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第3話 弟が可愛すぎて心配です。

ほのぼの日常系じゃん…。

ピピピッピピピッピピピッ

スマホのアラームが部屋中に響き渡る音で目を覚ます。

枕元に置いてあるスマホを手に取り、欠伸をしながらアラームを消す。

「はぁ~っ…。まだ寝れるな…。」

今日は、土曜日で学校は休みだから弁当を作らなくても良いし、もう少し寝よう。そう決心し、ゆっくりと瞼を閉じ、後少しで意識を手放そうとした瞬間ガチャッと静かに自室の扉が空き、タタタッと小さく足音が近付いてきた。


「ともにぃ…?起きてる…?」耳元で優太の声が聞こえ、そちらに顔を向ける。優太も今起きたばかりなのか、ぴょんぴょんと寝癖がたっていた。


「優太おはよ…。どうした?」寝起きなため、喉が乾燥して少し枯れた声を絞り出す。

「…っ。ともにぃ、おはよ!」そう言うとゴソゴソと俺の布団の中に潜り込んできた。

「また寝るのか?寝るなら自分の部屋で……。」そう言いかけたが、優太の体温の温かさで再び眠気が襲ってくる。

「ふふっ…。ともにぃ、あったか~い。」優太がぎゅーっと抱きついてきたところで意識を手放した。


***


「……ぃ…。……にぃ!と、も、に、い!起きて!」

はっと意識が戻り、勢い良く起き上がる。「うっわー!ヤバイめっちゃ寝てたわ。てか、今何時だ?」慌ててスマホで時刻を確認すると、10時を過ぎていた。

「うわ…もうこんな時間か、寝すぎたな…。」今から直ぐに洗濯して、その後ゴミ捨て…は、もう時間過ぎてるから駄目だ、間に合わない。何か今日だるいな…。朝飯も食いそびれたし。

朝から鬱々としていると、俺を気遣ってか、優太が俺の手をぎゅっと掴んできた。

「ともにぃ…僕、何か手伝えることある?」期待の籠ったような眼差しで見つめられ、考えを巡らす。

(優太でも出来そうな事か…。もう中学生だし、家事とか教えた方が優太の為にもなるよな…。)


「よし!じゃあ、今日1日色々手伝ってくれるか?」

「うん!分かった!僕、ともにぃの役に立てるように頑張るね!」物凄く元気にそう言う弟は、眩しい位に輝いていて見え、成長した姿に少しだけ感動してしまった。


***


「それじゃあ、俺が今やったみたいに、洗濯物干してくれるか?」

「分かった!」


現在、ベランダで洗濯物の干し方をレクチャーしているところだ。

優太は物覚えが早く、教えたことを直ぐ吸収して次に活かせる優秀な子だ。


2人で洗濯物を干し終え、一息つく。時計を見るといつの間にか11時半を過ぎていた。そろそろ飯の準備でもするか。


「そろそろ飯の準備するけど、手伝ってくれるか?」

「うん!」

冷蔵庫の中を確認し、作るものを考える。

「あんまり材料無かったからオムライスで良いか?」

「オムライス!やったぁ!ともにぃのオムライス大好き!」

「ははっ!そうか、嬉しい事言ってくれるな~!」

純粋に誉められた事に気恥ずかしくなり、それを誤魔化すように弟の頭をワシャワシャと撫でてやる。


「じゃあ、一緒に材料切ってくれるか?いや…包丁危ないかもしれないな…。」

「家庭科の授業でやったことあるから大丈夫だよ!」

「そうか…。じゃあ玉ねぎをみじん切りしてくれるか?」

「分かった!」


優太は、器用に玉ねぎをみじん切りにしていく。しかも手際が良い。

「……優太、直ぐに俺より料理上手くなりそうだな…。」

優太の成長に嬉しい気持ちと少しだけ寂しいなと、感じた。

これだけ器用なら優太に任せておけるなと思い、他の材料を取りに行き目を離した時、「いったっっ!」優太が叫ぶ声が聞こえ急ぎ弟の側による。


「優太!大丈夫か!?」咄嗟に優太の手を掴み、怪我を確認する。

すると、親指の先が少し深めに切れ、血が出てきていた。直ぐにティッシュを取り止血する。

「ごめんな…。兄ちゃんが目を離したから…。痛いよな…。」

「僕、このくらい平気だよ?」

平然とそう言う弟に、気を遣われている事が嫌でも分かる。

(弟に気を遣われるなんて…兄ちゃん失格だな。)


「優太…。痛い時には我慢しないで痛いって言って良いんだぞ?」そう言って優しく頭を撫でる。

昔から我慢強い子だとは思っていたけれど、俺の前だけでも気持ちを包み隠さないで欲しいと思った。


「……ちょっとだけ、痛かった。でも、ともにぃが直ぐに来てくれたからもう痛くないよ!心配してくれてありがとっ、ともにぃ大好き!」

えへへっと照れ臭そうにする弟を心底可愛いと思った。

(うちの子可愛すぎだろ!もうこの際親バカだと思われてもどうでも良い!)



最後まで読んでくださりありがとうございました!

まだまだ続きますのでよろしくお願いします!

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