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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
130/969

料理チョーとお戯れ。

料理長とお戯れ。---------


部屋に着くとお昼の呼び出しです。13時ですか。

「今行きま~す。」

リリねぇの後ろに付きます。


今日は、パン、スープ、BOGモアのソテー、タルタルソース付き、野菜添え。

じゅるり物です。

三人で並んでご飯。「いただきま-す。」スープを一口、


美味しい、鳥ガラスープ!料理長最高です。

美味しくて、リスみたいにほっぺ膨らませていたら、前に座る娘が居ます。


『パトラは置いといて、貴方達姉妹なんでしょ、

 今日のご飯のBIGモア狩ったのララよね、』

迫力のに気おされて、口にご飯詰め込んだまま。こくこく頷きました。


『ララ』お姉ちゃんに足で脛をトンされました。

「痛ーい、もぐもぐ」

お姉ちゃんは顔を赤くして下を向いてしまいました。


『何羽狩ったの?』

口にご飯が入って居るので、片手の指を広げました。

『すごーぃ。まだ残ってる?』


「こくこく、」

『私に売って。』

ごっくん、びっくりして、飲みこみました。

「か、買ってどうするんですか?」


『街に家族が居るから、食べさせてやりたいんだ。』

「それなら、丸ごとじゃなくて、お肉に成っていた方がいいですね。」


「今、ここで出す訳に行かないから、後に成りますが、

 街に着くまでに傷んじゃいますよ」

『が~ん。そうかぁ、駄目かぁ』


可哀そうに成りました。

「今日午後からなら時間が空きますから私が届けてあげますよ。

地図と手紙書いておいてください。」


『え~~、貴方お屋敷から出れるの。』

「ご主人様にお願いすれば、許可は頂けると思いますよ。」

『判ったわ手紙書く。』


「じゃあ、30分後に解体小屋で」

『ありがと、急いで地図と手紙ね。』

ぱたぱたと、掛けて行きました。


「あの子、ご主人さま担当のクレオよね、パトラの友達?」

『うん、よく話をしてるわ、家族が多いってんだって。

 仕送りしているみたい。ララ、いくらで売るの。』


「お金要らないんだけど、お金貰わないと、他の娘がね・・・」

小さな声で「内緒で・・・」

「じゃあ、私は、ご主人さまに街に行く許可をもらいに行くわ」


執務室のドアをノックします。「ララです。」

『入りなさい。』


「失礼します。お忙しい所申し訳ありません、

 街に行くご用事は御座いませんでしょうか。」

『ないな。』


「うっ。あの、街に行ってみたいのですが、宜しいでしょうか。

 ポーションの材料とか見て来たいのですが。」

ご主人様が、にこりと笑って。


『面白い娘だね、いいよ、行っておいで。

 困っている人が居たら助けてあげるんだよ』

この一言が、後に、めんどくさい事に成るとは思わなかったのでしょうね。


「有難うございます。」

「失礼いたします。」礼をして退室します。


さて、解体小屋に行きますか。

そうだ、ついでに

「料理チョー居るぅ」


『そんな、猫がひっくり返った様な声出しても、何も出ないぞ。』

「何にも欲しくないよ~~。」

と言って蛇の顔を、ちらちら見せます。


『ばか野郎、その気持ち悪いの仕舞え!』

「あんた気持ち悪いって、可哀そうにねぇ。見かけで判断するなんて、

 一生独身か悪い女に騙されるねぇ」


『お前に俺の人生とやかく言われる筋合いなんかねぇょ。』

「可哀そうに、鶏がらスープあんなに美味しかったのにねぇ」

『お前また問題すり替えようとしているだろう。』


「問題なんてありませ~~ん。料理チョーに解体頼もうと思いまして。」

『なんだ、早く言え。』

「興味新々で覗き込んできます。」


イグアナの顔を出してチュさせました。

料理長のいい声が響きます。

『はぁはぁ、油断した。畜生。』


「あなた畜生じゃ有りませんよねぇ~。美味しい食材ですよねぇ~。」

「これ、5匹お願い。」


『また、すごい物持って来たな、

 これは同じイグアナでも森の奥にいる奴じゃねえか。』


「うん、森の奥で捕まえてきた」

「この子も一緒に居たんだよ~~ん」

蛇の顔を出すと壁に張り付きます。


直ぐ仕舞います。

「で、何時頃くればいい?」

『4時だ』


と、楽しく会話をしていると、クレオが来ました。

台に並んでいるイグアナと、

 壁に張り付いている料理長を見ると目を丸くしています。


「気にしないで、料理長とお話していただけだから、面白いのよ、料理チョー」

クレオに見えない様に、蛇の頭をちょっと出します。


料理長が、ひっ。と言って後ろに飛びます。

『油断も隙も有ったもんじゃねぇ』


「クレオさん、これ位で良いですか」

と言ってもも肉一つ出すと、こくこくうなづいてます。

「じゃあ、お手紙預かるね。」


『ララ、ご主人様の許可は?それから、これ代金』

 と言って銀貨一枚出しました。いかにも少ないけどと言った顔をしています。


「ご主人様の許可はもらったよ、そしたらね、

 困っている人が居たら助けてあげなさい。

 だって、だから、お金要らない。みんなにないしょね」


「じゃぁ。行ってくる」

さっさと駆けて行きました。

啞然とするクレオとニタニタしている料理長、


『クレオ、ララおもしろい奴だろう。俺のお気に入りだ。

 さて、今夜はイグアナ料理、うまいぞ。』


クレオは銀貨を胸の所で握りしめ、半泣きです。

ポツンと「ララ、ありがと」それだけ言うと仕事に戻っていきました。


次話:熊父ちゃん

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., ララの魔法 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


魔法は自分の魔力をイメージで変化させるとの概念から、

発動呪文は魔法を確実にイメージできるなら、こだわる必要は無い。

詠唱は魔法を確実にイメージする為に魔力に働きかける言霊です。


一般的では無い魔法の発動をしている所を時々後書きで記入します。


〔ラ〕:ライトアローの無詠唱発動呪文


〔転〕:転移魔法ですが、腕の太さ程のショートカットホールを作ります。

    これとライトアローを合わせる事で、間近で撃つと同じ事に成り、

    100発100中に成ります。ホールは移動が可能、


〔転〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕:転送ホールを動かす事で100発100中の機関銃と成ります。


〔ラ散Ten〕:ライトアローを散弾の様に一度に10発出す発動呪文です。

       ライトアロー一発の10倍の魔力消費。


〔ピチョーン〕:探査魔法。自分の魔力を薄く水面に落とした一滴の様に波紋を広げる。

        当たって帰って来た魔力を読む。沢山の人、魔物を一度に探査できる。

        慣れれば個人の特定も出来る。


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