試験.6
これまで投稿した話の題名を改題しました。
一話一話が大変短いです。ご了承ください。
次はついに俺の出番なのだが、、、
「雷門寺(様・君)!!」
「「おぉ!!!!!」」
雷門寺コールがヤバイ、、、
竜星も笑いながら応えているし、、、
正直、五月蠅い。集中できない。俺は若干イラついて、立ち上がりながらついつい放ってしまった。
”科学魔法” 覇気
一瞬、世界が止まったと思うほど静寂が降りた。竜星も凍った。動いているのは俺と何故か美冬だけ。三秒ぐらいして何人かこちらを向いて凄い目で問いかけてくる。勿論先生も。
、、、あっ、これはヤバい、、、
美冬に目で問い掛ける。美冬は首を振る、横に。
竜星に焦点を合わせる、、、と、フリーズしている。
さてどうしよう、、、
「この魔法は君が発動したものかい?!」
「え、あハイ」
「これはなんという魔法だ!?」
「えっと、、、」
「はっ、済まない。興奮し過ぎた」
近い、と思ったら、どいてくれた。
、、、ザワザワ、、、
「あんな魔法みたことない!!」
「科学魔法みたいだけど、、、」
そうあれは俺が遊び半分で開発した科学魔法だ。
空気と魔力を振動させ負のオーラを作りそれを相手にぶつけ本能的な恐怖を与える、
もう一度言う、遊びで作った。つかうのは初めてだったが、こんなにも効果があるなんて。
出力は抑えていたんだけど、、、
ちなみに俺が今回魔法を発動するのにつかった魔補体は立花の小銃型魔補体”ニブ”だ。
勿論、特注だが。
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「さ、さて。次は君だよな」
「あぁ」
「はじめるぞ」
「分かった」
短い応答だけど、良いだろう、意味が伝われば。講堂の真ん中に立って開始を待つ。
自慢でもなんでないが、俺は生まれてから一度も緊張をしたことがない。
自慢じゃないぞ。まあだから今回も緊張なんてしなかった。
だからこそ相手を観察出来た。先生は’火’の適正を持つ精霊を使役するっぽい。
案外レベルが低い。王宮の人に比べると雑草当然の強さ。
ちなみに俺も異界魔法を使える。
「始め」
先生が魔力を活性化させた。