表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

世界の始まり

 20XX年、アメリカにて大規模なテロが起きた。各州で全身黒服に身を包んだ人間達が学校や病院など人がたくさんいる場所を占拠した。テロが起きた時間帯は昼時だったため多くの人間が占拠された建物内の一か所に押し込められた。

 勿論アメリカの警察も対抗していたが、どこから持ち出したのかテロ組織は大量の武器弾薬を用意していた。これによりアメリカの警察は制圧が難しく国は即座に軍を派遣した。しかし国のこの判断は遅すぎた。アメリカの首脳陣が軍の派遣を決定したころ、テロ組織は持ち運んでいた大量の爆薬を設置し終わっていた。そして、アメリカ各州で施設が次々に爆発していった。これによりおよそ数十万の死者が出た。


 そしてテロ組織の本当の目的が達成された。


 施設が爆破した直後、世界中の空に超巨大な魔法陣が出現した。


 米国はもちろん日本やロシア、中国やヨーロッパなど、世界中の空に出現していた。この突然の出現により各国は即座に首脳会議を行った。だが会議の結論が出る前に世界は眠りについてしまった。この魔法陣の下にいるすべての生物が眠りについた。それは長い長い眠りだった。


 後に、この人類史上最大の大災害は『地球再構築(アースリビルド)』と呼ばれることになった。この大規魔法陣は本来、神にしか使えないはずであったが誰がこれを人間に教えたのか。それはいまだに天界でも謎のままであった。そして研究者たちもまた、この魔法陣については詳しく知ることはできずにいる。


 次に人々が目覚めたとき、ある違和感を感じていた。体の内で何か温かいような感じがするモノや大気にうっすらと漂っているソレはすぐさま各国で調べられていった。結果それは今までのエネルギーとは比べ物にならないエネルギーだった。各国はこれを『魔力』と呼んだ。


 各国はこの魔力を使って様々な道具を開発していった。まず最初に自動車が電気やガスを使わずこの魔力で走るようになった。また数年後には大気に漂っている魔力を回収して走れるようになりガソリンスタンドはなくなっていった。

 そして家具や機械にもこの魔力が使用され、いつしか電力を使うことはなくなっていった。


 そしてさらに研究を進めていくとまず研究者の中に魔力を操作できるものが現れた。そしてこの魔力を操作することができる研究者が手のひらに魔力を集め、灯火のイメージをしていると本当に灯火が出現した。本人は熱くないと言っていたが他の人が触るとやけどしないぐらいの熱は持っていた。そして時間の経過とともに魔法を使うことができる人間が徐々に増えていった。


 そしてもちろん武器類も進化していった。今では銃は弾丸を使用することはせず魔力の充填率によって威力が変わり本人の持つ魔力量によって威力が決まっていた。またミサイル等も変わった。ミサイルに魔力を充填しその魔力を操ることで自由自在にミサイルを動かすことが可能となった。それゆえ本人の魔力操作の熟練度次第ではあるがどこでも狙えるようになった。


 こうして人類が発展している一方で、かなり大きな問題もあった。


 それは動植物の魔物化だ。動植物もまたこの魔力によって大きく変化していた。魔力の吸収率が高くその結果ほとんどの動物の中に魔石というものができていた。この魔石によって動物たちの力が強くなり野生の動物はより凶暴となり人を襲うようになった。人間たちはこの凶暴になった動物たちのことを『魔物』と命名した。

 しかし動物園や家で飼っていたものに関してはそこまで凶暴になってはいない。むしろ魔物化している野生の動物と戦っている姿が動物園ではよくみられるようになった。

 だが一番ひどく問題視されているのはアフリカ大陸だった。アフリカ大陸に生息していたほぼすべての動物が凶暴となりアフリカ大陸に住んでいた人間を襲っては食い散らかしていた。そして数年後にはアフリカ大陸に住んでいる人間はおらず魔物たちの巣窟となっていた。

 また植物も動物同様に魔物化していた。俗にいうアルラウネが出現していたりもするがまだ人間達には発見されていなかったりする。


 こうして世界は再構築され新たな世界へとなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ