ジジの確保
ジジの確保----------------
(「ちゅー達、みんな、私が<テレポート>
使わずにジジの所に行きたいんだけど、
何処を通ったらいいか教えて。」)
ちゅー達、みんな、小屋の中で、わさわさしてます。
会議中でしょうか。可愛いですねぇ。
さて、結論が出た様です。
何と、使ってないメイド部屋からの侵入が、良いそうです。
何故か、屋根裏に入る事が出来るそうです。
??誰が?何のために?点検用?。
メイドが屋根裏に侵入する事は????。
ちゅー達が言うには、ここ何年も使った形跡はない様です。
今住んでいる方たちは知らないのでしょう。
点検用と理解しておきます。
鍵がいりますか、えっ?鍵は掛かっていない。?
ちゅー達が言うには、以前私が使って鍵を開けてたままですって。
何とも、あははは。笑って胡麻化します。
さて、行きますか。
おっと、ジジを運ぶ風呂敷見たいな布が欲しいですね。
非常時です。シーツ切ります。
端を切って手で裂きます、ちょきん、シャッシャー。
「案内してくれるのは、誰?。チュー子Fね、胸の隙間、
狭いけど我慢して入ってて。少し悔しいのはなぜ・・・。」
部屋に入り、クローゼットの天井が少し開いています。
ローテーブルと椅子を組んで、侵入です。
束や梁を避けながら、進むと、
黒い塊が丸く成ってます。〔魔眼〕
「ジジ!」
ジジが、顔を上げ此方を向きます。
「眠れ!」
一瞬ジジの右目が赤いのが判りましたが、
私の<魔眼>が勝ったようです。
ジジはコテンと横に成ってしまいました。
原因はジジで間違いない様です、
しかし、原因はやはり<〔魔眼〕>でしょうね。
さて、ジジを風呂敷の包んで、
赤ちゃん抱っこで、前に抱えます。
「この子、思いの他重たい・・。頑張ります。」
やっと、屋根裏の入り口に着きました。
ここからが最大の難所です。
ジジを入り口の横に置いて、私が先に居ります。
風呂敷を引っ張る様にして、少しずつ、ジジを引き寄せ。
体半分出た所で、えい!!。受け止める事が出来ました。
椅子から落ちなくてよかった。
「うっ、私もジジの風呂敷も埃まみれです。
<クリーン>が使えないので。
こっそり、誰にも会わない様に、自分の部屋に。・・・」
着いた。
「はぁはぁ。何でアンドロイドなのに息が上がるの。
無駄に性能がいいですね。はぁ。」
さっさとジジを尋問して、
リリを起こさないと、奥様から呼び出しがかかります。
(「〔魔眼〕、じじ、起きなさい。」)
ジジがゆっくり、目を開けます。右目が赤いですね。
<魔眼>が暴走しているのかもしれません。
(「ジジ、どうしたの?何が有ったの?」)
(『わかんねー。お前に小屋もらって。
寝ていたら、頭ん中に、声が聞こえんだ。
最初は、うるせー!と言うと、
どっか行ったんだけど、二、三日前に
<俺はお前だ、お前はララにいい様にされている。
俺があいつをやっつけてやる>
とか言って、<代わりにお前の体を借りる>とか言ったとたん、
俺は、自分で体を動かせなくなったんだ。
さっき、お前の赤い目に見られるまで、
夢の中に居る様な感じだった。』)
(『俺はお前に変なことはしてねーし。
全部あいつがやったんだ!。』)
(『そうだ、前にネズミの事でお前の赤い目で見られただろう、
あの時から、頭ん中がもやもやしてたんだ、
そうだ、あの時だ。お前が何かしたのか?』)
(「大体わかった。詳しく調べてみないと判らないけど、
すまない、きっかけを作ったのは私の様だ、」)
(「ところで、リリを起こせるかい」)
(『無理だ、どうするのかわかんぇよ。』)
(「仕方がない、少し、寝て居て頂戴。」)
さて、ジジを寝せたので、魔眼を解除しました。
次話:再起動




