試験.9
試験が終わったので俺達は帰る事にした。既に試験を受けに来た他の人も大半が帰っている。視線がウザい。
速く帰ろう、、、
魔法の公共での使用は、魔法規律(魔法使協会が定め、魔法使協会日本支部と日本政府が支持する)で禁止されている。学院内での使用は許可されているが、生徒ではないので身体能力強化魔法は使わず、さっきからつけていた人を巻く為、講堂のドアを潜り、中庭を走る。そのまま走り、校門を走り過ぎた。追って来ている人が見えないからもう大丈夫だろう。
「ふう。疲れた、、、」
「やれやれ、全く。それにしても、いきなり混合魔法を使うなんて、、、どういうことだよ?」
「だって、、、」
「まあまあ。ところであの魔補体、何だったんだ?」
「あぁ、あれはね。私がこの間作った〈ノア〉って言うの」
「へえ~」
それにしても、あいつら、試験の日から張り込まなくても良くないか?
全く。家まで付いてきてもどうにもならないのにさ、、、
「じゃあな。また明日」
「「また明日」」
ちなみに美冬と竜星は同じ家に住んでいて、俺の家も彼等の近所なのだ。
二人と別れ、俺はドーナツ屋、ブルームスに向かう。好物、ドーナツを買いに、、、