朝の御仕度
朝の御仕度----------
おはよう~~~。
朝6時、カラスの警備室に行ってみます。
「トリオとフランク来てる。?」
『おはようございます。ご主人様。』
「追跡する馬車は、後から指示するよ。
後、5日後ぐらいで馬車に襲撃が有ると思う。
馬車に馬に乗った者が多数接近したり、
待ち伏せる様子がみられたら、すぐ念話で連絡して。」
「お弁当用意できた?」
『ご主人様のおかげで、沢山持たせてもらえました。』
「みんな、沢山食べれた様だね、カポネとメイが魔法使えるから、
これから狩りは楽に成ると思う。それから、私の事はララと呼んで。」
『承知致しました、ララ様』
「そうだ、お前達、野菜や穀物はどうなんだい?
肉ばかりじゃあ、飽きるだろう。」
『へい、そちらの方は、自前で調達致します。』
「畑の野菜盗っちゃあだめだよ。その辺も考えなくちゃねぇ」
「後で念話するね。」
ルビちゃんの所へ行かなければ。〔テレポート〕
「ルビ様、おはようございます。」
ルルは小屋の中で丸く成ってます。
昨日は7時にメイドのルウとユリが来ましたから、
今日も同じ時間に来ると思いますが・・・。
ぴったり7時のノックされました。「はい」と返事をして、ドアを開けます。
「おはようございます、宜しくお願い致します。」と言うと、
二コリと笑って、『おはようございます』と返してくれました。
二人並んで、頭を下げて、
『昨日は事情が分からず、失礼な事をしてしまいました。』
『『申し訳ありませんでした。』』おっと、ハモッたよ。
「私も、判らない事ばかりで、ご迷惑をお掛け致しました。
これから、色々教えてください。」
と言うと、
『こちらこそお願い致します。
では、ルビ様の御支度を始めさせて頂きます。』
テキパキと始めました。
メイド長への暗示が効いている様です。
今日はツインテールですね。シルクの提灯袖ブラウスに赤いシンプルな刺繍。
紺のフレアなサスペンダースカート。可愛いです。
鏡を見て、スカートの端を掴んでポーズ。気に入った様です。
さて、ご朝飯ですね。
まだ誰も来て居ません。席に座って待ってます。
私もいつものポジションで待ちます。
奥様が来ました。着席しパトラが私の横に来ます。
ご主人様と執事長が入ってきました。
ご主人様は関に着かずに、
「皆、そのまま聞いてほしい。執事長が今日から所用で王都に向う、
しばらく留守にするので、覚えておくように。」
メイド長が心なしか動揺している様です。
執事長もチラリとメイド長を見てますね。良い感じです。ウシウシ!
「ルル、来て。今日も奥様の所、お願い」念話で呼びました。
『良いわよ、あそこ楽しいし。』
小声で、「パトラさん、ルビ様と、ルルお願いしたいのですが、」
右手で、OKのサイン。これで自由に動けます。
食事が終わって、奥様が部屋に向かう時に一礼すると、
にっこり笑って、ルルに何か言ってます。
ルルから
「奥様があとでお話聞かせて、ですって。」
ルルを電話替わりにされました。
私が驚いた顔をして頷くと、とても良い笑顔を見せてくれました。
あれは絶対私の呼び出し方法が判ったという顔ですね。
あちゃ~、かないません。
次話:狼達
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., あとがき ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
「」の形により、誰が発した言葉なのかをある程度特定出来る様にしました。
下記をご参考にしてください。
-------------------記------------------------
「」 :ルビ・ヴラド(ララ)
《》 :AIマスター
『』 :眷属/身内/アンドロイド
<> :人
() :心の声/念話・
〖〗 :人外/妖精/神
【】 :魔物/悪魔
〔〕 :魔法発動呪文




