1002話 昆虫採取
1002話 昆虫採取
少し時間が遡り、ゲネメが疑似ダンジョン核を仕掛けようと、
城壁近くの地下に転送した頃、
狼達はマウ元帥の指示により、お屋敷周辺の昆虫採取中です。
『しかしなぁ、この年で虫取りするとは思わなかったなぁ。』
リキがぼやいています。
近くで虫探しをしていたケンが
『こら、おめぇ、念話駄々洩れしてるぞ。
元帥が聞いたら、どやされっぞ!』
『いけね』
リキが慌てて首をひっこめます。
『探すのは微量な魔力を持った虫だぞ、分ってんのか?
集中して居ないと見逃すぞ。』
ケンが大丈夫か?とでも言う様に聞き返します。
『分ってるって。でもよ、時々微妙に旨い虫が居るんだよな。』
リキが、良い事を発見したとでも言う様に、呟くと、
『馬鹿野郎、そいつは食うんじゃねぇ、そいつを捕まえて、元帥の所に送るんだ。
旨いのは魔力を持って居るからだぞ!、ダンジョンでもないのに
魔力を持った虫なんかこの辺に居ないはず。それが悪魔どものスパイだ!』
『いけね。』
リキがやばいとでも言う様に首をすくめました。
『何匹食った?』
『あ~、3匹位かな。』
本当はもっと食べましたが、やばいと思い、ごまかします。
『グ!、俺はまだ一匹も捕まえていないのにぃ!。
お前は頭がとろいくせに、魔力探知だけはすごいのな。』
ケンが少し悔しそうにい言うと、
『そう言う言い方はないだろ。確かに頭が良いとは、思ってないけど・・・。』
リキがムッとした様に言い返しますが、
間違ってはいないので、尻つぼみに成りました。
その時、リキが何かに気が付いた様に首を上げます。
『何か臭い。』
首を上げたり、地面に鼻を付けたりして臭いの方向を探ります。
『あっちか。』
そう言うと、城壁の方に鼻を地面に近付けながら歩いてゆきます。
次話:穴掘り




