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第16話 学校へ行こう

感想、ブックマーク追加誠にありがとうございます!

大変励みになります。

この「ドラ・リバ」が一番壮大なプロットを用意しているのですが、

ハーディの学校編ですでに難産で筆が進まなくなるとは・・・

更新が遅くなり失礼しました。これからもよろしくお願いします。


我は今クラリスと机を並べている。

我とクラリスは7歳となり、学校という施設に通うことになった。

トーリやタニアの話だと、この学校というところに通っていろんな事を勉強できるという。

今通い始めた普通学校が5年、さらに王都にある高等学校に行くと冒険者養成コースや騎士養成コース、魔導士養成コース、役人コースなどがあり、より専門的な事が学べるようになるという。

人間の世界では15歳になると男子、女子と性別に限らず成人となる。高等学校は成人した男女が行く学校であり、所謂職業訓練学校みたいな意味合いがあるようだ。

その学校を卒業すると各分野のエリートとして扱われるようだ。


俺とクラリス、その他同村の連中全部で12名にて学校に通い始めた。村から片道2時間かかって通うのは大変だが、クラリスはとにかく嬉しそうだ。毎日朝早く起きて、教会の手伝いを行った後、広前にはハーディたちと元気に学校に通う。学校は昼から夕方まで。暗くなる前に帰宅できるような時間帯に基本終わる。


クラリスは5歳の頃、教会でお祈り中に神の祝福を受け、神聖魔法を取得している。クラリスの唱える<癒し(ヒール)>は通常の神官よりも圧倒的に回復量が高く、皆が驚いていた。<高みの癒し(ハイヒール)>すら7歳で覚えてしまった。ついた二つ名は「聖女」だ。そのまんまだが、クラリスの太陽のような笑顔を見ていると「聖女」以外の呼び名が思いつかなくなってくる。

ちなみに我は神など信じてもおらんし、何なら神に文句言いたいとも思う程なので、全く祝福など受けられず、神聖魔法は一つも使えない。

それにしても、クラリスの他人を思いやる気持ちというモノには頭が下がる思いだ。

どうしてそんなに他人の事を思いやれるのか?


そうして始まった学校生活だが、どうにもなじめない。

周りの男たちの我への嫉妬があまりにもひどい。

どうも「勇者」と呼ばれていることが気にくわないうえに、我にクラリスがいつもべったりなのがどうにも許せないようだ。

女子からは「勇者」と「聖女」のカップルなんて羨ましすぎる!なんてからかわれているが、男子は総じて我を敵認定しているようだ。


ちなみに、初めて学校に着いた時のクラス分けで、クラリスは珍しく強行に俺と同じクラス、隣の席を希望した。あまり自分の我儘を言わないクラリスからすると非常に珍しいことだと思ったのだが、机を並べて隣でニコニコ花咲くような笑顔を見せてくれると、あまり突っ込んで理由も聞けない。

我も嫌なわけではないので、とりあえずクラリスの好きにさせておくことにしよう。


学校は午後から夕方まで、大体1日4時間程度、大半は座学で世界情勢、常識、文字の書き取りなど、基本知識を教えてくれる。最も読み書きはトーリやタニア、ニーナなどに学校に通い始める前から教えてもらっていたので、ほとんど読み書きができるようになっていたので、学校では復習の意味合いで再度取り組むことになった。


座学以外だと、体力づくりのための実践トレーニングがある。

体術、剣術、槍術の基本を学ぶ。1対1で実戦形式の練習を行うこともあった。


ハーディは座学でも完璧な対応をし、実践形式でも非凡な才能を見せた。

イケメン、勇者、勉強も出来て体力もある。そのうえ聖女クラリスがべったりとくれば、まさしく「リア充死すべし!」と血の涙を流す年齢ではないにしても、明らかに面白くないと思う連中が多数いた。


学校に通い始めた頃は5~6人の同級生や先輩に囲まれてボコボコにされることもあった。

身体強化で体を強化しているので、それほどダメージが無いのだが、とりあえず打ち倒されて転がるところまでやられたふりをしていた。


だが、一向にクラリスの態度は変わらずハーディにべったりで、何も変わらないため、よりヘイトが集まってきている気もする。


そこで、ハーディは一段ギアを上げた。

聖女の呪いにより攻撃は出来ないハーディであるが、より魔力を高めて身体強化することにより、スピードと耐久力を飛躍的に上昇させて対応した。そうすることで、何人に囲まれても攻撃をすべて回避することが出来るようになり、たとえ殴られてももはやハーディにダメージはなく、殴った方がダメージを受けるレベルになった。

未だに聖女の呪いによる攻撃阻害の問題は解決できないが、ハーディは学内の生徒の攻撃をあしらう適度は全く問題無くなった。


(ふう、学校の生徒をあしらう程度なら問題ないが、強敵を相手にする場合はどうするか、今だに悩みが尽きぬところだな。以前戦ったヴァンパイアクラスの敵に襲われた場合、対処の方法が非常に限られる・・・)


どれだけ魔力強化を図っても今のところ「聖女の呪い」を解除することは出来なさそうだ。「竜の叡智」でも解除方法のデータは引き出せなかった。

目標はあれども、そこに至るまでの過程を見い出せないでいた。


「ハーディ!一緒に帰ろ?」


クラリスがとっておきの笑顔で声を掛けてくる。

学校の座学中も、友達になった女の子たちと話をしている時とも違う、何か特別な笑顔をハーディだけに見せてくれている、そんな気がした。

「聖女の呪い」もクラリスが成長して真の「聖女」になったら解除してもらえるかも・・・、などと妄想しながら、クラリスと一緒に帰宅の途に就いた。


今後とも「ドラリバ」応援よろしくお願いします!

(自分で愛称呼んでます(苦笑))

よろしければブックマークや評価よろしくお願い致します。

大変励みになります(^0^)

他にも投稿しています。


転生したらまさかのスライムだった!その上ノーチートって神様ヒドくない!?

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よろしければぜひご一読頂けましたら幸いです。


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