもういいわ、あなたはララを見ていて。』


ララを寝かせて、奥様とご主人様は帰ってゆきました。


次話:ギルドが大騒ぎ

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., あとがき ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


「」の形により、誰が発した言葉なのかをある程度特定出来る様にしました。

下記をご参考にしてください。


-------------------記------------------------


「」  :ルビ・ヴラド(ララ)

《》  :AIマスター

『』  :眷属/身内/アンドロイド

<>  :人

()  :心の声/念話・

〖〗 :人外/妖精/神

【】  :魔物/悪魔

〔〕  :魔法発動呪文

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