10 帰宅と報告と説教と敵襲と?
いつも誤字脱字報告ありがとうございます!
リトちゃんの相棒、魔虎の凛ちゃんの子虎を私の相棒として譲り受けることになった。
名前は紫。菫じゃ捻りがないもんな。
真っ白のふわふわボディーは、私の魔力のおくるみですやすやと寝てる。目は紺色っぽかったんだけど、ちゃんと見たいな。
スリングみたいに前で抱っこ紐を作ってみた。おお、安定する。これなら魔力きらすこともないかな。
「いっしょにおうちにかえろうねー」
「後で遊びに行くね!」
「うん、うちもおとうとかいもうとがうまれるんだー」
はっ、そうだよ母さま大変じゃん。はよ帰らな!
「え、それ大変じゃん。早く帰りな」
「うん、ごめんまたこんどゆっくりね」
「大丈夫だよ、送るね。あ、ロリコンはもうちょい借りてていい?」
「いいよー」
芳佳さんの研究心はまだまだ満たされないらしい。ロリコンよ、私の分まで協力してきてくれ。
「出産祝いであれこれ贈るね!」
「ありがとうリトちゃん! またねー」
リトちゃんの転移陣にくるまれて、瞬きしたらはい、もう家の前ー。さすがースゲー私も出来るようになりたい! もうちょいおっきくなったらリトちゃんに弟子入りするんだっ。
「ただいまかえりましたー」
家に入ったら、ちょうど帰った父がいた。私を見るなりぶわっと泣き出す父。氷どこ行った。
「無事だったんだなマナーー!!」
あ、いけね父忘れてた。
父の報告と私の報告、紫の事後承諾。色々がいっぺんにきた母さまは、まず私への説教から始めた。解せぬ。がっつりしっかり怒られた。紫の寝顔を見てて聞き流した。てへ。
紫のことは、ちゃんとお世話をすることと責任を持つことで許可が出た。母さまもちょっともふってほわんとしてた。萌えー。
魔王さまにはお礼をすることも追加された。らじゃー。だけど、リトちゃんもらったら倍返しだからなー。なんか色々たくさん届きそう。
私と母の無事を喜ぶ父も怒られてた。でも国王からの謝罪文持って帰ってきたのは褒められてた。解せぬ。
家が独立とかしちゃうと困るので、お願いだから現状維持でよろしく(意訳)とな。
「向こうが仕掛けてこなければ、こっちもなにもしないよ」
「陛下が王妃を御せればいいのだけど」
「ははさまはおうひさまをごぞんじで?」
「ご存知というか、氷の魔術師さまに惚れ込んだ狂人でいらしたわ」
おおう、昔からとち狂った人だったのか。このまま落ち着けばいいけどな。いや、フラグじゃないよ? いや、マジで。
でも、嫌な予感って高確率で当たるよね。
「敵襲ーー!!」
ほらー。
次回、とち狂ったお花畑の住人に常識はない。あ、タイトル決まったわ(笑)




