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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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ルビ様おはよ~


ルビ様おはよ~----------------


「ルビ様、おはようございます。」

目を開けずに枕にしがみつきます。


もう一度声をかけると、足も使って、

両手、両足でガッチリ枕をホールドです。

そこまでやるなら起きれば良いのにね。


これはゲーム、毎朝のゲーム、

上手に起こせばメイドの勝ち、無理やり起こせばお嬢様の勝ち。

それでは、今日は助手を呼びましょう。(「ルルお願い。」)


(『なぁに?』)

(「寝てた?御免、ルビ様起こすの手伝ってほしかったのょ。」)

(『しょうがないわねぇ。今行くわ』)


「最終兵器ルルが来ました。」

お顔すりすり、首をしっぽで さんわり。背中からわき腹に・・・。

『ぎゃははは。』降参でした


お目目パチリご機嫌です。

「おはようございます。」


お顔を洗って、歯磨きして、

お着換えです


今日は リボン+ボレロ+ジャンパースカート ですね

袖口と大きな襟にレースの付いたシルクのシャツ。リボンタイが可愛いです。

ジャンパースカートは3段のスカート、背中ファスナーでベストと一体型ですね。


腰で締めるのウエストの大リボンが後ろ姿のアクセントに成ってます。

刺繍の付いた黒のボレロは、一度着ましたが、暑そうなので、今日は無しです。

髪は後ろ一本の三つ編み。先には服とお揃いのリボン。


仕上げにリリが昨日より少し赤が強めのリップを引きます。

軽やかさがとても可愛いいフォーマルタイプのお嬢様衣装です。

鏡の前でスカートをつまんで、ポーズ。今日も朝からご機嫌です。


女の子の朝は、身づくろいが決まると、とても元気に成ります。

男の子は、どうなんでしょう?


佐伯拓海の記憶では、顔も洗わないで、出てくる輩が多かった気がします。

基本的に締まりの無い生き物の様ですね、男って。


でも、その締まりのない男にうつつを抜かす女って、

悲しい生き物、全ては神様の悪戯です。


さて、朝ごはん。スープとパンは定番ですが、

今日はハムエッグに野菜の添え物えすね。

朝、元気の出る食べ物を頂くと、一日幸せでいられます。


今日も幸せですね。


次話:革鎧

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