●鏡映反転について考えてみる。(最終版)
立方体を五個用意し、上下左右が同じ長さの十字架を作り、それを人形に見立てます。
その人形を鏡と向かい合わせに立たせ、人形の背後から鏡を見ることにします。
更に人形を自分自身に見立て、右手をA、左手をB、頭をC、足をDとします。
つまり、背後から見ている人形の右側の手がAです。
次に人形を斜めに置き直してみます。
左手のBと足のDが床に着いた状態にします。
このとき、自分に見立てた人形の、鏡に映った左右は逆になると思います。
その後、人形を同じ状態のまま、今度はBをDに、DをAに、頭の中で見立て直します。
すると、最初に見立てたときのABのラインがCDに変化します。
ABのライン(両手)だったとき、鏡に映る人形の左右は逆になりましたが、それをCDのライン(頭と足)にすると、何故だか鏡に映る人形の上下は逆になりません。
全く同じ軸を使っているのに、逆になったり、ならなかったり。
つまり、鏡映反転において、問題は鏡にあるのではなく、我々自身にあるということになります。
分量が多いので次回に続くんじゃ。