試験.7
タイトル変えようと思ってます。
次話ぐらいに予告すると思います。
「始め」
先生は魔補体を操作し、異界魔法を発動。
’火’の精霊を召喚したが俺はそれよりも早く身体能力強化魔法を行使し間合いを詰める。
召喚されたばかりの精霊を左手に持ったニブで撃ち抜く。
”古代魔法” 火炎 炎龍武焔
高濃度に圧縮された白炎がニブの銃口からゼロ距離で射出され精霊は消えた。あっけないな。敢えて効果の薄い火炎属性の魔法を使ったのに。
辺りを静寂が支配した。俺はニブを太股のホルスターに戻すと先生に一礼をした。やっと正気に戻ったのか先生が終了の合図をした。
「そ、そこまで!」
「「お、おぉぉぉ!!」」
心なしか竜星のときよりも歓声の声が多いような気がする。気のせいか。うん、きっとそうだ。
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おいおい嘘だろ?!と言うのが貴彦の感想だ。まさか裕也以外にあんなにも速く身体能力強化魔法を使うヤツいるなんて夢にも思ってなかった。しかもその後、古代魔法までつかっている。
「アイツは何者なんだ!?」
いつの間にか貴彦の口か呻き声とともにそんな台詞が出て来た。ただでさえ科学魔法は方法が確立されてから日が浅く使い手が少ないのに。また古代魔法も伝承者が少ないはずなのに。
まるでアイツ、夢藤裕也じゃないか、、、
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俺も無事に終えることが出来た。と、思いきやそうでもなかった。
竜星から嫌味を言われたのだ。
「いや~、沢山の生徒から。人気だね」
「うるせえ。好き好んで人気になった訳じゃない」
「うるさい、二人とも」
「「はい、すみません」」
美冬に怒られた。まぁ次はアイツの番だしそりゃあそうか。
俺と同じようなことになりたくないのだろう。分かるよ、面倒くさい。
ところでさっきから黄色い視線を感じる。何なのだろう。気にしない方が良い、と思う。だって一部の男子からの視線が痛いのだから。
それと、保護者からの視線も痛い。こっちもヤバい、なんか品定めするような目でみてくる。
はぁ、面倒なことになりそう。
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