第二章 目覚め
この話でようやくお話が始まります。
「うーん、ふぁぁぁ・・・」
あくる朝、少女は目を覚ました。少女の名はライト。銀髪で蒼い目が特徴の少女だ。
「なんか肌寒いな、8月なのに・・・」
とりあえず外の様子を見ることにしたライトは、寝間着から私服に着替え、恐る恐るドアを開けて、人がいることに気付き、叫んだ。
「曲者おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「うわあああああああああああああ! ライトお前、脅かすなよこんにゃろう!」
家の前に立っていたのは、どうやらライトを呼びに来たらしい二人の少年だった。筋肉質な方はベルク、少しやせている方はリーフという。
「ゴメンゴメン。ところで、この雪景色はどういう事なの?」
ライトが訪ねた。しかしそれは全員の疑問だった様で、二人とも黙りこくった。その沈黙を破って、ベルクが口を開いた。
「俺たちだってわかんねぇよ。それより、これ見てくれよ。」
リーフが新聞紙を広げた。それには大きく『ギアの街を突如襲った大寒波』と書かれていた。これだけでも十分驚くべき内容だったが、新聞の日付けが、今から3年前のものだったのだ。
「そ、そんなまさか!」
「うん。そのまさかだよ。3年前に大寒波が起こって、その影響で僕たちが3年間も昏睡状態に陥っていた。」
リーフが淡々と『まさか』の中身を説明する。
「今からこのことをグレイスたちにも伝えようと思う。一緒に来てくれ。」
「うん。」
そしてライトら3人は、グレイスの家へと向かった。
次回で初戦闘です。(予定)